ayuCafe

風景銀行。

b0072051_22200574.jpg


‪‪人生に疲れた男が、
風景銀行の窓口の女性に言った。
過去に旅した風景の残りを知りたいのですが。
女性が言った。
残っているのはこの風景のみです。
男は首をかしげた。
行ったことないな。
女性が言った。
どなたでも口座開設時に
行ったことがないけれど
懐かしい風景が貯蓄されています。
理由は機密です。‬



# by ayu_cafe | 2017-01-23 22:19 | Trackback | Comments(0)

生きるとは。

b0072051_16512945.jpg


‪マイペースな二人組、父と猫。第三話。
生きるってあったかい日向のなんでもない時間。
意味も価値も正解もとくにいらない。‬



# by ayu_cafe | 2017-01-22 16:50 | Trackback | Comments(0)

憂鬱の殺し屋。

b0072051_08305248.jpg


ある町に、憂鬱の殺し屋がいた。
彼の仕事は、アイロンをかけたシャツのような
きれいな仕事だった。
やがて町から憂鬱がなくなり、
人々はアイロンをかけたシャツのような気持ちで
毎日暮らした。
ある晩、憂鬱の殺し屋は
次の町へ行く荷造りをし、
最後に自分のシャツにアイロンをかけた。






# by ayu_cafe | 2017-01-22 08:29 | Trackback | Comments(0)

短歌

b0072051_20395869.jpg


‪なんだかね‬
‪空はどこへでも‬
‪行ったらいいさと‬
‪言ってるわけさ‬
‪右折待ち‬

# by ayu_cafe | 2017-01-21 20:39 | Trackback | Comments(0)

夕暮れの生活。

b0072051_16373104.jpg


ぼくはすこし変わってる。
週末の夕暮れ、カフェでお茶してると、
世界のどこかで同じように
お茶してる誰かと入れ替わってしまうんだ。
イタリアの広場、ヘルシンキの本屋、
ブエノスアイレスの大通り、日本の商店街。
でも、もう慣れたから、しばらくそのまま、
その場所の夕暮れの生活を眺めることにしてる。
# by ayu_cafe | 2017-01-21 16:36 | Trackback | Comments(0)

冷たい扉。

b0072051_09564815.jpg


‪キツネは、誰もがキツネに
優しくしてくれる町で暮らしていた。
暖かい日差しと美味しいものが毎日あった。
ある冬の早朝、キツネは町の外れで、
冷たく重い鉄の扉を開けた。
その先は、荒野が広がり、
刺すような厳しい風が吹いていた。
「うぅ、寒むっ」
キツネは凍えながら外に出て
二度と町には帰らなかった。‬




# by ayu_cafe | 2017-01-21 09:54 | Trackback | Comments(0)

いのちは踊るもの。

b0072051_09064130.jpg


クマが子ぐまに言った。
「ほら、ごらん。いのちは、踊るものなんだ。
こんなに寒い日のこんなに小さなシクラメンが
こんなに優雅なダンスをしている。
もし君が悲しいなら、
悲しいというダンスを踊っている。
だから悲しみは悲しみつくせばいい。
それが君のいのちの美しいダンスなのだから。」




# by ayu_cafe | 2017-01-20 09:05 | Trackback | Comments(0)

君はこの美しさの汚点ですらない。

b0072051_23544724.jpg


‪海が言った。
「きみが言ってしまったこと、
君がしてしまったこと、
君ができなかったこと、
それを気にしてるんだね。わかった。
でも、それ、この美しい空と何か関係ある?
君はこの美しさの汚点ですらない。
この世界は君を何度でも洗い流す。
わけないさ。
どろまみれになっておいで。」‬







# by ayu_cafe | 2017-01-19 23:53 | Trackback | Comments(0)

嘘つきなおとな。

b0072051_22321393.jpg


‪こども「枕木ってなに?」‬
‪おとな「これのことだよ」‬
‪嘘つきなおとなになりたい。‬

‪そして、やや協定違反。‬

# by ayu_cafe | 2017-01-19 22:31 | Trackback | Comments(0)

本のうた。

b0072051_22072978.jpg



‪本をつくったから、
本のうたをつくった。
あまりないかも。
しかし、詩は、ロケも背景セットづくりも
予算もいらず、どこまででも、
無限に自在に世界をつくれて便利だなあ。‬

# by ayu_cafe | 2017-01-18 22:03 | Trackback | Comments(0)

猫との協定。

b0072051_19375053.jpg


マイペースな二人組、父と猫。第二話。
父がこれ以上ストーブに近づくと危険、
というラインを設定し、
父と猫の間に協定が結ばれた。
猫はしぶしぶその協定を守っている。




# by ayu_cafe | 2017-01-18 19:36 | Trackback | Comments(0)

カルテット観てできたうた。

b0072051_19364979.jpg



‪カルテット一話目見てうたができた。
大概、坂元ドラマ一話目にひっぱたかれて、
うたができる。
ほとんど高橋一生さんの余韻だけど。
#カルテット‬


# by ayu_cafe | 2017-01-18 08:38 | Trackback | Comments(0)

いつかイオンモールで演奏できたらいいですね。

b0072051_23205883.jpg


カルテット、第一話、圧巻。
現代最高の詩人、坂元裕二脚本。
全編軽井沢ロケだけど、病みつきになる室内劇。
「人生には三つの坂がある、登り坂、下り坂、まさか」
「音楽ってドーナッツみたいなもんだ。
何かが欠けてるやつがやるから音楽になるんだよ」
「いつかイオンモールで演奏できたらいいですね」

カルテット、一言でいうとキレッキレだ。
松、満島は当然、高橋、もたい、やばいな。
これ、役者、演じるの楽しくて仕方ないだろうな。
そして、こんなの無料でみていいのか。
坂元裕二さん、相変わらず繭につつまれたような
日常をぶん殴りに来る。
表現のガソリン。

#カルテット






# by ayu_cafe | 2017-01-17 23:19 | Trackback | Comments(0)

最後に彼の宇宙を。

b0072051_21332032.jpg



‪ああ、プリムラだね、ありがとう。
宇宙飛行士はつぶやいた。
もう命はわずかだった。
漆黒の宇宙を独りで旅してきた。
地球から長い時間をかけて送られてきた
画像を隈なく見つめた。
花びらの色合い、陽射しの陰影、
土の湿り気、鉢のなめらかさ。
彼は目を閉じた。
最後に彼の宇宙を
プリムラが支配した。‬





# by ayu_cafe | 2017-01-16 21:31 | Trackback | Comments(0)

chigaya cafeがどんな場所か書かれています。

b0072051_19551280.jpg



chigaya cafeがどんな場所か書かれています。
わたしはたいがいお店を出たあとは
泣きそうになります。ありがたくて。

https://instagram.com/p/BPUg92Ng3za/
# by ayu_cafe | 2017-01-16 19:54 | Trackback | Comments(0)