そのまちのことば。
まちには、そのまちの、その季節のことばがあると思う。
わたしの街の駅は、JR東海道線という路線の駅なんだけど、
東海道線の駅の中では、いちばん東京にちかくて、
いちばん泳げる海にちかい駅かな。
夏の間、たまに、駅前で耳にすることばがある。
それは、駅で待っているバスの運転手さんに向かって、
どこかから来た子たちが、大きな声で聞いているセリフ。
「このバス、海、行きますか?!」
これを、聞くと、ああ、いま、夏のシーズンなんだな、
ここって海の近くなんだな、とあらためて思う。
と同時に、これは、とてもいいフレーズだな、とも思う。
バス、っていう地域的なことば、
他者の視点で浮かび上がるそのまち。
もし、海辺のまちの小説か映画をつくるとしたら、
こんなセルフを薬味のように入れるだけで、
ちょっとちがうかもしれない、なんて思う。
おそらく、
まちにも、季節にも、ひとにも、ものにも、
そのものらしい、そのものだけのことばがある気がする。
わたしが、やっている広告の仕事も、
そのことばや、見せ方を見つける作業なのではないかと、ふと思う。
これは、小説で人物を造形する時も、たぶんそうだから、
ものづくりってある意味、みんなそうかも。
そのものだけがもつことば、もつ表情。
それを見つけてあげられたら、いいなと思う。
(なかなかできなくて、ご迷惑をおかけする
ことも少なくないけど。。苦)
そして、その見つける作業って、
実は、取材や調査や観察や日々過ごすことで、
なし得ることのような気がする。
日々過ごす、日々見つめる。
そうして、そのものだけのことばや表情を
見つける。
それは、けっこうな面白みのある日々だと思う。
写真は、玄関のところの、ペチニアと百日草。
少し前にyukiさんのブログからこちらに遊びに来ました。
その時に、ここ、なんかいいなあ、と感じて、そして過去の日記や写真を見ているうちにどんどん居心地が良くなって、気がついたら隠れ常連になっていました。
ayuさんの文章と写真、すごく好きです。
私は文の表現力に欠けるので「好き」とか「いい」とかばかり言ってしまうのですが、こちらに来ると自分では形に出来ないのだけれど心に持っている「なにか」(それも大切ななにか)をスイスイ言い当ててくれるようなのです。
特に「夏の日曜日」、そして今回の「そのまちのことば」にはやられました。
もう、いい!(あ、また...)
これからも遊びに来ます。
っていうか、きゃーーーー、隠れ常連!!!!!!
きゃーーーー(←言葉にならない喜び)
というかですね、maiseyさんのブログというか
生活というか、生きっぷり、
すごくいいですね。。
もちろん、たいへんではあるとおもうんですけど。
わたしも、以前、畑の雑草をとっていて、
絶望的になったことがあります☆
もう、ぐんぐん、ブログ読ませていただきました。
文の表現力に欠ける?いやあ、この読みやすさと
きちんとバランスのとれた書かれ方、
わたしは、こういうの、才能だと思うんですけどねー。
あの仕事後、ゆっくり帰り道を帰るところとか、
すごくいいですね。
プロフィールのぶどうをつぶす足もいいなあ。
わたしもぜひぜひ、おじゃまさせてください。
ほんとにうれしいコメントありがとうございます。
どんだけ元気もらえたことか。。
そして、yukiさんにも感謝。
(感謝してるよーーー。)