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現地時刻。 peruzia,umbria,italia 15:00pm

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いつまでもたえることなく
ともだちでいよう。
明日の日を夢見て
希望の道を。

この歌詞をつくったひとは
誰だか知らないけれど、
だいじなだいじな友達を失ってしまったり、
深く失望して明日が見えなくなってしまったりした
ひとなんだろうな、と思う。

そうでなければ、こんなシンプルで強いことばを
真正面から書き記せないよなあ、と思う。


イタリア、ウンブリア地方の、首都ペルージャ。
エトルニア時代から続く、丘の上の街。
世界中から留学生を迎え入れているのんびりとした街。

あたたかい午後の平和な日射しにぽかぽかとあたりながら
アイスを食べて、ぼうっとしている女の子ふたり。

なんにもしゃべらなくてもいい永遠みたいなあたたかい時間。

日射しの温度と、アイスの冷たさと、
ふたりの間の暗黙の信頼のぬくもりを、通りすがりに、ちょっと想像する。

でも、彼女達も、いつか、疎遠になったり、離れていったりするのかもしれない。
そして、彼女達も、いつか、いろいろなものを失うんだろう。
多くのひとたちと同じように。

そんなことを考えながら、通り過ぎる。
旅行というは、街を、生活を、人生を、通り過ぎるものだと思う。
じっくりとその空気の中で、暮らすことにも憧れるけど、
この、ふっと通り過ぎる感覚にも、たまらない魅力を感じる。

永遠みたいなあたたかい時間。
たとえ、希望ばかりではない日々がくるとしても。
それは、丘の上の古い街の広場に確かにあって、
そして、その前を通り過ぎる時、
確かに幸せな気持ちになった。


いつまでも、たえることなく、ともだちでいれたらいいと思う。
どんなにいいかと思う。
でも、それは多くの場合、かなわない。
だけど、だからこそ、次にくるフレーズは、
祈るような思いをこめた強いことばが、
どうしても必要だったんだと思う。

明日の日を夢見て、
希望の道を。
by ayu_cafe | 2011-01-07 10:25 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)