ひみつの握手
IZの番組をやっていて夜中に見た。
IZが、あの笑顔で、
「うたって、秘密の握手みたいなものだよ」
って言っていて、彼らしいな、と思った。
秘密のキス、でもなく
秘密の手紙、でもない。
握手、っていうところが彼らしい。
刹那的な愛情じゃなくて、
たのもしさ、と、せつなさがある。
彼が若くして亡くなったとき、灰を、
彼の親しんだ海にまく時の映像を見た。
信じられない数のひとがビーチに、
海に、いた。
みんなが泣いていた。
あんなにたくさんのひとが
海で泣いているのをはじめてみた。
ホノルルの空港には、IZの写真集がたくさんあった。
彼がよく歌っていたover the rainbowは、
モアナサーフライダーのバニヤンツリーの
中庭でもよく歌われていた。
番組のゲストで来ていた小錦さんは、
彼の歌聞いていると、
自然に笑ってしまうんだよ、
と言っていた。
自然に笑ってしまう、秘密の握手。
世の中には、そんなものもある。