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顔が見えなくなるくらいのミモザの花束の差し入れ

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昨日、近くに住む知り合いの方が
体調が悪いので病院に行ったら
亡くなった、と両親から聞いた。


今日、やはり近くに住む別の知り合いの方が

庭にミモザがよく咲いたので、と
花束といってしまうには、大きすぎる
薪の束のような、
顔が見えなくなるくらいのミモザの花束を
持ってきてくれた。



うちにも以前、ミモザの木があったから
この季節、こんもりとわんさか咲くのは
よく知っている。


だからといって、バッサリ、ごっそり切って
差し入れできただろうか。

いまの自分の状況なら
まったくできない。

恥ずかしい話だが、そういう回路なし。

プライド、悪評、被害者意識、憤り、
疲弊。。。

とにかく自分が大事で。
自分がかわいそうで。
自分を擁護したくて。


とてもとても、ミモザの花束を
ごっそり差し入れようなんて
発想はわいてこない。


でも、

仕事とか、コミュニケーションとかは、
要は、
顔が見えなくなるくらいのミモザの花束の差し入れだ。





いただいた大量のミモザの花は

玄関と一階の両親の居間と
二階の居間にわけて活けた。






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一階の居間のは、
ロモカメラアプリでとって

二階の居間のは
iPhoneでふつうにとって
tumblrに載せた。



なんだけど、

ロモカメラとか、アプリとか、
tumblrとか、コンセプトとか、
戦略とか、社内でうまくやるとか
抜き出たクリエイターとか、
スマートに生きるとか

どうでもいいな、と思った。



大事なのは

顔が見えなくなるくらいのミモザの花束の差し入れだ


やれやれ。

また、花と人に教えられた。


あー、明日は、筑前煮を食べよう。






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by ayu_cafe | 2013-03-10 00:31 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)