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さくらのあわい白に きみが透きとおってしまう

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note:

一緒に住んでいたひとが
引っ越してしまった、といううた。

震災の年にできた。

“窓辺に姿はなく、あふれる花びらだけ”

と書いたから、たぶん
この家は桜の木のとても近くの家なのかも。

いや、でも、春の引っ越しの
すべての空き部屋には、さくらがあふれている
ような気がする。


さくらのあわい白に
きみがすきとおってしまう

というフレーズが書けてうれしい。

これからは、さくらは何色?と聞かれたら、
ひとが透きとおってしまうあわい白、
と答えられる。

ま、聞かれないけど。







lyric:

さくらのあわい白に
きみがすきとおってしまう

ゆびさき あわく 白く
笑顔も あわく 白く

窓辺にすがたはなく
あふれる花びらだけ

そんなに 急がなくても
いいのに 急がなくても

だけど 終ってしまう
だけど すきとおってく



ちいさなほそい島を
さくらが北上する

甘い冬のすべてを
きれいに消し去るよに

そして激しい季節の
幕を開けるように

そんなに 急がなくても
いいのに 急がなくても

















by ayu_cafe | 2015-03-29 17:42 | メランコリア | Trackback | Comments(0)