石葉(せきよう)にて。
息をひそめて、
息を殺して、
ひっそりと、じっくりと
山並を分け入った静寂に佇む宿へ。
昨年末。家族四人で。
旅館の部屋数は全9室。
泊まったのは、その中の離れ2つ。
では、ひと部屋目。
午後の日射しと山並み。
緑の匂いと静寂。
冬の午後の日射しほど
あたたかいものはないな、
と、きんつばをいただきます。
では、失礼して。。
ちなみに部屋のお風呂はこちら。
もうひとつの離れに行ってみましょう。
この旅館は、丁寧に手の入った庭や、
廊下のしつらへを愉しみながら歩けます。
さ、もうひとつの離れにつきました。
家ですね、これはもう。
↑木の格子っていいですね。
ガラスがおそろしく、磨き上げられています。
さ、では、おじゃまします(?)
離れはひじょうに広く手の入った庭(山?)に
囲まれていて、紅葉の下には、小さな池。
窓によっては、あえて、ちいさく。
ものを書くような人が長期滞在しそう。。。
そんな長期滞在の方のための台所。
(奥には、勝手口があります。。)
お風呂はというと。。
ふぅ、ま、なにも言うまでもないと言うか。。
こちらの離れの寝室はベッドです。
フローリングには床暖房がポカポカときいています。
この旅館の主な電気製品は、
ハング&オルフセンでした。
(欲しくなりました。)
↑置いてあるCDをベッドでのんびり聞いてみたり。。
静寂の日本旅館のハング&オルフセンから
ショパンが聞こえてきます。。
ま、いいじゃないですか、こんな時間があっても。。
さて、さて、露天風呂へ。
紅葉に隠れるようにこじんまりと。。
あぅぅぅ。。。
山、貸し切り、という感じです。。
脱衣所(?)に隣接するくつろぎ部屋(←正式名ではない)
つめたいレモン水と、大きな揺り椅子。
椅子から見える風景はこんな感じ。
風呂上がり、すこしベッドでうとうとしたら、
あたりはすでに真っ暗。
夕飯は、最初の離れで。
京都の品のいいお寺で過ごしてるみたいなんです。
さ、いざ。
良質な旅館の食事を愉しむ時、
いろいろなものを愉しめます。
味はもちろん、器、もりつけ、
配膳のしかた。所作。
お酒の継ぎ方。
ことりと皿を置く時の、そのさりげない丁寧さ。
会話。優雅なすばやさ。
おそらくすべての仕事に共通する
もてなし、というものを愉しみ、学ばせてもらいます。
京都の俵屋の、修善寺のあさばの、
ヴェネチュアのダニエリの
もてなしとのちがいを、ナーバスになりすぎずに
お酒に酔いながら、ぼんやり実感します。
でも、器を置く時の置き方で、
旅館の志のようなものが
一瞬でわかる。
これ、広告制作でも、なんの仕事でも
そうだよなあ。電話の応対ひとつでも
会社の質ってわかるもんなあ。。
などといろいろ考えたり、
考えなかったりしながら就寝。
翌朝、目覚めると、庭の紅葉に
朝日があたってきれいでした。
***************
ちなみに、この宿、母の選択、母のおごりです。
自分達の分だけ出すよ、というのも
何なので、謹んで愉しませていただきました。
母の昔からの口癖は、
できる範囲でいいから、
いいものを食べなさい。
できる範囲でいいから、
いいものを身につけなさい。
できる限りいろいろなものを
見ておきなさい。
ケチケチしないで、
たっぷり楽しんで
胸はって歩きなさい。
こうゆう旅行も無言の激励と受け止めます。
ま、近いうちに、ばっちりおごらせていただくつもりです。
・・・・・・ひたすら羨ましい想いを届けます。夕方のパリ郊外より・・・
あと30分で仕事も終わり。
今晩はどのワインにしようかな・・・。
鋳物の重た~い鍋で昨日からぐつぐつと煮た牛肉が私を待っている・・・。
うらやましいですが。。比べられませんね(笑)
パリやアルザスやコートダジュールやイタリアとかで
食事したことを思い出しながら、この旅館で
焼き魚にかぼすをしぼっていました。。笑
いろいろな経緯や距離感の中で
いろいろなものを楽しめるのって贅沢だな、と
思います。
maVieさんの選ぶワインとおいしいそうな
お鍋の中身のことを考えながら、
またどこかで、なにかをじっくり味わいたいと
思います。
ちょっと文章足しました。。
素敵な家族旅行でしたね!
ayuさんのご両親様にお会いしたことはありませんが、このとっておきの旅館で、温かく和やかに過ごすご家族の光景が、ayuさんのカメラのファインダーが切り取ったお写真から、浮かんできます。
以前にもお話したかもしれませんが、ayuさんの写真って、清らかで澄んだ光、ふわふわの綿毛に包まれているような気持ちになる暖かい光が溢れてるんですよね。
たとえそれが、ガラスの花器にひんやりと浮かぶ影と光のコントラストであっても、なぜかやっぱり暖かい。白黒、セピア色の写真であっても。
あ、ちなみに私的「ドカチーン胸キュン」ポイントは、お膳のお盆。木のぬくもりと職人さんの手のぬくもり。渦巻き模様にしばし吸い込まれてました。
朝食写真のアップ、待ってます(笑)
奥さんと2人で水入らずで入ったお風呂っていうのは。
そうかそうかあーぐふふふ。。。水分補給たっぷりしてきたのですね。
乾燥した飛行機の中じゃないけど。ぐふふ。
なーんて、いい旅館だね。すごく素敵。
いってみたいなあー。
少しリクエストしてもいいですかあー。
一回のアップの写真とか小分けにしてくれるとうれしいなあ。。。
たくさんの情報量があると、私は全部を丁寧には見れないんだ。
ほらっ、学生の頃にやっと買えたたった1枚の大事なCDは何回も何回も
丁寧に聞くけれど、すぐにCDがかえるようになった社会人になり、
多くのCDを買うようになってからは、1枚ずつにかける時間は少なくなった。
例えるならそんな感じ。
まあ、これは私個人の意見なので、採用でも不採用でもいいです。
ちょいとつぶやきでした。。。。
ソルボンヌの博士論文の資格を持つ、
さきさんに、ドカチーン、と入力していただき、
感無量であります!
(はやるな、これ、パリで。。笑)
そして、そう!するどい。
いいですよね、このお膳。
おもうに、器や、お膳(?)、盛りつけが
味覚に与える影響は大ですよね。。
(あたまえなことすぎてすみません。。)
でも、こういうの、欲しいな、と思いましたよ、
見ながら。
すくない料理でもおいしく見えそうで。。笑
綿毛の件、ちょっともったいないくらい
うれしいですね。
いつか綿毛の件、という件名で、
お礼のメール書きたいくらいです(笑)
アマルコンド、という映画に
綿毛が舞う、素晴らしい結婚式の
庭の会食のシーンがあるんですけど、
なんとなく思い出しました。。
たぶん清らかで澄んだ光、のようなものを
求めてしまうのって、自分にないからですね。。
ホクホクアツアツ夫婦のayaさんちに
比べると、うちは、むしろ禅の世界ですね。。イエイ。
で、そう、たしかに、多い時、多いよね。
読みづらくて、申し訳ない、とは思うのよ。
でもね、このブログ、何で書いてるかというと、
こみあげ、たかぶる衝動で書いてるのね。
色や光や、形や国や文化やひとが
好き好きでしょうがない、という衝動で。
だから、変に不定期だったり、変な時間の
アップだったり、てにおは、超変だったり、
するわけなのよ。
だって、このまえのフランスのアルザスの
写真、全部で197枚とかだもんね。。苦笑
これを衝動と言わず。。何を言うか、みたいな。。
ほんと見るの一苦労だろうな、と思います。。苦笑
ちなみに、ブログで編んだ〜も
当初、みなさんの記事そのまま入れてたら、
字数が1万字以上オーバーしています、
って表示が出て泣く泣く削りました。。泣
というわけなので、見やすく、読みやすく
したいとは思ってるんだけどさ、
それには、このあふれだす、好きだ、という
衝動をayaさんに調整してもらうしか
ないようです。。笑
申し訳ないんだけどね。
今度、ちょっとお願いします。。笑