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2017年 08月 02日 ( 5 )

あなたにドレスを着てもらうために。

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クマはハバナでうたをつくった。
物悲しいメロディ。
タイトルは「あなたにドレスを着てもらうために」。
歌詞は、
あなたにドレスを着てもらうために
僕はハバナのホテルをとろう。
水と緑のパティオを抜けて、
バーに出かけて、ホテルの名前のカクテルを。
老ピアニストはシボネイの後、
あなたのドレスを褒めるだろう。

#ハバナ #havana
by ayu_cafe | 2017-08-02 23:14 | Trackback | Comments(0)

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カフェの女の子に、本をつくる子を紹介してもらった。つくったわずかな本を持って最初の本屋さんを訪ねる前、クマは怖くて足が震えた。でも、その震える足は、いわゆる社会の枠組みや肩書きではなく自分の足だった。クマは、自分の言葉と写真と情感だけで、震えながら歩き出した。

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by ayu_cafe | 2017-08-02 21:57 | Trackback | Comments(0)

2

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クマはカフェでぽつぽつとうたわせてもらえるようになった。カフェの主人の女の子が言った。詩も良いから、本をつくった方が広まりやすいんじゃない?クマは、本なんてどうやってつくっていいか、売り込んでいいのか、まったくわからなかった。
by ayu_cafe | 2017-08-02 21:54 | Trackback | Comments(0)

1

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クマは、いわゆる社会に認められるようなものを得てきた。ある時それを一度に失った。目の前が真っ暗になった。すると、ぽっと灯がともるように近所にカフェができた。クマは通っているうちに、カフェの主人の女の子に言った。うたをつくるのが好きなんだ。 女の子が言った。聞いてみたい。
by ayu_cafe | 2017-08-02 21:50 | Trackback | Comments(0)

ただ雲を見ながら旅をする。

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‪無口な男がただ雲を見ながら旅をした。
携帯は持たず写真も撮らなかった。
ただ濁流に身を投げるように、
めくるめく様々な雲に身を投げながら旅をした。
やがて男は美しい不穏な雲になった。
ある日、無口な女の子がバスから雲を眺めていた。
何も持たずに、少し旅に出たいな、と思った。‬


by ayu_cafe | 2017-08-02 04:42 | Trackback | Comments(0)