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カテゴリ:フランスの1週間( 4 )

笑顔の余韻に包まれながら、シャンゼリゼをくだる。白い観覧車が近づく。

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フランスの一週間 月曜日3
(さりげなく再開。でもまだ一日目☆)



もう午前零時を過ぎている。
対岸のカルチェラタンのアパートまで
まったりとタクシーに揺られながら、
さっきまでお食事をご一緒させていただいた
フランス在住20年のmaVieさんのお人柄と笑顔と
フランスでのお話しの余韻につつまれて、
シャンゼリゼ大通りをくだっている。


夜遅くまで、右岸で食事して、タクシーで、
左岸のアパートに帰るのは、至福の時。
たいがい、コンコルド広場か、ルーブルの真正面を
通ってくれる。
ワインでとろんとした車窓の向こうにパリが流れてゆき、
エフねえさんが、遠くでまたたく。





7時すぎにすこし遅刻してしまって(ごめんなさい)
レストランにつくと、maVieさんはもういらしていて、
ブログとメール以外では、「はじめまして」。
妻とも「はじめまして」。


このレストランは、maVieさんが
「pudlo」(たしか)というレストランガイドで
探してくれた。

『最近は、ミシュランじゃなくて、これ。
お店を調べて、決めて、予約するのって、
やっぱり楽しいですねえ』

って、旅行前にメールをいただいて、
ひそかに、嬉し泣き。。


場所は、凱旋門を超えた先の一角。
以前このあたりにお住まいだったとのこと。
それも、このレストランにしてくれた理由のひとつ。


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7時過ぎに、料理をオーダーする頃は、
まだ、お客さんもガラガラで、
ロックみたいな音楽がかかってた。
やがて、月曜日だというのに、超満席になり、
音楽もずっと神妙な音楽が流れてた。


いろんなお話を聞かせてもらった。
フランスに来てからのこと。
愛猫のふんがちゃんのこと。
ご子息のじゅんぺいくんのこと。


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ふんがちゃんが、パリのお部屋を闊歩してるところが
目に浮かび、maVieさんがふんがちゃんに
世話を焼いてるところが目に浮び、
じゅんぺい君が育っていくときに、
いろいろなかなか上手くいかないことがあって、
困っているmaVieさんが目に浮かんだ。


あとでブログに書いていらして、知ったことだけど、
ふんがちゃんは、maVieさんが、じゅんぺい君を
出産する直前まで、心配そうに見守ってくれていた。

じゅんぺい君は、小さいころからずっと習っていた
空手の黒帯を、最近、もらった。


あのときのレストランでお話を聞いていた身としては、
その記事に載っていた小さい頃の柔道をやっている
じゅんぺい君の写真と、それを撮っている
maVieさんのツーショットが目に浮かんで、
ジンとしてしまう。


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maVieさんは、よくわたしが仕事で大変そうなこと書くと、
コメントで「わたしこんなに楽しちゃっていいのかしら」
なんて書いてくれるけど、
ぜんぜん楽してないじゃん、いままで(笑)


結局、0時近くまで、あれこれお話していて、
気づいたら、まわりのお客さんもほとんどいなかった。
音楽はまたロックみたいなのに戻っていた。
お料理は、最後まで、とんでもなく
おいしかった。
なにしろ、人生のエピソード付きだしね。


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帰りのパリは、行きのパリとは、もう違った。
maVieさんが悪戦苦闘したパリだった。


両側に過ぎてゆくシャンゼリゼを眺めながら、
不思議な気持ちになる。


つい一週間前は、東京であくせく残業してた。
そして、いまは、maVieさんの
一気に聞いたエピソードがフラッシュバックしながら、
シャンゼリゼを通りすぎてる。
一週間後には、たぶんまた、東京で残業してる。

夢みたい、だと思う。
夢ってわずかの時間の方が、実は、盛り上がる。
ワインの酔いがまわる。
真正面のコンコルド広場の白い観覧車が近づく。





フランスの一週間 月曜日3








白い観覧車、近くで見上げるなら、こちらで
by ayu_cafe | 2009-01-31 23:48 | フランスの1週間 | Trackback | Comments(4)

残像。モンマルトル。

フランスの1週間 月曜日2


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モンマルトル、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの前で、
ムフタールに住むcoCoさんに携帯で電話する。
「いま、モンマルトルバス待ってんの。
 なかなか来ないんだよ」
「会えるの土曜日になっちゃうけど
 なにとぞよろしくー。パリ、そんなに
 寒くないね。」
暖かい午後の日差しの降り注ぐバス停の前。
会話も、光も、風車も、空気の冷たさも、
なにもかもが、その場で、強い残像になる。




フランスの1週間 月曜日2


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by ayu_cafe | 2007-11-18 23:47 | フランスの1週間 | Trackback | Comments(4)

ずっと見上げながら育った階段をのぼる。

フランスの1週間 月曜日1


あれは、たしかパリ訪問3回目の時。

12月30日に母と妻と
モンマルトルのラパンアジルに
シャンソンを聞きに行った。
はじまるのが夜の9時すぎだったので、
タクシーで直接行った。

タクシーの窓から、夜のパリの街を
眺めていた。
不意に、夜の街並の先に、
急勾配の階段がちらっと見えた。
ああ、モンマルトルの丘に
近づいているんだな、と思った。
と同時に、なぜか、ものすごく
なつかしいものを見てしまったような、
とてもよく知っているものを
見てしまったような感覚に襲われた。

なんだろう、この感覚、と不思議に思った。

旅行から帰ってきて、しばらくして、
その謎が解けた。

それは、山梨のおばあちゃんの家に行って、
ふと天井近くを見上げた時だった。

そこには、模様絵師をしていた
祖父の油絵が何枚かかけられていて、
一緒に、母の弟(私の叔父)の
絵もかけられていた。

その母の弟の絵が、ユトリロの模写で、
モンマルトルの階段の絵だった。

私は、小学校にあがるまで、この
山梨の家で祖父母と暮らしていた。
祖父の描いた絵や叔父の描いた絵は、
ごくふつうに家中に飾ってあり、
ちいさなこどもにとっては、
まあ、壁の模様みたいなもので、
まったく意識していなかった。

寒い冬の朝、布団から出て着替えるのが
おっくうな時も、暑い夏の午後に、無理矢理、
昼寝をしろ、と言われて、ぜんぜん
眠れなかった時も、おばあちゃんや
おじいちゃんが、隣にいる気配を
感じながら、うとうとと眠りに
落ちて行くときも、ぼんやりと
無意識にながめていたのが、
この階段だった。

ああ、なんだ、そうか、と思った。

これは、なつかしく
おもわないわけがないな。


ユトリロの絵やモンマルトルの街が
すごく好きになってしまうのも
なんだか、納得できた。


それから、何冊かユトリロの本を
読んでいると、あの絵が、
サクレクールの裏のコタン小径という
ところだとわかった。

パリに行ったとき、モンマルトルは、
毎回行ってたけど、
いつも、ここは、行き逃していたので、
今回こそ、と思って、
まず、最初にこの階段へ向かった。

バスを乗り継いで、カツラ屋さんが
並ぶ通りを少しのぼった。

PASSAGE COTTIN
と無愛想に書いてある看板を見つけた。

そして、その先に、ずっと見上げて
育ったあの階段があった。

あたりはしんとしていて誰もいなくて、
ひんやりとした10月の空気の真ん中を、
白い階段がすっとのびていた。

ゴクリとつばを飲み込んで、
胸が高鳴るのを感じながら、
しばらく階段を見上げた後、
ゆっくり静かにのぼっていった。

階段はとても狭くて親密で、
きれいな緑の木々が、なにかを
包み込むように茂っていた。

母の弟(私の叔父)は、10代で
バイクの事故で亡くなった。
それ以来、おばあちゃんは、
亡くなった息子と自分が大好きだった
緑茶を絶った。
だから、いつも紅茶を飲んでた。

母の弟は、あの絵を描いた時、
会ったこともない甥っ子が
妻と一緒にその階段をのぼっていく、
なんて思いもしなかっただろうな。

なにかは思いもしないところで、
つながり、思いもしないところで
広がってゆく。

階段をのぼる前に、若い子が数人、
手前の家に入っていった。
彼らに言いたくなった。
ねえ、ねえ、君らより、
ずっと前から、この階段をながめて、
育ったんだぜ、って。

階段をのぼりながらいろいろなことを思い出した。
山梨の山のふもとの家の水の冷たさ。
水路を勢いよく流れる水のおと。
おばちゃんの鼻歌。
おじいちゃんがお風呂に入っているとき
歌う歌。蝉時雨。北風がうねる音。
ぶどうの匂い。稲穂の匂い。
クレヨンの匂い。父母の東京の匂い。
いとこたちの騒がしさ。

そう、自分にとってパリは観光地や
ヴァカンスの目的地じゃなかった。
すくなくともこの階段は。

妻も気にいってくれたみたいで、
階段の途中で、写真とって、
と言うので、撮った。
自分も撮ってもらった。

地元のひとは、
人気のない、普通の階段で
なにしてるんだろう、と
思ったかもしれない。

なんだか、なんでもない砂場で
夢中になって遊んでいる
仲のいい子供同士みたい
だったかもしれない。


ま、でも、たいした話ではありません。

気がつかないだけで、
入り口は、ずっと前から目の前にあった、

というだけの話です。




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フランスの1週間 月曜日1
by ayu_cafe | 2007-11-12 03:38 | フランスの1週間 | Trackback | Comments(16)

フランスの1週間 はじめに

*ただつながっているだけ*


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たくさんの写真、
最後までご覧いただき、
ありがとうございました。


今回は、まず、パリ。
そこからドイツ国境近くの
ストラスブールへ。
さらに、そこから連なる
アルザスのワイン街道の村々をめぐり
また、パリに帰ってきました。

パリでは5人の方にお会いしました。
maVieさん、ちはるさん、
さきさん、coCoさん、ぽこさん、
ほんとにありがとうございました。
皆様方との逢瀬(笑)は、入魂の記事にて、
これから一話づつ
掲載させていただきますね。

今回も帰ってきてへろへろになりました。
これはもうヴァカンス、というような
優雅なものではないですね。
(“巡礼”かな・苦笑)

でも、行ける時に、
秋の黄金色の斜面を
見にいかないわけにはいかなかった。
戦っている人達に、
会わずにはいられなかった。


ただつながっているだけ、というのは、
旅行中に出くわした言葉です。
なるほど、と思いました。

街も人も、簡単に、すばらしかった、
だけで終わりたくない。
どんな意味があるのかはわからない。
思ったのは、どんな時も、
平気で、普通に、黄金色の斜面や、
花咲きこぼれる小さな村や
パリで戦っているひとたちと、
(僭越ながら)
ただつながっているんだな、
ということ。

とても静かで、大前提の事実として。

この事実は、これからずっと
力になるな、と思いました。
by ayu_cafe | 2007-10-19 23:57 | フランスの1週間 | Trackback | Comments(12)