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歌舞伎座 立川談志・談春 親子会 1

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歌舞伎座。
立川談志・談春親子会。


嵐のような会だった。

石原東京都知事が、客席から野太い声を飛ばし、
坂井真紀さんは、「シビレタ」とブログに綴り、
2階の通路には、三谷幸喜がひょうひょうと歩き、
あるブログでは、「この会は完全に失敗だ」と断定した後、
「でも、来てよかったと思わせる、かなわない」と綴られた。

公演の告知が出た時、
家族の参加を募ると、全員が手をあげた。

チケットの発売日、電話はまったくつながらず、
インターネットで5分後になんとか、人数分を確保。
でも席が悪いので、もう一度アクセスしたら、
完売になっていた。
歌舞伎座の約2000席が、6分で完売していた。



当日の前売り券売り場。
まだ早い時間。
嵐の前の静けさ。

外人さんの夫婦が、
7月歌舞伎の予定表を小粋に眺めていた。
by ayu_cafe | 2008-08-11 09:04 | ayuCafe 落語 Bar | Trackback | Comments(2)

両手に月見草を持って、寂しさを感じ続けている。

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BSで立川談志10時間スペシャル
というのをやっていて、
談志師匠と学者さんが対談していた。

学者さんは、談志師匠が以前書いた、
童謡についての本を絶賛しながら、
「哀しさ」「もののあはれ」について
談志師匠に聞いていた。

談志師匠は、めずらしくまじめに
こんなようなことを言っていた。

「昔、ちっちゃな頃にね、
夕方の土手に、ぽっ、ぽっ、っと月見草が咲いていて、
摘んでいた。ひとつ摘むと、また先にもある。
それを摘んでどうしようってわけじゃないんですよ。
なんか、つかれたように摘んでいるうちに、
“おうちが、だんだん、遠くなる〜”
っていうのがすっと出て来て、
(野口)雨情の詩が、すげぇ悲しかった。
そういう部分を昔から持ってましたね。」

月見草を摘んでいると、
気づいたら、あたりが暗くなって、
家が遠くなっていた。

そういうなにか根源的な“もののあはれ”
のようなものを71才の男が
昨日ことのように語っていた。

ああ、そうか。この人は、
そういう寂しさがいまだに、
なまなましく胸の中にあるから、
目をおおってしまいたくなるほど
哀しくて、愛おしい「芝浜」のような
演目ができるのか、と思った。


TVの中で、真っ赤なセーターを着て、
天の邪鬼を言いながら、
床を転げ回って見せたりしている
この男は、

いまだに、
両手に月見草を持って、
おうちがだんだん遠くなって
しまった寂しさを
感じ続けているんだろうな。
by ayu_cafe | 2008-04-18 07:27 | ayuCafe 落語 Bar | Trackback | Comments(2)