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カテゴリ:ayuCafe 詩のBar( 10 )

メン・イン・ブラック(MIB)詩集

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以下、映画の内容に触れます。



名作「メン・イン・ブラック2」。



ヒロインのローラは、

ニューヨークのピザ屋で働くアルバイト店員。

でも実は、秘められた超能力を持つザルタ星の王女。

終盤、宇宙船が彼女を迎えにくる。

彼女は、最後まで、自分が超能力をもつ王女だと信じられない。


ローラ「あり得ない…。私がまさか…。」

トミーリージョーンズ分するメン・イン・ブラックのKは、彼女に聞く。


K「予知能力があるだろう?」

ローラ「てんびん座だから。」

K「ザルタ星人だからだ。

悲しくなった時、雨が降ったことは?」

ローラ「雨が降ったら気分がめいるものよ。」


そして、Kのこの台詞。


「君が悲しむから雨が降るんだ。」


迎えの宇宙船が近づいてくる。
by ayu_cafe | 2015-04-03 12:46 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

「でも、幸せなんて、何を持ってるかじゃない、何を欲しがるかだぜ」

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松本隆さんの作品で 好きな詞ベスト3



第三位

「あんなに激しい潮騒があなたの後ろで黙り込む」
(探偵物語)
松本隆×大瀧詠一


こんな出だしの歌があって、
大瀧詠一さんが狂おしいメロディをつけて
こんな出だしの歌がガンガンヒットしていたなんて。





第二位。

「未来は過去になる」
1969年のドラッグレース)
松本隆×大瀧詠一



アルバムの中で
この曲の熱と前のめりさと
完成度は異常だ。
サウンドも詩も転調も歌も
ドライブしまくっている。

ジャングルビートで
ドライブする狂騒のサウンドの中、
歌詞の終盤は、こんな風に進む。


君が言うほど 時間が無限に
無かったことも 今ではよく知ってる
だけどレースはまだ 終わりじゃないさ
ゴールは霧の向うさ

DRAG RACE 1969
DRAG RACE 1969
まぶたの裏側を 夢が走り去るよ
アクセル深く ふみこんでみる」



そして、最後にこう締めくくられる。


「景色だけが変わり 未来は過去になる」



曲の中で鈴木茂さんは
サンダーバードというギターを
火を吹くように弾き、
松本隆さんは、
「未来は過去になる」
と言い放つ。


すごいアンサンブル。




そして、大瀧さんは、
ラストアルバムで、
ふくよかな抑揚でこう歌って、
この世界からいなくなった。


「だけどレースはまだ 終わりじゃないさ
ゴールは霧の向うさ」







第一位。


「おとぎ話のようにハッピーエンド、ハッピーエンドならいいさ

でも、幸せなんて、どう終わるかじゃない、どう始めるかだぜ

でも、幸せなんて、何を持ってるかじゃない、何を欲しがるかだぜ」

(はっぴいえんど)
松本隆×細野晴臣







音楽と言葉は
豊かに、激しく
生きていて、

いちいち弱気なわたしたちを
叱咤する。














by ayu_cafe | 2014-01-15 00:56 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

好きな詩。  Don’t trust over thirty

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Don’t trust over thirty


昨日の朝 トーストを食べて
子供に言った パパは帰らないよ
外は寒く 吐く息は白いよ

いつか贈るよ 小さな手袋
きみはわがままをそれで包み込め
一生今のパパの気持ちが
わからなくてもいいから



昨日の夜 ちょっとしたバーで
彼女に言った
ぼくはいなくなるよ
そして冬は 瞳に流れた

彼女の夕暮れはいつでもブーツに
涙をあふれさせてやって来た
ぼくはけものみたいにやさしく
今まで抱きしめていたつもりさ


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に




おとといの夜 行為を終えて
女房に言った
きみを愛してる my love
だからぼくの好きにさせてくれ

冬の海まで車をとばして
24時間砂を食べていたい
長い線路をひとり歩いて
そっと枕木に腰をおろしたい


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に








******************************




中学生か、高校生の時に
文庫で新刊の「ムーンライダース詩集」を手に入れた。

ずっと読んでいて、ぼろぼろになっている。

ムーンライダースが好きなわけではない。

この詩を書いた鈴木博文さんの
「くれない埠頭」「駅は今、朝の中」
慶一さんの「青空のマリー」(素晴らしいタイトル)
やまだないとさんと慶一さんの「思い出なんかにならないで」という歌詞の曲、
あと、かしぶちさんの「リラのホテル」など
いくつかが好きなだけ。(←十分好きだけど)


この詩集には、チャプターごとに
解説がついていて

書いているのが、
糸井重里さん、矢野顕子さん、松本隆さん、山川健一さん



山川さんは、このDon’t trust over thirtyについて

この詩こそが、ブルースだ、

的なことを言っている。



だとすれば、ブルースという音楽は、
なんて無意味で、不道徳で、なんて自由な音楽なんだろう。



驚くべきは、この曲が
ミディアム調のファンクだという点。


かしぶちさんの重たいドラムで
慶一さんが絶品のボーカルを聞かせる。




外は寒く 吐く息は白いよ

いつか贈るよ 小さな手袋
きみはわがままをそれで包み込め




こんなファンクがあっただろうか。
こんなロックンロールがあっただろうか。




そして冬は 瞳に流れた




詩をファンクにのせたわけではない。


本来、ブルースが、ロックが、ファンクが、
すべての表現が、その中に孕んでいる
無意味と自由と美しさをこの曲は肉体的に体現している。

そういう意味では、本当にブルースやロックが好きなひとの
ピュアブルースな作品だと思う。





冬の海まで車をとばして
24時間砂を食べていたい
長い線路をひとり歩いて
そっと枕木に腰をおろしたい





なんてすごい詩なんだろう。

中学生くらいに、この詩にやられて
この詩からロックや表現、というものをたくさん学んだ。
いまも学んでいる。

それは、恋愛の成功や、仕事の成功への鼓舞ではなくて
静かに激しく、人間の精神の自由を謳っていた。

まるで、きみの価値は、きみが決めればいい
いや、価値なんて決めなくていい、

とでも言われてるようだった。






こういう巨大なモノリスのような傑作があると
自分の才能のようなものに絶望しながら
巨大な希望の木陰で希望のさざめきを聞いている
子供のような気持ちになる。




憎むよりも先に
悲しむよりも先に
怒りよりも先に
嘆くよりも先に

Don’t trust anyone over thirty
(三十代以上の人間なんて信じるな)


人間なんて信じるな
世の中の言うことなんて信じるな
ぼくのことなんて信じるな


その冬の海だけを信じろ。

外は寒く 吐く息は白い。



Don’t trust over thirty/moonriders
by ayu_cafe | 2012-11-15 07:29 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(4)

私だけの絶景には、あのひとの笑顔がある。

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やまなしに帰る途中、津久井の山中、谷の町を通る。


大きな橋がかかっていて、そのはるか下方に、


深く谷を刻む川が静かな晩秋の音をたてている。



その橋のたもとに、alfaromeo spiderをとめて、よく休む。



すでに、あたりは暗く、山は目前に迫り、


しんと黙った谷の町が、谷の町の夜を従順に迎えようとしている。



スターバックスのコーヒーを飲みながら、


すこし離れた場所から、谷の町を眺める。



クルマというのは、


すこし離れた場所から、ものを眺める装置かもしれない。



組織や、共同体、家族、道徳、ルール、から、すこし離れた場所。。



そして、クルマというのは、なんとひとりという状況が、

ふさわしい装置であろうか。



そこに包まれているのは、100%の充足した孤独かもしれない。




ほんとうに充足するもの、文学、風景との出会い、仕事、スポーツ、

それらが、たどりつくものは、どういうわけか、充足した孤独、

のような気がする。



相模湖から中央道にのって、カーブの多い勾配を、

v6エンジンで駆け上がる。


道中いくつかのCDを放り込んで聞いている。


ほんとは、alfaromeoに音楽なんていらないんだけど。。

alfaサウンドというのは、ほんとうに飽きない。




「死ぬまで生きろ」っていうマキシシングルを聞いていたら、

いいフレーズがあった。



「私だけの絶景には、あのひとの笑顔がある。」




日々、すこし離れた場所へでかけて、孤独を磨く。


だけど、そこで、思い浮かべるものがある。




いいフレーズだなあ。



どんな天気の日にも、思い出すと、

ホクホクする。
by ayu_cafe | 2010-11-17 10:19 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(2)

なぜならいつも言葉は嘘をはらんでいる。

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もしも君が彼らの言葉に嘆いたとして
それはつまらないことだよ
なみだ流すまでもない筈
なぜならいつも言葉は嘘をはらんでいる





もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもない筈
何故なら価値は生命に従って付いている


ほらね君には富が溢れている





ありあまる富/椎名林檎
by ayu_cafe | 2009-08-31 08:32 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

今日も生きてる、コレでひとつ勝ち

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まずは、目覚めて、ひとりガッツポーズ。
今日も生きてる、コレでひとつ勝ちだぜ。


生きてるだけでオッケー。
ま、いろいろあるけど。
生きてるだけでオッケー。
他になにがいるのさ。






全人類肯定曲/怒髪天






※賛美歌かと思いました。。
「ひとつ勝ち」って思想が好き。
増子さんのMCってサイコーなんだよなあ。。
by ayu_cafe | 2009-08-26 03:14 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

「わたしのしっぽにキスしないで、コバルトブルーのこころの奴以外」

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「わたしのしっぽにキスしないで、

コバルトブルーのこころの奴以外」




Don't Kiss My Tail/Blankey Jet City
by ayu_cafe | 2009-08-21 06:42 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

「わたしには くちずさむうたがあったから さびかかった かなづちもあったから」




わたしは かじりかけのりんごをのこして

しんでいく

いいのこすことは なにもない

よいことはつづくだろうし

わるいことは なくならぬだろうから

わたしには くちずさむうたがあったから

さびかかった かなづちもあったから

いうことなしだ



わたしのいちばんすきなひとに

つたえておくれ

わたしはむかしあなたをすきになって

いまも すきだと

あのよで つむことのできる

いちばんきれいな はなを

あなたに ささげると






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「しぬまえにおじいさんのいったこと」谷川俊太郎
by ayu_cafe | 2009-07-16 23:06 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

"I am leaving, I am leaving."But the fighter still remains.

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ポール・サイモンの曲で一番好きな詩は、
「ボクサー」です。

今夜の東京ドーム公演でも演ったかな。



**********************




僕は本当に哀れな男
こんな話はめったにしなかったんだけれどね
反発心なんか使い果たしてしまったよ
ポケット一杯の不平不満へのね
ほら、約束やら
嘘や冗談にしたって
結局人は都合のいいことだけ聞いて
他は無視するんだから
 
 
家を出て家族から離れた頃
僕はもう少年ではなかったはずだけど
見知らぬ人々の中
ぶきみな静けさ漂う鉄道の駅で
目立たぬよう身を隠していた
ボロボロになった人々が行く
貧民街を探していた
彼らだけが知るその場所を求めて

労働者向けの賃金でも構わないと
仕事をいろいろ探してみたけれど
職にはありつけなくて
お呼びがかかるのは
七番街の娼婦家からだけ
でも、告白するけれど、、、
寂しかったので時々
お世話になったこともあるんだ
  

やがて冬着を整えていると
家に帰りたくなった
ニューヨークの冬のように
キツイところなんてない
僕を呼んでいる声が聞こえる
家に帰れと
  

In the clearing stands a boxer,
リングに立つ一人のボクサー
And a fighter by his trade
戦士という職業だ
And he carries the reminders
彼は闘わなければならないのだ
Of every glove that laid him down
ダウンさせようと一撃を浴びせ
Or cut him till he cried out
絶叫するまで切り込んでくる敵と
In his anger and his shame
怒りと屈辱の中で彼は叫ぶ
"I am leaving, I am leaving."
「俺はやめるぞ、やめてやる!」
But the fighter still remains
でも、戦士は今も闘っている




**********************





こちらから
訳詞をおかりしました。

こちらのサイトの方は、
これはボクサーの歌ではない、すべての人間の歌、
と書かれています。

そして、ポール・サイモンは、これは自伝的なうた、
と認めてるみたいです。



ソウルフラワーの中川敬さんも、たしか、
「ボクサー」はいいって言ってた。




怒りと屈辱の中で彼は叫ぶ
「俺はやめるぞ、やめてやる!」
でも、戦士は今も闘っている




これは、
ボクサーの歌ではなくて、わたしたちの歌。



In his anger and his shame
"I am leaving, I am leaving."
But the fighter still remains




But the fighter still remains
by ayu_cafe | 2009-07-11 22:39 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(4)

「きみが泣いたって、紫陽花は咲くのです」

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「極楽寺ハートブレイク」 ASIAN KUNG-FU GENERATION
by ayu_cafe | 2009-06-09 23:23 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(6)