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スペイン優勝記念、グラナダで夜ごはん。*どこか遠い場所で食事をはじめる*

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コスタデルソルのミハスから、バスで
どうれくらいかかっただろう、7時間とか?

グラナダについたのは、夜の9時ちかかった。


だからといって、夕飯は、部屋でとか、
その辺で、とかでは、もったいない。


国や文化の入り口は、食にあり。


ということで、ホテルのフロントに
どこかおすすめない?と聞く。



おしえて、もらったリストランテへ。



入り口がバールになっていて、
地元のひとがわいわい立ち飲みしている。
こういうとこで、サッカーみたりするのかな。



奥がリストランテ。



いなかっぽいけど、重厚。
スペイン特有の横にひろい、
豊かな木材をつかった家具、部屋。




さ、オーダー。


何も頼む前からでてくる、パンと、このアヒル。

レバーペーストと、アイオリ(ニンニクのディップみたいなの)


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このアヒル一目見て、アイオリつけたパンを
ひくちたべて、妻と、にっこり。


「ここあたりじゃん」





まず、ビールで乾杯。



この「あたりじゃん」は、サッカーのゴールみたいにうれしい。

その国や文化に、たどりつけた気分。

もう、何カ国で、妻と、こうやってにっこりしたことか。

旅の醍醐味。旅の同志。





で、キターーー、本場、イベリコ豚。
どーん。

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むむむ、なにかスケールが違う。


これをゆっくりつまみながら、
スペインのワインをちびちびと。
むむむ、至福。。






で、人生を変えたガスパチョ。

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それまでにも、なんどか、ガスパチョ食べたけど、
ああ、これが、真のガスパチョか、と納得。
おいしい。
濃厚で、酸味がちょうどよくて、にんにくがきいてる。

(これは、いまだに、自分の中のガスパチョ基準になってる)



その土地には、真の味覚みたいなものが、必ずある。
その土地以外で、食べるものとは、残念ながら、ちがうことが多い。

ナポリピッツア、生ハム、モッツアレア、
メキシコ料理、キューバのロブスター、ハワイのハンバーガー、
京都の鱧、北海道のいか、とかとか。。





メインのお肉を食べ終えて、デザートを待つ間、
ふと足もとを見る。



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十時の中央にあるアクセントの
パターンがそれぞれちがう。


文化の濃厚さ、って細部に出る。





ちなみに、室内。


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いすやテーブルのたっぷりとした木材の豊かさがうれしい。





スペインの華麗なパスサッカーのことや、

この街の詩人、ガルーシアロルカのことや、

すぐちかくで、夜に沈みこみようにたたずむ
アルハンブラ宮殿のことを考えながら、カフェ。



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ここ、ほんとおすすめです。
店員さんも楽しいし。

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その土地で、美味しいものを食べて、
文化で、お腹がいっぱいになると、勇気が出る。
現実に対峙するための勇気が出る。


たくさんはたらいて、また来よっと。
by ayu_cafe | 2010-07-13 10:14 | どこか遠い場所で... | Trackback | Comments(10)

どこか遠い場所で食事をはじめる。*ハバナ,キューバ*

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キューバ、ハバナ。
ホテルは、旧市街の目抜き通り『オビスポ通り』の終点にある
サンタ・イザベラ。
(ここ超おすすめ)

そこから、ふらりとハバナの夜の街を散歩して、
カテドラルにほど近い「エル・パティオ」で夕飯。

コロニアル調のパティオ。
おじいさんが弾くグランドピアノの海のような音。
すぐそばにひろがるカリブ海。

パティオを猫があるいてる。

食事が終わる頃、ふいにちょっとした通り雨。
テーブルをすこし移動。
猫も移動。

帰るとき、
一緒にいった女の子が、
グランドピアノのおじいさんのところにいって、
今夜の音楽のお礼にチップを。




ホテルに帰って、すこし、休んで、すこし
おめかしして、さ、行きましょうか。


50年代のアンティークで「ゴージャス」なアメ車にのって
「カーサ・デ・ムジカ」へ。


クラブは、音楽がかかっていて、
だんだんひとがあつまってくる。

ライブがはじまるのは、夜中の12時くらい。
それまで、うしろの方のテーブルにすわって、
絶品のモヒートや、ダイキリやらを飲んでまったり。




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ハバナでは、初日に、ふんぱつして
日本語がしゃべれるガイドさんと、
ざっくり市内や周辺をまわった。

生ハバナのひとにききたかったのは、
カストロのこと、現状のこと、そして音楽のこと。

たくさんはなせてよかった。

「テレビ観たんだけど、あの演説で、カストロは
どんなことを言ってたの?」
って聞いたら、丁寧に説明してくれて、
最後に、

「彼は、“われわれは決して敗北しない”
って言ってたんだよ」

って教えてくれた。




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キューバは、以前、アメリカの間接支配によって、
ギャンブルとドラッグの歓楽の島で、
スラムがひろがり、ハードな差別が横行していた。

それをキューバ大学のフィデルカストロと
アルゼンチンからきたチェ・ゲバラひきいる
市民たちが、一掃した。

奇跡的な市民革命。

ラテンアメリカにおいて、文盲率は、ほぼ0%。(これすごい)
浮浪者もださず、すべての市民に、無料の医療と
教育を。そして、音楽を。

キューバの医療はとても進んでいると聞いたことがある。
音楽も、子供たちは、選択すれば、専門的なクラッシックの
指導を受けることができる。

だから、近年のキューバ音楽のアレンジの高度さはすごい。
複雑で、きめこまかくて、そしてきもちがいい。
上手いとは、おもわない。きもちいい、
生きててよかった、と思う。



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あらゆることをカストロたちは、アメリカから
勝ち取った。なにより自治という誇りを。

アメリカは、国交を断絶し、周辺諸国にもにらみをきかす。

アメリカのような大国とその同調国に
断絶されるというのが、どういうことか、
お店の棚をみるだけでわかる。

棚のすかすかさ、物資、薬、ガソリンの不足。


そういうことがなにをもたらすか、
キューバ国民は、タフになり、団結し、
誇りを強め、そして、音楽はさらに優雅になった。




これは、わたしの個人的な見聞、しかも、
10年くらい前で、いまの状況や真実はわからない。
そして、わたしはアメリカという国は、大好きな国。
エンタテイメントが好きなひとで、アメリカが嫌いなひと、
っているんだろうか。




実際にいってみて、あたまをなぐられるほど痛感したのは、
やはり音楽の優雅さ、いろっぽさ、肉体の美しさ。

そして、これらには、現状という抑圧が効いている、
と実感した。


ものが有り余り、豊かだったら、こうならないのでは、
と、とてもおもった。
いまの日本やアメリカみたいにぷにゅぷにゅになるのでは。。


でも棚にものがあるより、
誇りを選ぶ国民は、おなじようにはならないとは思う。




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ライブがはじまった。

キューバ音楽は、ベースの音程が動き、
むしろピアノがベーシックな反復で
楽曲の土台となる。

前方ですらりと手足の長い、美しい造形の
キューバの男女がシンプルにドレスアップして、
いろっぽく、美しく踊っている。

それをぽかんと観ていたら、いつのまにか、
目のところから涙がどんどんどんどん
流れ落ちてきた。


“われわれは決して敗北しない”

っていうカストロの言葉を思い出した。


勝つのではない。
負けの状況かもしれない。
でも、敗北しない。
決して。


あの音楽のピアノのフレーズの反復は、
「もちこたえる」という意志そのものだ、
と思った。

もちこたえながら、音楽を信頼できる義足のように
使いきっているひとたちを目の前で観ながら。




音楽は、お茶をのむときにそえるものではなくて、
もちこたえるときの甘美な武器なのかもしれない。




なにが、正しくてなにがほんとうなのかは、
よくわからない。

ただ、わたしは、キューバから
決して敗北しない、
っていう意志と、
美しい肉体のダンスの残像を
持って帰ってきた。



わたしも、どんなに負けても、
決して敗北しない。
悪いけど☆



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by ayu_cafe | 2010-01-20 08:45 | どこか遠い場所で... | Trackback | Comments(4)

どこか遠い場所で、食事をはじめる。*まぼろしカフェ+*

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ここは、ある場所の小さな庭にあるカフェなんですが、

はじめて、冬のさむ〜い時期に行った時は、

改修かなにかで閉まっていて、がっかりしました。


その時は、雪がわりと激しく降り出していて、

固く閉ざされたゲートから、奥へと続く入口を

雪ごしに、絶望的な気分で眺めていました。




いちど、そんな目にあうと、まるでそこが、

幻のような場所に思えてしまい、

行ってみたい度が急上昇します。





ある秋に行けたのですが、

今思うと、この写真も、記憶がおぼろげで、

なんだか幻みたいな気がします。




行ってみたいばかりに、

幻がデジタルデータに焼き付いてしまったような。。




ふと、

表現っていうのは、

行ってみたいばかりに、幻を焼き付けてしまう、

ような行為なのかな、

とも思ったりします。
by ayu_cafe | 2009-11-11 23:14 | どこか遠い場所で... | Trackback | Comments(2)

どこか遠い場所で、食事をはじめる。 エトルタ,ノルマンディ。

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キタキタ





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キタキタキタキタ






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キターーー












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フランス北部、ノルマンディ地方、エトルタ。。
大西洋ってやつと印象派が描いた美しい岸壁を
ながめながらランチ。。。




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このサーモンのテリーヌ、すごくおいしかった。。
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お散歩お散歩。。




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陸が、海に、いかりをおろして、停泊している。。

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by ayu_cafe | 2009-11-01 10:59 | どこか遠い場所で... | Trackback | Comments(2)

どこか遠い場所で、食事をはじめる2 *プライアーノ,アマルフィ海岸,イタリア*

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しょうがない。。
がんばるか、今日も。。







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プライアーノは、ポジターノと
アマルフィとの間にある。

朝は、明けてくるポジターノの街と海を見ながら
食事をする。

アマルフィは、一帯の海岸線が、
世界遺産になっている。

このみずみずしいモッツァレラも
世界遺産にするべきかも。。

カプリから、ソレントに船で渡り、
アマルフィ海岸のワインディングをバスにのっている間、
ずっとビデオをまわして海岸を撮っていた。

モッツァレラを食べ終えたら、ナポリに向かう。
by ayu_cafe | 2009-10-20 06:17 | どこか遠い場所で... | Trackback | Comments(4)

新シリーズ どこか遠い場所で、食事をはじめる。

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ニース発マルセイユ経由リヨン行きTGV。


SNCFニース駅1番線を発車したのが午前10時30分。
この列車で、南フランスを北上し、プロバンスへ向かう。


車内は、アメリカ人のカップルがひと組、
ハリーポッターの映画に出て来るマクゴナカル先生に似た
上品な初老の婦人が一人。
乗客はそれだけ。


アヴィニョンまでは約3時間半。しばらくは海沿いを西へ。
アンティーブからカンヌ、St.ラファエル。

時刻表と地図と時計を見比べて、
コートダジュールの海岸線のどの辺を
今、走っているのかあたりをつける。


TGVのビュッフェで買った赤ワインをあけ、
ニースの新市街で買っておいた
生ハムとチーズのバゲットとキッシュで、
ランチをはじめる。


列車は、人気のない海の間際を走しり、
湾曲する海岸線を大きく見下ろす断崖を走しる。


快適すぎてカメラのシャッターが押せない。
そんな下世話なことは、とてもできない光景と空間。

静かな車内、静かな海岸線、静かなコートダジュール。

マクゴナカル先生がきれいな姿勢で光る海を見ている。
by ayu_cafe | 2009-10-16 05:21 | どこか遠い場所で... | Trackback | Comments(0)