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カテゴリ:現地時刻( 10 )

旅のサイト。BEAUTIFUL WORLD

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paris,france 10:00am

通りがかった花屋を記念に撮るつもりは、
はじめからなくて、
その街の魂のようなものを、
無理矢理、えぐり取って、
生きてくための道具にしたかった。



BEAUTIFUL WORLD
by ayu_cafe | 2013-04-20 01:11 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)

現地時刻 タオルミナ、シチリア 14:00pm

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シチリア、タオルミナの丘をのぼった先。
南の太陽と風が吹き抜ける断崖の上に
ギリシャ劇場がある。

紀元前にたてられ、
いまも、コンサートやバレエなんかを演っている。

生きてることを楽しむスケールがあまりにもでかくて、
可笑しくなってくる。

舞台中央のアーチからは、
はるか眼下のイオニア海の海岸線が見える。
いわるゆる「借景」ってやつか。。

石の間から顔を出した草が気持ちよく揺れる、
円形劇場の階段に腰を下ろして、
アーチの向こう、はるか眼下の海岸を眺める。

あまりにも高低差があって、海の音はしない。

紀元前のアーチが切り取ったタオルミナの海岸は、
絵のようにそこにある。

まるで、なにかの舞台劇の背景のように。
by ayu_cafe | 2012-06-01 08:05 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)

現地時刻。ハバナ、キューバ。*問題なのは、なにを持っているかではなく、 なにを目指しているか*

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以前、NHKでゲバラのTVをやっていた。
ゲバラは、キューバ革命を成功させた後、
社会主義政権の立ち上げに尽力し、
それからしばらくして、再び、ボリビアの軍事政権と戦うために、
ゲリラ兵士として、現地のジャングルに潜入。
そこで自分の小部隊と一緒に生涯を終えた。

ゲバラは、若い頃医師を目指していた。
番組の中で、ゲバラの日記(か、手紙)が紹介されていた。
それは、彼の両親に向けられていた。

『お父さん、お母さん、僕はいい医者にはなれませんでした。
けれども、少しはいいゲリラ兵士になれたと思います。』


NHKのナレーターは、番組の終わりくらいで、
静かに言い放った。


「問題なのは、なにを持っているかではない。
なにを目指しているか、なのだ。」




アメリカが国交を断絶しているので、
キューバへは、カナダを経由し、
メキシコに一泊して、合計40時間くらいかかった。

メキシコから飛び立った小さな飛行機が、
キューバの上空で、ゆっくりと高度を落とし
緑豊かな大地が近づいてきた時のことを
一生忘れないと思う。

それは、フィデルとチェと仲間たちが、
アメリカの間接支配によるギャンブルとドラックと貧困を一掃した大地だった。


あたたかな日射しと子供たちが走り抜ける目抜き通りのつきあたり、
ホテル・サンタ・イザベラでチェックインをすませる。

こじんまりとしたコロニアル風の品のいいホテル。
エレベーターは鳥かご式で、従業員はみんな愛想がいい。

見上げると、ラテンアメリカの植物が、
あるいは、不屈のゲバラの魂が、
ようこそ、と、きわめておおらかに出迎えてくれる。


きっとそうだ。おおらかでなければ、
革命なんて起こせない。
どこかばかみたいにおおらかで、未来を信じる純粋な気持ちが、
ほんとうに自由と平等を実現してしまった。

キューバで、この植物に会えてよかったな、と思う。
by ayu_cafe | 2011-12-21 08:29 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)

現地時刻。TGV(st.malo-paris montparnass),france 17:30pm

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ノルマンディーのドーヴィル、オンフルール、エトルタから
モンサンミッシェル、そして、ブルターニュのサンマロまで
2泊3日で、プジュー206を借りて走った。
300kmくらいだろうか。
サンマロの旧市街でムール貝を堪能してから、
駅前のハーツレンタカーにプジョーを返却。
予定よりだいぶ早く駅に着いたので
窓口でTGVのチケットを早い時間のものに変えてもらい、パリへ。

海外初のクルマの旅が無事に終わった安堵感と疲労感と眠気が
ずっしりと体に満ちて、TGVの座席に溶けてしまいそうになる。

レンヌを過ぎたあたりから外は夏の夕暮れの雨。

うとうとしながら見る、雨粒のついた窓越しの景色は、本当に夢のよう。

名前のわからないいくつ目かの駅。
子供を抱いた奥さんが夫と別れ、駅の窓越しから見送るのが見える。

雨粒のついた窓の向こうの映画みたいなシーン。

うとうとしながら、ぼんやりと、愛する人と離れることについて考える。
そして、愛する人のもとへ帰る時のことを考える。
そして、男女が一緒に暮らす家庭について考える。
そして、男女が一緒に暮らす難しさについて考える。

でも、とにかく心地いいくらい疲れている。
なにしろ、エトルタからサンマロ、なのだ。。

パリまではまだまだ。
いろいろなことを思い出しながら、たっぷり眠ろう。
by ayu_cafe | 2011-11-11 09:36 | 現地時刻 | Trackback | Comments(2)

現地時刻。 peruzia,umbria,italia 15:00pm

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いつまでもたえることなく
ともだちでいよう。
明日の日を夢見て
希望の道を。

この歌詞をつくったひとは
誰だか知らないけれど、
だいじなだいじな友達を失ってしまったり、
深く失望して明日が見えなくなってしまったりした
ひとなんだろうな、と思う。

そうでなければ、こんなシンプルで強いことばを
真正面から書き記せないよなあ、と思う。


イタリア、ウンブリア地方の、首都ペルージャ。
エトルニア時代から続く、丘の上の街。
世界中から留学生を迎え入れているのんびりとした街。

あたたかい午後の平和な日射しにぽかぽかとあたりながら
アイスを食べて、ぼうっとしている女の子ふたり。

なんにもしゃべらなくてもいい永遠みたいなあたたかい時間。

日射しの温度と、アイスの冷たさと、
ふたりの間の暗黙の信頼のぬくもりを、通りすがりに、ちょっと想像する。

でも、彼女達も、いつか、疎遠になったり、離れていったりするのかもしれない。
そして、彼女達も、いつか、いろいろなものを失うんだろう。
多くのひとたちと同じように。

そんなことを考えながら、通り過ぎる。
旅行というは、街を、生活を、人生を、通り過ぎるものだと思う。
じっくりとその空気の中で、暮らすことにも憧れるけど、
この、ふっと通り過ぎる感覚にも、たまらない魅力を感じる。

永遠みたいなあたたかい時間。
たとえ、希望ばかりではない日々がくるとしても。
それは、丘の上の古い街の広場に確かにあって、
そして、その前を通り過ぎる時、
確かに幸せな気持ちになった。


いつまでも、たえることなく、ともだちでいれたらいいと思う。
どんなにいいかと思う。
でも、それは多くの場合、かなわない。
だけど、だからこそ、次にくるフレーズは、
祈るような思いをこめた強いことばが、
どうしても必要だったんだと思う。

明日の日を夢見て、
希望の道を。
by ayu_cafe | 2011-01-07 10:25 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)

現地時刻 Porto,portugal 8:00am

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きりりと寒い早朝のバス停。


いつもの時間、はじまりの時間。


朝のあの期待感と不安感。


いつもの時間だけど、まったく新しい時間。


みんな、どんなことを考えているんだろ。


昨日届いた手紙のこととか。


今日会える好きなひとのこととか。


気の重い仕事のこととか。(わたしのように)


テストのこと、たべもののこと、


読んだ本のこと、観たい映画のこと、


病気のこと。


あやまりたいひとのこと、


遠く離れたひとのこと。



新しい習い事をはじめてみようか、とか、

やっぱりこの仕事、もう限界かも、とか。

クルマ、修理に出さなくちゃ、とか。

プレゼント、なににしようか、とか。



それぞれがそれぞれ別の方向を向いて、


新しい一日をはじめようとしている。


うしろの世界遺産に、あたたかい朝日があたりはじめる。
by ayu_cafe | 2010-12-23 18:05 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)

未来はきらきらしていない。ギラギラしている。

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メキシコ、サン・ホセ・デルカボという町。


メキシコの光は、その絶妙な色彩の布にはね返る光は、

きらきらしていない、ギラギラしている。

クラッとするくらい。



ホテルから、この町までは、シャトルバスが出ていて、

その運転者さんが、

がたいがでかくて、ロバート・ロドリゲスの映画に出てくる

悪役みたいで、最高。




ホテルは、ルイスバラガンに影響を受けてるモダン・メキシコなホテルで、

ピンクの外壁と、ブルーのコルテス海をながめながら、

プールにつかって、テキーラのカクテル、フローズンマルガリータを飲んだ。


フローズンマルガリータは、水に浮く素材のコップに入っていて、

ギラギラした日射しの下で、そいつをプールに浮かべながら、

逃げ切った逃亡犯みたいに、ぼけっとしていた。



ちょっと可笑しくなる。


受験も、就職も、なかなか決まらず、

親にも心配をかけ、

いったい、この先、どうなるんだろう、

なにか、いいことなんて、はたしてあるんだろうか、と

ずっと思っていた。



で、その先には、

ギラギラとしたメキシコの太陽と

ブルーのコルテス海と、フローズンマルガリータがあった。

プールサイドのサボテンは、花まで咲かせてた。



未来はギラギラとしていた。



ホテルの近くには、カボ・サン・ルーカス

っていう町があって、そこの丘の上のホテルは、

ローリングストーンズのギタリスト、

キースリチャーズが結婚式を挙げたところ。



ストーンズの音楽は、太陽みたいだといつも思う。




うろおぼえだけど、

When The Whip Comes Downって曲で、

ミックジャガーは、

「運命のムチが振り下ろされる

だけど、おれは、トイレにすわって知らん顔」

って歌っている。



It Must Be Hell って曲では、


「あんたが、そこが地獄だって思うんなら、
たしかに地獄なんだろうよ、

でもね、いいかい?

おれたちは、天国を目指してる」


って歌ってる。






音楽が、メキシコの太陽が、

きっぱりと言う。


「あきらめたければ、あきらめればいい。

だけど、未来は、その先で、ギラギラしている。」
by ayu_cafe | 2010-10-11 07:01 | 現地時刻 | Trackback | Comments(2)

現地時刻。St-Germain des Pres,paris,france 7:30am

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明け方、強い雨が降ってすぐやんだ。

カフェ・フロールへ朝食を食べに行く。

街はまだ暗くて、
つややかな世界に、街灯が映えている。

きれいすぎて、静粛すぎて、
なんだかあの世みたいだと思う。

でも、あの世が、サンジェルマン・デ・プレみたいだったら
かなり悪くない、と思う。

あの世でも、きっと、朝早くから、ドゥ・マゴとフロールは、
店を開けているはず。
あの世だから、カフェ・フロールには、
ボリス・ヴィアンやゲンズブールやマイルズ・デイヴィスや
ピカソや、ドイツ占領時のレジスタンスたちが
昔みたいに、がやがやとしゃべり合っているはず。。


現実のフロールの2階席は、
まだ誰もいない。
この場所で、仲良く肩を並べて、
こりこりと原稿を書いていた
サルトルとボーボワールの面影しかない。
by ayu_cafe | 2010-10-11 04:35 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)

現地時刻。nice,cote dazur,france 7:00am

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雲、ひとすじでも、フランス。

ポール、一本でも、コートダジュール。



南仏、ニースの海岸、午前7時。
by ayu_cafe | 2010-09-01 07:25 | 現地時刻 | Trackback | Comments(0)

アマルフィ海岸 現地時刻 午前6時30分

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南イタリア、プライアーノ。
断崖にたつホテルのベッドでうとうとしている。
テラスの向こう、小さく海に突き出た小さな街の
小さな教会がカーン、カーンという素朴な鐘をならす。
素朴な鐘が早朝のアマルフィ海岸に響くのを聞きながら、
うとうとしている。










BEAITIFUL WORLDから
by ayu_cafe | 2010-04-30 08:12 | 現地時刻 | Trackback | Comments(2)