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カテゴリ:休日の散歩( 10 )

初夏。湯島天神。

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初夏。湯島天神。


左側の人物の粋な身体の軸線のしなり方や
右側の人物の胴回りを締める帯の感じ。

こんもりとした緑を急勾配で登る階段。
その上の境内から聞こえる祭囃子。

祭りの日の夕方の風にふわっとふくれる
かるめやき、の暖簾。

おばあちゃんが屋台で売ってる夏の扇子。
くっついて歩く浴衣姿の小学生の女の子たち。


そういうの全部音楽にできないものか、と考えながら、
今週も出勤。
by ayu_cafe | 2013-06-10 10:16 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

ひと休み。

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太宰治が、井伏鱒二に連れられて
この天下茶屋にやってきたのは、
昭和13年9月。







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それから、たっぷり3ヶ月。
太宰はその美しい山と湖を望むこの茶屋に滞在する。






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そのときのことが、小説「富獄百景」に残されていて、
本の中で彼は、

富士には月見草がよく似合ふ

という静かな一節を紡いでいる。


※あの雄大なランドスケープを描写する際に、
月見草をもちいるなんて。








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茶屋の二階の彼が滞在した部屋は
机も火鉢もその時のまま。





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その美しい山も湖も、その時のまま。





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素敵なエピソードがある。




茶屋の主人が、名物のほうとうを

彼に出した。

彼は、

「僕のことを言っているのか」

と不機嫌になった。






放蕩の魂は、その10年後、玉川上水で息を止める。

その作品の中で紡がれた言葉は、

あるいは、その作品のなかで立ち現れる精神性は、

いずれもとても凛と美しい。





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作家がどうしてこの部屋を
気に入ったのか。

そこに、作家が遠く憧れ、焦がれた
美しい精神性があったからではないか。


パリでもつくづく思ったが
ゆかりの土地というのは
作品理解への暴力的なほどの近道だ。





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by ayu_cafe | 2013-06-09 06:16 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(2)

新緑の亡霊。 *ある週末の鎌倉散歩*

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ある週末の鎌倉散歩。

竹のお寺、報国寺は竹に行く前の
苔の庭などのアプローチがいい。

この季節、入場規制がかかりそうな
くらい混んでるけど、

その少し奥にバラの洋館が
あることはあまり知られていない。



バラの洋館はしんとした庭が奥に
ひろがっていて、ちょっとパリの
ロダン美術館の庭みたいだけど、
鎌倉の緑豊かなさわさわとした
山のふもとにあるのところが
とても不思議で魅力的。

庭にも館にも人影はなくて、
お年をめされた男女の庭師の方が
新緑の亡霊のように
静かにバラの手入れをしていた。



バスにのって
コルビジェのお弟子さんがつくった
神奈川県立近代美術館館へ。


池を挟んだ対岸のカフェが
ビューポイントだけど、
夕空に浮かぶ立方体の縦横比が
この上なく気持ちいい。

もうすぐ取り壊されるみたい。

中庭にはイサムノグチの作品が
可愛く待っていてくれる。



若宮大路を冷やかして
グッズが充実してるハトサブレ本店へ。

ハトのかたちのクルマのグッズの
名前は、ハトカー。



夕飯は江ノ電に乗って
由比ヶ浜へ。

目当てのイタリアンがいっぱいで、
隣のドイツ料理でドイツビール。

1950年代創業のディープなお店で
デビッドリンチがよろこびそうなとこだった。




食後、鎌倉方面にもどって
bankというBARでカクテル。

最後の恋で中井貴一さんが、
酔っ払ってたところ。




混んでたので、すぐに出て
鎌倉の小町通りで飲み直して
酔っ払って帰宅。






************************




報国寺は、高名な武将が、ここで自刃している。

洋館は、皇族の血統であった伯爵の邸宅。
宮家としては断絶している。

近代美術館は、国内でも貴重な
コルビジェ直系の建造物だが
壊されるらしい。

ドイツ料理屋は80歳くらいの
ドイツ人のご夫婦が切り盛りしている。

bankは元銀行をBARに改築した。



ふと、すべてが過去の亡霊なのでは、と思う。


竹やぶも、バラの庭も、美しい立方体も、
ドイツ人の老夫婦も、元銀行も。


鮮やかな新緑の鎌倉にそれらは、
たちあらわれ、わたしは、そこを
時間も道順も失い、迷子になって
歩いていたのかもしれない。


そして、それはとても幸せな時間だった。




うすうす思っているのだが、
この世に生きているものが偉くて
他界したものが残念だというのは
ちがうのでは。

この世は生きているものだけで
できているのではないのでは。


バラの庭の老庭師は
何か知ってそうだった。


いずれにせよ、鎌倉の緑は
生まれたてのように蒼かった。
by ayu_cafe | 2013-06-02 18:50 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

街。横浜。IL MARIN。

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連休のある日、
横浜に出かけた。


妻が買い物をしている間、
本屋で幾つか本を買ってから、


ジャンフランソワという
フランスのパン屋さんのカフェで
リースリングというワインを
飲みなが本を読んでいた。




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買った本は


Sunny Sunny Ann! 山本 美希
※超傑作。

冒険エレキテ島 鶴田謙二
※圧倒的画力。


U 今日マチ子

春樹さんの新刊

沼田元気さんの鎌倉の本。








妻が買い物を終えてカフェに来たので

ちかくにあるイタリア食材店に併設の

ジェノバ料理レストラン「IL MARIN(イルマリン)」に移動。



生ハムとチーズとハウスワイン。

まともに美味しい。



どこのワインですか、って聞いたら、

ピエモンテとのこと。


リエさんのとこじゃん!!


とひともりあがり。




ほろ酔いで

湘南電車に乗って帰る。




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by ayu_cafe | 2013-05-08 01:17 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

湖。芦ノ湖。ポーラ美術館。 *絵と美術館に息づく、暖かく寡黙な痕跡*

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湖の近くの森の中にある
美術館に五月の印象派を見に行った。











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景色のいい中華でお昼ご飯、
ポーラ美術館へ。







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ポーラ美術館の企画展は




コレクター鈴木常司『美へのまなざし』。




鈴木常司さんはポーラグループの二代目社長。



約9500点におよぶポーラ美術館の収蔵品の
ほとんどは、彼が集めたもの。




最初に手にいれたのが

レオナールフジタの「誕生日」


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それから、彼は近代美術史を俯瞰するように
絵を集めていく。



モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ユトリロ、
ブラック、ルソー、ピカソ、ミロ、カンディンスキー。




彼は寡黙で、

仕事で決断に悩むと、
会社の自分の部屋にかけていたピカソの「海辺の母子像」の
絵の前に立ち、じっと眺めていた。



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美術館をつくることを夢見ていた
彼が亡くなった二年後、
ポーラ美術館は、
湖の近くのブナの林の中に開館した。






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絵も美術館も、最初からそこに
お行儀良くあるのではなく、

描いた人間の、あるいは
そばにおいた人間の

あたたかく、寡黙な痕跡をたたえながら
呼吸するようにそこにある。




そういうことが、実感できて
嬉しかった。






ちなみに、グッズ売り場に、
フジタグッズのコーナーがあって
驚いた。

もうすぐ文化村で展覧会がはじまるとのこと。


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by ayu_cafe | 2013-05-07 05:24 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

公園。うみのちかく。辻堂海浜公園。

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なにもしない、
どこへも行かない一日。

散歩の帰りにきれいなバラが
あったので買って帰った。

早風呂、つくろう。
by ayu_cafe | 2013-05-03 20:46 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

森。鎌倉。樹ガーデン。

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by ayu_cafe | 2013-04-29 15:14 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

海。七里ヶ浜。アマルフィ・デラセーラ。

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晴れた海を見ていると
いろいろ回復してきそうな気がしてくる。
視力とか。。
by ayu_cafe | 2013-04-28 20:02 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

桜バス

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バスとはなんて素晴らしい乗り物なのか。

あの、無心が揺すられている感覚。

とりわけ、桜並木のレールを
すべるように進む
休日のガランとしたバスは素晴らしい。
by ayu_cafe | 2013-03-24 22:37 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)

沈丁花の匂いをかいでいこうぜ。

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休みの日の夕方に、妻とよく静かに散歩する。

歩いて海までいくこともあれば、
家のまわりのサーフショップやお店をみたりして
帰ってくることもある。

クルマで江ノ島まで行って、
ボードウォークを歩いたり、灯台にのぼったり。

鎌倉山の新しいカフェに行ったりすることもある。


この間の休みの日の夕方には、
家のまわりをのんびり散歩した。

共同菜園をのぞいたり、
かっこいい家を眺めたり。

いつのまにか暗くなって、
帰ろうか、というとき。

そこが、いつも深夜バスからおりて
夜中に帰ってくる道の近くで、

その道で、沈丁花の匂いがしていたので
妻に言った。



ちょっと、沈丁花の匂いをかいでいこうぜ。



暗がりで、

この辺なんだよな、
ここまで来ると匂わないね、

といいながら、
沈丁花をさぐりあてた。


妻とかわりばんこに
沈丁花の花に顔をよせて匂いをかいで

また、静かに歩いて帰った。


それだけ。



どこも遠くに行ってなくて
なにごともなしとげてなくて
過去も未来もおぼつかないまま。



夕飯に、
お彼岸のおはぎのごまを使った
たらの芽の和え物を食べた。


美味しかった。


静かに休日が終わる。
by ayu_cafe | 2013-03-20 23:37 | 休日の散歩 | Trackback | Comments(0)