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最後の頼みの綱、最初の勇気。

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花を見て、可愛らしい、とは思いません。
女性っぽいとも思いません。

9月のはじめに、私の地方では、
大雨が降り、激しい風が吹きました。
電車は不通になり、すぐ近くの川では、
周辺2万世帯に避難勧告が出され、
私のクルマの古いシートも
ざっくり引き裂かれました。

でも、一晩中大雨と嵐に
直撃され続けた庭の花達は、
翌朝こそ、すこしくたっとしていたものの
すぐに、姿勢を正し、
何事もなかったかのように
風にそよいでいました。
泣き言のひとつも言わずに。

そして、花達は、もうじき、
咲ききり、枯れ果て、死んでいきます。
泣き言のひとつも言わずに。

私は、花達のことを
可愛らしい、だけ、とはとても思えません。
(すくなくとも、一晩中激しい雨に
 打たれ続けるなんて、私には無理だ。。)

花達は、
ほとんど会話が通じなくなって、
私のことも認識してるかどうかわからない
祖母を喜ばせ、部屋を明るくさせる
最後の頼みの綱であり、

いまだに、仕事のプレゼンの時に、
手も声もふるえてしまう
ふがいない私にとっての最初の勇気です。

庭に花を咲かせ続けている
祖父母や、両親、叔母からは、
長い授業を受けている気がします。
終わらない永い授業を
受けている気がします。
by ayu_cafe | 2007-09-29 23:43 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(6)

星の9月がよせてはかえす。

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by ayu_cafe | 2007-09-28 07:50 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(2)

ブラックパール号面会

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はじめ、ブラックパール号介護
ってタイトルにしようかと
思ったんだけど、気安く介護なんて言うと、
日々、介護に奮闘されている方々や、
毎日、祖母のところに行っている叔母に、
かかと落としとか、されそうなので
やめた。

母が実家の庭のブルーサルビアを摘んで、
カーネーションと合わせてもっていったら
とてもよく映えた。

敬老の日の小さな花束も
抱きしめて、よろこんでくれた。

ターシャ・チューダーが、子供たちの
一年を描いた絵本を見せて、
5月に行ったフランスの写真を
大きく出力したのを見せた。
「ほら、オーヴェル・シュル・オワーズだよ」
って。

祖母の好きな歌のCDをかけながら、
爪をきって、あったかいタオルで
顔をふいて。巨峰を食べて。


最高の環境というは、あまりなくて、
その都度の事情と、状況の中で、
少しでもよりよくなるように、
最後まで力を注ぐ。
できる範囲で、
できる限り。
そうする以外の方法を思いつけない。


それにしても、ブラックパール号の
V6エンジンはすごい。
中央高速勝沼インターから、
笹子トンネルまでのあの激しいのぼり坂でも、
6速、3000回転程度で、
こともなげに他のクルマを追い抜いていく。

世の中の、哀しいことなんて知る由もない、
とでも言うように。





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by ayu_cafe | 2007-09-26 01:49 | かぞくのこと | Trackback | Comments(4)

高級旅館、一泊、おごらせてください。

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クライアント様の心意気に助けられ、
いくつかの大人の事情を乗り越え、
9月20日、無事、全世界に向けて公開できました。




旅館はJTB様のご協力のもと、
基本的に、一泊5万くらいのところを
ayuチームが厳選。
20万円分の旅行券もおすすめです。

今回、マス広告での大量告知がないので、
抽選の倍率は、かなり低いと思います。

みなさま、これはチャンスです。
ぜひ、恋人と、伴侶と、お妾さんと、
至福のひとときを。










by ayu_cafe | 2007-09-22 10:46 | 仕事もしてます | Trackback | Comments(12)

ねこものまね act.15

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まりも。


(なんとなくです。。)
by ayu_cafe | 2007-09-19 06:09 | ayuCafeねこものまねshow | Trackback | Comments(10)

「どんな目に遭っても、生きていたいです。」

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ちょっと前に見たいと思っていた
歌番組をYouTubeで見つけた。

長身の痩せた男が、異様な目つきで、
たんたんとこんな歌詞を歌っていた。

「神様に会ったらこんな風に言うんだ。
 どんな目に遭っても、生きていたいです。」

まずいな、と思った。
「人間」見ちゃったよ。

こんな濃厚なものを
ゴールデンタイムなんかに
電波で配信していいんだろうか。


次に演奏したバンドは、フロントの
女性ボーカルが、相変わらず姿勢を正し、
国民をさめた目で見据えながら、
こんな歌詞を歌った。

「美しいのは測れないの、溢れ出すから。」


吉井和哉も椎名林檎も
パリのオランピア劇場で観てみたいな。
エディッド・ピアフが、あの低音で、
「人間」を刻み付けた劇場で。

そして、二人とも死んだら
ペール・ラシューズ墓地に入ってもらいたい。
そしたら冬のあの冷たい空気のなかで、
ふたりの歌詞を思い出しながら散歩できる。
by ayu_cafe | 2007-09-18 01:53 | ayuCafe Music Bar | Trackback | Comments(2)

長い時間をかけて、うさぎのところに戻る。

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むかしむかし、ある母親が、
自分の子供にいくつも絵本を
買ってあげていた。
その中に、小さなサイズの
うさぎの絵本があった。

子供は、その絵本を読んで、
うさぎやその仲間たちが
よく困ったことになるので、
ハラハラしていた。

それから長い時間がたった。

母親は、職場で大きな事故に遭い、
障害者認定を受けた。

子供は持病こそあったが、
なんとか自分に合う仕事を
見つけることができた。

母親が定年した翌年、
子供は大事なひとと結婚した。

ある日、うさぎの絵本を書いた
作家の伝記映画が公開されたので、
子供は、母親と妻を誘って観に行った。

映画のチケットを買うとき、
障害者手帳を見せれば、
本人と付添人が割引になる、
と書いてあったので、
割引にしてもらった。

映画には、限りなく美しい湖水地方と
繊細でやさしい原画が、たくさん出てきた。
原画の中のうさぎたちは、
CG技術で動きまわり、
たまに、まばたきしたりして、
こちらを不思議そうに見ていた。

ずいぶん久しぶりの再会だった。
うさぎたちは、こちらを見て、
いろいろなことが変わっていて
驚いたかもしれない。

長い時間をかけて、子供は、
母親と妻を連れて、
うさぎのところに戻って来た。

帰りに、作家のスケッチをあしらった
タンブラーが売店で売られていて、
「これいいねえ」と盛り上がり、
3つ買った。








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(↑読んでいたのは、日本語版初版本でした。。)
by ayu_cafe | 2007-09-17 02:01 | ayuCafe 映画 Bar | Trackback | Comments(4)

ヤシマ作戦

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ようやっと半年あまりのプロジェクトが
終盤になり、遅い夏のバカンスの予定を
詰めている時に、社長命令がくだった。

「現在難航中の主要プロジェクトの
web提案に、別チームを組んで参加せよ。」
「期間は、約2週間。」
「デザイン、コピー等、チームの編成はまかせる。
webプロダクションは、新たに外部を用意する」
とのこと。

つまり、社内競合か。。ふ〜む。。

このプロジェクトは、全体で、
グラフィック、映像、WEB、マス広告連携
があり、来年度の純利益の見込みは
×(ペケ)億。

会社でもっとも大きなプロジェクトなんだけど、
どうも、もろもろ難航してるのを、
うわさに聞いてはいた。
最悪、×(ペケ)億がなくなる事態もあるので、
これは、奮闘しないと。。
(旅行行けなくなるしね。。)

今回かなりいいものがつくれた
終盤になっているプロジェクトの面々に
参加をお願い。短期決戦なので、と。

社内競合なので、作業や連絡は、すべて
極秘にし、プロジェクトの名前を、
「ヤシマ作戦」と名付けた。
(現在公開中の「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」
に出てくる作戦名から借用。)

メールの件名も「ヤシマの件」。
資料のファイルのラベルには、「ヤシマ資料」。
社内ネットワークのサイボウズで
二週間あまり毎日会議室をおさえるときの
名前も「YSM(ヤシマ)」。

はじめての商品だったので、
コピーチームが徹底的に内容、競合、
ネットでの評価等「洗った」。
約千件のユーザー評価のデータベースが
ネット上にあったので、すべて出力して
会議室で検証した。

方向性が見つかり、それをベースに、
このところかなりうまくいってる
若いアートディレクターが、週末、
都心と千葉で、急遽ゲリラ撮影を行ない、
抜群にグッと来る写真を大量に用意した。

企画は、6ヶ月連続企画にしようと
していたので、最低3ヶ月分の
フルビジュアルとフルコピーを
2週間で完成させて提案した。

終盤、他の仕事もしていたので、
ビジュアル入りの企画書は、
終電で家に帰ってから
チクチクと一気に書いた。

書きながら、足の指を床に押し付けてるな、
これじゃ、いつかしびれるな、とぼんやり
思った。夜の2時にはじめて、できたのは、
朝の6時。足の指はずっと同じかたちだった。
でも、しびれてなかった。
まったく疲れてなかった。
(↑なんとかハイか。。)

出社すると、アートディレクターは、
「ぼく、今、36時間くらい起きてます(笑)」
なんて言ってた。

事前の社長チェックは、ほぼ絶賛で、
翌日の提案では、クライアントの
難しい担当の方からは、いろいろ批評されたが、
一応のOK。近々、上に上げるとのこと。
ここで言われた批評は、今後の
レベル向上にかなり役立つはず。
まだ、最終結果は出てないけど、
まあ、やるだけやった。


提案のおわった翌日の夕方、
アートディレクターに内線した。
「エヴァ観に行かない?」
「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、
会社から3分くらいのところで
やってた。

カット割とセリフの絶妙なタイミングとリズム。
破壊的なアクションと、徹底的なフェティシズム。
輪郭が書き込まれた主体扱いのディテール。
鳥の羽ばたき、蝉の声、夜の虫の声、
カセットウォークマンがリバースする音、
エスカレーターの音、電車の音。
高度に同期する映像と音の美しい暴力。
宇多田ヒカルの歌う主題歌、
「BEAUTIFUL WORLD」。

精神的ダメージを受け、病院のベッドで、
「もういやだ、こわいっ」と訴える主人公に
同級生の綾波レイが一言助言する。
「じゃ、寝てれば。」



観終わったあと
アートディレクターと
中学生同士みたいに、それぞれ
パンフレットを買う。

ビール飲みに行こうよ、と言って
映画館のエスカレーターを降りる。
9月の夜のいい匂いがする。


ヤシマ作戦、
終了。



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by ayu_cafe | 2007-09-16 03:37 | 仕事もしてます | Trackback | Comments(8)

9月の箱根路

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9月の箱根はひんやりと静かで、
竹林が風にそよいでいました。

原生林にしずむポーラ美術館には、
セザンヌ、モネ、ゴッホ、ピサロ、
マチス、シャガール、そしてフジタが
待っていてくれました。
by ayu_cafe | 2007-09-10 03:30 | ayuCafe travel 国内線 | Trackback | Comments(4)

嵐のつめあと。

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激しい台風が去ったあと、
クルマを見に行くと、
もう買い替え時だったシートが
無惨に破れ、ブラックパール号の
肢体があらわになっていました。

う〜む、妖艶。
と、思いながら、しばらく眺めたあと、
シートを片付け、出社しました。

alfa romeo spiderは2台目なんですが、
このシートは1台目から使っていて、
雨、風、潮から6年間あまり2台のクルマを
守ってくれました。
シート君、お疲れさま。
by ayu_cafe | 2007-09-08 09:55 | かぞくのこと | Trackback | Comments(4)