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<   2010年 11月 ( 19 )   > この月の画像一覧

かんこくのおみやげ

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カムサハムニダ!!!!!





(ってゆうか、ゆきさん、
おみやげで、センス炸裂されると、
わたしが、おみやげ選ぶ時のハードルが
あがってしまい
困ります。。笑)
by ayu_cafe | 2010-11-30 01:55 | 友人・同僚のこと | Trackback | Comments(0)

冬じゅう畑に放っておかれたカボチャの気分よ。

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日曜日、近くのショッピングモールへ

母と妻と行った。

母は、怪我後、あまりでかけてなかったので、誘った。


みんなで、モールの中にある、指圧をやってもらう、

と言ったけど、母は、それより、久しぶりにお店をたくさん見たい

と言うので、妻と私で、指圧に行った。



指圧にはたまに行くけど、

わたしは、よく、指圧するひとに、肩甲骨がみつからない、

みつかっても、指がなかなか入らないと言われる。


自分ではあまり気づかない。



ただ、今年は、10月までまれにみるハードな仕事にとりくんでいたので、

それが終わったら、一回、倒れよう、と思っていた。

胃にポリープもあることだし。。



でも、組織改善の仕事がはじまり、

毎日終電で、もっとハードになってしまった。

いまも継続中で、なるほど、肩甲骨が見つけづらくなるのも

無理はない。。などと、ひそかに納得。





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指圧の隣に、新しくハワイのお店ができていて、

フードスタンドもあって、指圧後、妻と、ちょっとのぞく。


あ、ロコモコある、スパムむすびも、あ、マラサダもあるよ、


と、一度ハワイに行っただけなのに、知ったかぶり。。


マラサダは、ハワイに渡ったポルトガル人によるふわりした

甘いパン。



テイクアウトする。


一階の両親たちにふたつ。

二階のわれわれにふたつ。

ブラウンシュガーとシナモンをふたつづつ。


一番の番号札でお待ちください。


と言われて渡されたのは、貝殻の番号札だった。





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ホカホカのマラサダを持って、

母と待ち合わせのタリーズコーヒーへ。

母は、本屋さんで、ターシャテューダーさんの新刊を買って、

それを読んでいた。


ぜんぜん、まだまだ見きれなくて


と母が言うので、見て来ていいよ、と言って、

途中で、別れた妻にも、

ゆっくり見てていいよ、とメールする。



ロイヤルミルクティーを飲みながら、

ターシャの本をめくる。




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これは、ターシャさんの最期までの言葉を載せた本。



この帯のフレーズも、いい。


でも、不満はないわ。今は今で幸せだから。







本の最後のページの方になってくると、

どんどん緊張してくる。ああ、最期かと思う。


でも、ターシャさん、こんな調子。



**********************


だれかに支えてもらわないと、

どこにも行けなくなっちゃったわ。

足がマカロニみたいなの。


**********************


今の気分?

冬じゅう畑に放っておかれたカボチャの気分よ。


**********************







わたしは、別に園芸が特に好きなわけではなく

こんなターシャさんの豊かさと余裕と強さが好きなんだ、

その精神性のあらわれとしての彼女の庭が好きなんだ、

と思った。





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ロイヤルミルクティーを飲んで、母と妻を待ちながら、

ふと思った。



いま、ここで、こうしていられるのは、

長いハードな時間を過ごしてきたからだ。

ふらりと来て、ふらりとお茶をしているわけではなかった。


そういう意味では、

たいしてとりえのないわたしが、従事できる仕事があってよかった。


悩むことのできる、苦しむことのできる、

それをきっかけに成長することのできる仕事があってよかった。

そういう、日々があってよかった。


その果てに、こんな、森の中でぽっかりと急にひらけた

草原みたいな時間が、ごほうびみたいに、もたらされる。




母と妻をのんびり待ちながら、

そんなことを思った。







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by ayu_cafe | 2010-11-29 08:46 | かぞくのこと | Trackback | Comments(0)

すこし“引き”のカメラ。「竜馬がゆく」と「龍馬伝」

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「竜馬がゆく」を読んで、
むちゃくちゃはまってしまったのが15歳のころ。

ソフトバンクの孫さんも(と、もをつけるのはおこがましいが)、
15歳のころ「竜馬がゆく」を読んで、

竜馬は、あんなに行きたかった海の向こうの世界に
行けずに殺されてしまった、
でも、今は、自分は、行こうと思えば、行ける、
なら、行かなきゃ、と決めて、16歳でアメリカに渡った。



わたしは、アメリカには行かず、
ただひたすら、何度もその本を読み返した。


主人公のキャラクターもおもしろい、
日本の奇跡的な無血市民革命のキーマンだったという
史実も面白い。

でも、いちばん感じたのは、

これは、なにより、司馬遼太郎というひとの
書きっぷりが面白いなあ、

ということ。



で、なんども読み返す。

いまは、絶対にしないが、若気の至りで、
かっこいい、いい、と思った
くだりや、フレーズがでてくると、
文庫本のページの角を折っていく。

そしたら、大量のページを折っていた。
(上の写真は、折れてるところにピントを合わせているつもり)

で、折ったところを読み返す。
くりかえし。
15歳の夜がふけてゆく。
という感じ。





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「龍馬伝」がはじまる時、

白洲次郎のドラマで大好きになった大友啓史さん(きゃーっ)が

チーフ演出をされると聞いて、期待MAXで放映日を待った。



でも、見始めて違和感を感じた。


龍馬が若い頃、地元の堤防づくりの監修役のようなものになるんだけど、

ぜんぜん村人が協力してくれない。

雨のふるなかどろだらけで絶望する龍馬。



そんな龍馬は、見たことがなかった。




ぐいっとひきこまれたのは、だいぶ終盤、

土佐の参政、後藤象二郎が出て来るあたりから。

この役者の面構えはいいなあ、と思った。

そして、カメラが、すごく、この面構えに惚れているように感じた。

西郷、桂、にくらべて

後藤は、たっぷり描かれている。(ように思う)



「龍馬伝」終盤のストーリーラインの肝は、

おそらく後藤と龍馬の関係性だと思う。



福山さんも言ってるけど、

最終回からふたつ手前の「土佐の大勝負」の回は、

実質上の「龍馬伝」のクライマックスだと思う。



豪快、横柄、奔放な、後藤像二郎が、

土佐の大殿様、山内容堂に、泣きながら

「次から次へと大事を成し遂げてゆく
あの男(龍馬)が、ねたましかったとですっ」

と畳に頭をこすりつけながら、叫ぶシーンはほんとうによかった。


ヒーローではない、ヒーローにはなれない、

われわれがそこにいた。



そして、大政奉還という奇策中の奇策を、

龍馬と後藤で、容堂公に、直訴し、受諾されたあと、

ふたりで、立ち上がり握手するシーン。



この回は、ラストシーンも素晴らしい。

大政奉還建白を、容堂公が受諾し、

大仕事のひとつを終えた龍馬が、

かつて、なにもかもに嫌気がさして捨てた

土佐の海を、浜辺で、満足げに見ている。


ふらりと、乙女ねえやんがやってきて、

ぽつぽつと話す。



龍馬が、

「この大仕事が終わったら、

みんなで船にのって、世界をまわろう」と言う。


ふたりで、砂浜に、枝きれで、世界地図の絵を描く。


このシーンを、カメラは、とても高いところから、

真俯瞰で、とらえる。


この「絵」が凄まじくいい。


oasisのall around the worldのシングルのジャケットみたい。





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俯瞰。


そう、龍馬伝に最初に感じた、違和感と、新しさは、

ならべく俯瞰でこの人物を捉えているところだ。



最近、竜馬がゆくを読み返したら、

おそれおおくも、この本のほうに違和感を感じてしまった。


ヒーローという前提のヒーロー活劇になっている。


これは、エンターテイメントとして大事だし、

15歳の男の子を夢中にさせることこそ、物語の真髄と言えるかもしれない。



でも、いまのわたしが読むと、

作者が主人公を好きになりすぎている、と感じた。



いままでの龍馬モノの多くは、みんなこのラインだった。

幕末に、ブーツとピストル、自由な生き方。。



後藤象二郎が、気になる、龍馬モノなんてなかった。

(竜馬がゆくでも、後藤象二郎のくだりは、
あまりにも、さらりと進んでゆく。)




「土佐の大勝負」の回で、もうひとついいシーン。


明け方、絶妙な蒼い空気の中、

縁側で山内容堂が酒を飲んでいる。

「武士の世を終わらせるか。。」

とつぶやいて、

側にいる後藤に杯をわたし、無言で酒をついでやる。


後藤が、感無量のまま、酒をのみほす。


やっぱ、後藤、いいわ。




と、こんな感想が出てしまう龍馬モノは、なかった。







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思えば、大谷演出の肝はlive感だと思う。

カメラがいつも、俯瞰気味にすこし引いて、

空気もろとも、とらえようとする。


だから、光や海や、殿様の間の水平ラインの美しさが

印象に残る。

ドラマの記憶が、実際の記憶のように残る。


※大谷さんの捉える海の「絵」は、ほんとうにいつも美しい。



これから数時間後にはじまる最終回の

暗殺者のキャスティングは、

ブランキージェットシティの中村達也

SION(!)

そして、ドラマ白洲次郎で、青山二郎役を

怪演した、歌舞伎の市川亀治郎。


liveと言えば、これ以上のliveは、ないのではないか。

楽しみ。





****************************




「龍馬伝」の龍馬は、

堤防づくりで、村人がゆうことを聞いてくれなくて絶望している。

長州に、薩摩に、土佐に、長崎のグラバーに

何度もあたまを下げて、交渉、調整をしている。


大変、大変、おこがましいけど、

いま、組織づくりで、くたくたになっているわたしにとっては、

他人事とは思えない。


ヒーローがその天賦の才能で、問題を解決、

という感じではないので、逆にひきこまれる。




外敵がそこまで来ているときに、

自らの小さな藩レベルの範疇にこだわる。

プライド、保身。

どうして、国レベルで、世界的な視野で

ものを見れないのか。



龍馬は、あたまをさげて、ことが進むなら、

どんどん下げる。

※プライドが命の武士の時代に
このメンタリティがすごいし、
この描写も素晴らしい。


グラバーに、

で、あなたの取り分は?

と聞かれる。


福山龍馬があの笑顔で答える。


「私心があっては、志(こころざし)とは言わんキニっ。」



龍馬にももちろん、私心はある、

国際貿易という夢がある。

でも、自らのビジョンや自らの環境づくりのためには、

私心や小さなプライドを大事にしていては、たどりつけない。



自分の業務範囲はここまで。

自分の組織範囲はここまで。

言われていない。

決まっていない。

プライドがゆるさない。

人同士、組織同士の激しい嫌悪、憎悪。



これでは、外敵がそこまできているのに、

内紛でいきりたつ幕末の諸藩と同じだ。。




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俯瞰の視点。

すこし“引き”のカメラ。




龍馬のような人物が、国際的視野と

当時、相当急進的だった民主主義の思想を体得し、

俯瞰の視点で、市民革命に従事したことは、

歴史上の奇跡のひとつだと思う。

その奇跡から、現在がもたらされているのだとすれば、

これもまたひとつの幸運かもしれない。






「土佐の大勝負」の回で、

山内容堂が龍馬に言う。

「おまえの仲間、武市半平太を切腹させたわしが憎いか?」



龍馬がこたえる。


「憎いです。

この土佐の古いしくみが憎いがです。


でも、母上は、わたしに教えてくれました。


憎しみからは、なんちゃあ生まれやせん、と」







やっぱ、あの回が、クライマックスだ。
by ayu_cafe | 2010-11-27 14:06 | ayuCafe TV Bar | Trackback | Comments(2)

義母へのお誕生日のお花。60歳をすぎたひとの素敵な絵文字。

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母とお誕生日が2日ちがいの義母へ。

maggieさんのこころのこもった花束を。



かわいいものが好きで、

ずっと社交ダンスをされていた義母に、

maggieさんが、ダンスをイメージして、

ふわっとチョウチョを

あしらってくださいました。


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妻のもとに昨日、お義母さんからメールが届き、

転送してもらいました。

60歳をすぎたひとの絵文字って素敵だ。。


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どんな凝った文章も、

こういう文章にはかなわない。。


※わたしの名前がすこしちがうけど、
ちいさなことはどうでもいい☆







贈り物をして、よろこんでもらう。

でも、いつも、なんだかこちらの方が救われるおもいがする。

深く息をすえる。

いろいろと至らないけれど、

日々に、家族に、生かされている、と思う。



お義母さんのメールの最後の絵文字の太陽に、

わたしも、こっそり暖まらせてもらいます。
by ayu_cafe | 2010-11-23 06:26 | かぞくのこと | Trackback | Comments(4)

赤く、朽ちる。

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by ayu_cafe | 2010-11-22 02:38 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)

赤いキッチン *maggieさんにつくってもらった母の誕生日の花*

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今朝、母の誕生日のお花が届きました。


Pticouroの西間木恵さん(maggieさん)につくっていただきました。


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maggieさんには、お花をこんな風にオーダーしました。


「怪我をして、大きな手術もひかえている母に、

元気がでるような派手目なお花を。

できましたら、キッチンのタイルを赤にしているくらいなので、

赤を入れてください。。

お誕生日のお祝い。

です。」




maggieさんから昨日、発送のご連絡の
メールをいただき、

そこに、こんな風に書いてくださいました。



「赤いキッチン」を今回のイメージソースとして作らせていただきました。
お気に召して頂けるといいのですが。。。



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このメールを昨日の深夜に読んだだけで、

うわあああ、とうれしくなりました。


赤いキッチン。


さらっとオーダーのとき、お伝えしたワードですが、


おもえば、



おいしいものをきちんと食べて、

世界のいいものをたくさんみて、

できるだけいいものを着て、

いいものに触れて、

けちけちしないで、

やりたいことをやりなさい、


と口癖のように言う母を


ひとことで表す

これ以上のことばはないかもしれません。



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一階のキッチンは、30年以上前のものですが、

その家をつくるときに、母は、

キッチンに赤のタイルを、とオーダーしました。


30年以上も前にその感覚って。。と今では思いますが、

ずっとそのキッチンで、あれこれ美味しいものをつくってもらったり、

手伝ったりしていて、もうはやあたりまえの風景でした。



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maggieさんにオーダーするとき、どんなものをオーダーさせていただこうか、

どんなひとに贈るお花か、考えました。



それは、maggieさんが、そういうことを丁寧にくんでくれて、

想像以上に、素敵なものに仕立ててくれるからです。


そして、ふと、自然に、赤いキッチンと書いていた。


そして、maggieさんは、それをやはり見事にくんでくれた。



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どんなものを贈ろうか、そのひとのことを考える。

それが、その時間が、なによりのプレゼントなのかもしれない、

そして、その時間は、自分にとっても、とても大事なものかもしれない、

と、ちょっと思います。



maggieさんにお花をお願いすることは、

そういう時間を、機会をもらえること、

そして、それを結晶化してもらえること、かもしれません。



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花束には、いつものように、カードがついていて、

お花の手入れのしかたを、丁寧に書いてくださって、

最後に、お花の名前を、書いてくださっています。



赤バラ“レッドスター”、ブルースター、

“ピュアブルー”、リューカデンドロプルモーサス、

ストロベリーフィールド、

グニユーカリ、姫りんご、姫水木。



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先週は、とくにハードな週で、いろいろな激しい感情を

まのあたりにしました。


そこで、思ったのは、怒りのもとになっているのは、

状況、情報、経験の不足の状態での狭い視野の

中での閉じた判断、歩み寄りの不足、かな、ということ。


個々の状況、情報の共有と、歩み寄り、を

あきらめずに進めるしかないだろう、と思いました。



組織の問題、組織間の問題。内部と外部、上下間。

怒り、不和、すれちがい、誤解、思い込み、自己保身。



でも、むしろ、そんな毎日の中でこそ、

わたしの中の神聖の芽のようなものが

育まれている気がします。


お祈りの言葉のように、これからたびたび、唱えてみようと思います。



赤バラ“レッドスター”、ブルースター、

“ピュアブルー”、リューカデンドロプルモーサス、

ストロベリーフィールド、

グニユーカリ、姫りんご、姫水木。











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今日は、外に誕生日の食事に行こうかと、母と話したら、

毎日遅いし、家でゆっくりしなさいよ、

大根葉のごはんつくるわよ、なんて言うので、


みんなで、手伝って、おいしものをつくるのも

いいかな、と思いました。

母の赤いキッチンで。








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by ayu_cafe | 2010-11-20 12:53 | かぞくのこと | Trackback | Comments(6)

ナザレの海は、光も砂も波もとても清潔だった。

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ナザレについたのは、午後おそめ。


ポルトから、コインブラで乗り換えて。


バスの旅。


荷物をあずけたくて、バスのりばの近くのカフェで、


ノートに、ポルトガル語を書いて、お願いする。


いいぐあいにさびれて、奥が民宿みたいになってるカフェ。


おばあちゃんは、ナザレの民族衣装で、


孫の乗った保育園のバスを迎えに出る。


気前よく荷物をあずかってくれる。


奥においときなよ、お金なんかいいよ。いいよ。


ビリヤード台がある奥の部屋に荷物を置かせてもらう。


身軽になって海へ。


大西洋。


きれいな砂の色。波の色。


おくゆかしい曇り空。


夕立。


海沿いのおみやげ物やさんで雨宿り。



ひとついいお店をみつけた。



小さなきれいなパッケージの石けん。


いくつも種類がある。



いい匂い。




これ、おみやげにしよう。







ナザレの海は、光も砂も波もとても清潔だった。



まるで、いい匂いのせっけんで洗われたみたいに。










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by ayu_cafe | 2010-11-19 01:46 | ポル/パリ | Trackback | Comments(0)

私だけの絶景には、あのひとの笑顔がある。

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やまなしに帰る途中、津久井の山中、谷の町を通る。


大きな橋がかかっていて、そのはるか下方に、


深く谷を刻む川が静かな晩秋の音をたてている。



その橋のたもとに、alfaromeo spiderをとめて、よく休む。



すでに、あたりは暗く、山は目前に迫り、


しんと黙った谷の町が、谷の町の夜を従順に迎えようとしている。



スターバックスのコーヒーを飲みながら、


すこし離れた場所から、谷の町を眺める。



クルマというのは、


すこし離れた場所から、ものを眺める装置かもしれない。



組織や、共同体、家族、道徳、ルール、から、すこし離れた場所。。



そして、クルマというのは、なんとひとりという状況が、

ふさわしい装置であろうか。



そこに包まれているのは、100%の充足した孤独かもしれない。




ほんとうに充足するもの、文学、風景との出会い、仕事、スポーツ、

それらが、たどりつくものは、どういうわけか、充足した孤独、

のような気がする。



相模湖から中央道にのって、カーブの多い勾配を、

v6エンジンで駆け上がる。


道中いくつかのCDを放り込んで聞いている。


ほんとは、alfaromeoに音楽なんていらないんだけど。。

alfaサウンドというのは、ほんとうに飽きない。




「死ぬまで生きろ」っていうマキシシングルを聞いていたら、

いいフレーズがあった。



「私だけの絶景には、あのひとの笑顔がある。」




日々、すこし離れた場所へでかけて、孤独を磨く。


だけど、そこで、思い浮かべるものがある。




いいフレーズだなあ。



どんな天気の日にも、思い出すと、

ホクホクする。
by ayu_cafe | 2010-11-17 10:19 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(2)

旬なねこものまね。

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スカイツリー。






(ごめんなさい)








いたって、状況は、シリアスで、

朝ごはんの途中で、じっと、一点を見つめて、

考え事をしてることがよくある。


ふと気づくと、見つめている先に、

ピキーンと、天を射抜くような、堂々たる(猫)スカイツリー。


やれるだけやってこい、と言われてるような。。。
by ayu_cafe | 2010-11-16 01:53 | ayuCafeねこものまねshow | Trackback | Comments(2)

感謝をこめて死を準備する。

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山梨に行ってきた。

育ての親のような祖母に会うために。

画家の叔母が、母の実家にいる。

叔母は、その実家で、不定期に、料理を出すお店をやっている。

叔母も、母も、料理にはこだわる。


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ふと、あらためて、叔母の食器棚や、

厨房の食器棚を見て、驚いた。


いいものがたくさんある。


見てもいい?と聞くと。


叔母は、いつもの調子で、山梨弁でこんな風に言い放つ。


「絵描きの選ぶ食器づら、好きなの持ってけ」




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祖母の施設へ、お昼ご飯に合わせて、叔母と行く。


叔母は、「おかあーさん」と声をかけて、


寝ている祖母の体勢を整え、タオルやまくらを

身体の各部分にあてがう。

顔や手をふいてあげて、

マッサージをしてあげる。


わたしは、タオルをあらいにいったり、

つめがのびてないか見て、切ってあげる。


顔の産毛やなんかも切ってあげようとしたけど、

顔をよく動かすので、危なくて、うまくできない。



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お昼がくるまで、叔母と体操する。

足を悪くしている叔母が、ずっとサッカーをやっている

息子から教わった、足の筋肉をつける体操。


猫背を直す体操も教えてもらい、30回を2セットづつする。


祖母の部屋の窓からは、田んぼが見えて、実をつけた柿の木が見える。

晴れた日は目の前に富士山も見える。




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この前来たのは、9月だった。

9月に来る前は、だいぶ間があいた。

来よう来ようと思っても、仕事がハードで、

身もこころもくたくたになり、

なかなか、出掛けられなかった。




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間があくと祖母に会うのがこわくなる。

叔母が、またぶっきらぼうに、

そうとう末期だね、なんて言うと余計に。


施設のエレベーターでのぼっていくとき、

部屋に行くのまでの廊下を歩いていくとき、こわくなる。



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急にかわってしまったひとを見るのは、怖い。

徐々に変るなら、変化に気づかないけど。

この怖さは、会いに来る間隔があいた代償だな、と

ぐっと受け止める。




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でも、間隔があいて、怖いときも、会ってみると

想像していたのより、ずっと血色がよくて、

肌もすべすべしていて、安心する。


たぶん、想像してしまうことがいちばん怖い。



村上春樹さんの小説で、ナイフで切られた傷について、


これは、ナイフで切られたただの傷だ。

というようなフレーズがたしか、あった。

それ以上でもそれ以下でもない、というニュアンスで。




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今回は、一ヵ月ぶりくらいだったので、怖くなかった。


だけど、会ってみて、驚いた。


すごくやせている。


というより、最初、遠くから寝ているところを見て、


生きているのかわからなかった。



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肌は、まだ、すべすべしていたけど、

肉がとても減ったので、それが確認しづらかった。


手をにぎると、ぎゅっとにぎりかえしてくる。


わたしが、いろいろ話しかけると、

こちらを見て、顔の表情がかわったので、


叔母が、「あれ?!わかるのかね?!」と驚く。





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これは、わたしの個人的な教訓だけど、


おそらくものごとは、より深く関わってしまったほうが、つらくない。


わたしがいま取り組んでいる組織の改善も。

遠くで、やきもきするより、関わって苦労する方が、つらくない。



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叔母が祖母に時間をかけて、施設のすりつぶしたお昼ごはんを

食べさせ、家からもってきた、ぶどうのゼリーとプリンも

すこし食べさせる。


「おばあちゃん、よかったね〜、大好きなプリンだよ〜」


と声をかけながら、


わたしは、叔母の横で、教わったばかりの体操を続ける。


けっこう、効く。


会社でもやんなよ、と叔母に言われ、


ほんとにやろうかな、と思う。




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神奈川の家の電話が鳴るたび、緊張する。


でも、喪服で着るスーツは、あのバーバリのやつにしようと決めてある。


写真も、わたしが差し入れてた花束をもって、


にっこり笑ってるやつが、いいよね、と母と話して、決めてある。


死は悲劇でも、不幸でもない。


生命の季節の最終章だ。


だから、感謝をこめて準備する。


いままで、ありがとね〜、と心の中でくりかえしながら。



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ところで、叔母のお店は、叔母の絵のギャラリーにもなっている。



飾られている絵の中に、



きれいな黄色の新作が、新しく加わっていた。




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by ayu_cafe | 2010-11-14 22:47 | かぞくのこと | Trackback | Comments(4)