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矢車草のブルーがどんなブルーか知ってる?

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矢車草のブルーが
こんなブルーだとは知らなかった。

まだ知らなくてきれいなものは
いくらでもある。
by ayu_cafe | 2012-05-31 10:05 | 朝食の花 | Trackback | Comments(2)

melencolia. 初夏の図書室

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からまつの林を
光が手をつなぎ
駆け抜けたあとに
古いホテルがあらわれる

ウィリアムモリスの
壁紙の廊下は
カーテン揺れる
初夏の図書室へと続く

日射しから逃げてきた
言葉がしんと沈む
みずうみのように静かな
小説の最初を開く



すこし開いた窓に
森の音が届く
壁に並ぶ全集
茂る樹々のようにそよぐ

やがている場所すら
わすれて物語
連れ さらわれて
連れ さらわれて

日射しから逃げてきた
言葉がしんと沈む
みずうみの奥底で
また会えた また会えた







melencolia twitter

メランコリア






********************


初夏といえば、図書室かな、と思って
つくった。

図書室とといえば
山奥の古いホテルの図書室かな、と思った。


日射しから逃げてきた言葉が


と書いて思ったのが
すべての表現は、日射しから逃げたところで
語られるもので、日射しの下でみんなで
唱和するものではなくて
背徳とか独白とか、恥じらいとか、
あまり堂々したものではなくて
あまり堂々と論じたり、嬉々として
称賛、非難、するものでもないのかもしれない。

逃げて来た、
逃げ切ったものの領域のことかもしれない。
by ayu_cafe | 2012-05-30 06:58 | Trackback | Comments(0)

時間が過ぎると永遠になってしまう 壊すこともできない退屈な永遠に *五月の青い布を木馬が泳いでゆく*

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五月の青い布を
木馬が泳いでゆく
雨に疲れ泥に眠る
君のもとへ泳いでゆく

時間が過ぎると
永遠になってしまう
壊すこともできない
退屈な永遠に



五月の青い布を
木馬が泳いでく
なにかとても大事なものを
君のもとへ届けるため

離れてしまうと
永遠になってしまう
嫌うこともできない
苦しい永遠に


時間が過ぎると
永遠になってしまう
壊すこともできない
退屈な永遠に







********************




前日の木馬の写真は、こんな曲になった。

時間がたつと永遠になってしまう

というのは、
おととい観たミッドナイトインパリ
のことを考えていたらでてきて
書き留めておいたもの。

木馬は単なる心地のいい救済のために
来てくれるのではなく

こわれても、間違っていても、諍いがあっても
みずみずしく生きた時間を届けるために
来るんだろうなと

書いてから思った。







melencolia twitter

メランコリア
by ayu_cafe | 2012-05-30 06:41 | Trackback | Comments(0)

5月の青い布を木馬は泳いでゆく

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スペインのコスタ・デル・ソルのミナスで買った陶器の木馬。

近所のフランスのひとがやってるパン屋さんで買った
メイドインフランスのテーブルクロス。

木馬はどこへ向っているのか。

まだ曲にならない。
by ayu_cafe | 2012-05-29 08:06 | Trackback | Comments(0)

朝、出くわす。

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朝、庭の散策をしてると
同じく散策をしてるひとに出くわす。
by ayu_cafe | 2012-05-28 06:00 | ayuCafe ねこ Bar | Trackback | Comments(2)

melencolia. アマルコンド

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長いテーブル庭に出して
クロスひろげて
食器の音 グラスの音
フェスタの準備

まずは食前酒で乾杯
前菜ならべ
藤棚の木洩れ日
テーブルを泳ぐ

風に綿毛が光る 長い午後だった
箱に入れてしまっておきたい
長い午後だった



プロシュートメロンを
もうすこし
ピッツァが焼けるまで
差し入れのワインの
つがれるその音

蜜蜂が離れて見てる
雲が流れる
果物、ワインにひたした
自家製サングリア

風に綿毛が光る 長い午後だった
箱に入れてしまっておきたい
長い午後だった







**********************




5月は、庭でよく食事をする。
友達や同僚にあつまってもらうこともある。

気持ちのいい日に
みんなで時間をかけて
おいしいものを食べる、
というのは、なにはともあれ最強だ。

アマルコンドは、フェリーニの映画で、
綿毛がきらきらと風に飛ぶ
結婚式の外での食事のシーンがすごく好き。

実際にそんな思い出が自分になくても
そんな思い出を持ったような気になる。

コッポラのゴッドファーザーも
キラキラと明るい食事のシーンが大好き。
ああいう豊穣をきちんと映像化できる
ひとはもうあらわれないのかな。

オノナツメさんの
レストランテパラデーゾの外伝?の
マンガにもイタリアの気持ちのいいフェスタの
様子が描かれている。

そういうものを曲にしてみた。

ワルツの曲で、サビがマイナーコードになるんだけど、
なぜか宿命的に幸せそうな気持ちになるような
イタリアのシチリア民謡みたいな曲にした。

箱に入れてしまっておきたい

というのは、レイニーナさんのブログを読んで
書いた。
by ayu_cafe | 2012-05-27 05:58 | Trackback | Comments(0)

melencolia. 海風すずらん

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五月の海風 せんたくもの
木の影なでてる カラーの花

モザイクタイルが 午後の光あびて
今日までのことまでみんな眩しい



おおきな扉の むこうの庭
パイのできた音 眼下の海

もうすぐ着くはず あのひとが来てくれる
今日までのことまでみんな眩しい



海風すずらん 小高い街
市電が終点でひとやすみ

ともだち ふえたよ すこしだけふえたよ
明日からのことから 手紙に書こう






*********************




庭ですずらんが5月の海の風に揺れるのを見て

これは、曲にしとかないと

と思って曲にした。


気持ちのいい日に、家族でクルマで買い物にいった帰り
なんとなく、「ポルトガル」と感じる
メロディーができたので
信号待ちの時にiPhoneに録音した。


ポルトガルのポルトという街のこととか
魔女の宅急便の街のこととか
ウルスラが遊びに来てくれる日のこととか
考えながらつくった。


市電が終点でひとやすみ


が好き。ポルトでほんとにアンティークな市電が
一休みしていた。
by ayu_cafe | 2012-05-27 05:47 | Trackback | Comments(0)

melencolia 朝の青い麦

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朝の青い麦そよぐ道で
ぼくはなにも持っていない

からっぽのこころと
わずかなお金
むかしつくりかけたうた

涙もでない
こころもうごかない
夏の雫を 夏の雛鳥が
飲み干してる



朝の青い麦そよぐ道で
ぼくはなんの意味もない

役にたたなくて
蔑まれて
悪い夢に目を覚ます

だけどこのうた
きみにわたすため
遺言のように
このうただけきみに残す


朝の青い麦そよぐ道で
きみの顔を思い出し

からっぽのこころで
うたをつくる
きのうつくりかけたうた











***************


きのう、できた。


散々な気分で仕事帰り
満員電車で立ってゆられていた。

重たい洋雑誌を二冊も買って
しまったので手がちぎれそうだった。
(↑おおげさ)


ふとメロディが浮かんで
アイリッシュトラッドみたいな
曲にできないかと
電車の天井を見上げて
ぶつぶつメロディをつくった。
(↑変)


アイリッシュトラッドといえば
踊ろうマチルダだよな
とおもって
彼の声を思い浮かべながら
歌詞とメロディをつくっていった。


なにもかもなくした
こころもうごかなくなった
人間のうたをつくりたかった。

ブルースやトラデショナルフォークには
そういう人間がたくさんでてくる。
ディランやスプリングスティーンが
継承している題材。
つまり自分たちのような人間のうた。

ニールヤングの音楽なんて
こころが動かなくなってしまった
人間の音楽そのものみたいで
素晴らしい。


しょうもない、軽蔑しそうな
キャラクターって大好き。
メキシカンっていう映画の
ブラットピットのキャラみたいな。

あの彼の演技はほんとに上手い。


こころの動かなくなった
人間に残るものは
なんだろうと考えた。
希望や勇気や癒しではなく
それでもなにか
おもってしまうものは
なんだろうと考えた。

ま、考えるまでもなく
自分のことを描写すれば
いいだけだった。


夏の雫を夏の雛鳥が飲み干してる

っていうようなきれいめの事実を
かさかさな虚無感と
抱き合わせられてよかった。


比喩と情景描写とあいまいな感情で
世界感をつくるのも好きだけど
根底にあるのはいつも

きみの顔を思い出して

みたいな、もともこもないこと。



深夜、電車を降りて
深夜バスの席に座り

だいたいできた曲を
iPhoneにうたって録音した。
(↑変)
by ayu_cafe | 2012-05-26 09:13 | Trackback | Comments(2)

藍色のアイリス,たなびく海原

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by ayu_cafe | 2012-05-24 08:14 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)

自分の人生を使用して美しい作品をつくる。ソフィアコッポラ「サムホエア」

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ソフィアコッポラ
サムホエア


とにかくこのシーンが
素晴らしい。



親子でギターのゲームやるところ。

ギターってなにが重要かって
持ったときの構え、だと思うんだけど
この親子、めちゃくちゃ構えが
決まってる。


このシーンの間中、
映像の奇跡がしばらく続く。



ソフィアコッポラって
サブカルの七光りの
雰囲気写真集MTVかなと思ってたけど
全然ちがう。
ほんとにごめんなさい。



サントラをやったフェニックスの
メンバーが

主人公が乗るフェラーリの
モーター音をじゃましないように
なじませるように
音をつけた


っていってたけど、
なんて素敵なんだろう。



監督は、あのフェラーリのモーター音に
すごく雄弁になにかを語らせている。
どんな音楽よりも。






駐車場に置いたフェラーリに
親子がもどり、フロントのガバーを
開けて荷物を入れるところを
うんとひいた俯瞰でとっている映像も
素晴らしい。

3-4×10月の北野アングルみたい。

いや、この時代のアングルかな。




これ以降見る作品で
安易に事件がおこり、感情がはきだされ、
ドラマになってしまっていたら
安易だな、つくりものだなと
すぐに感じてしまうだろう。



あのイタリアのTVの
アッパーぶりもリアル。
ほんとあんな感じ。




なにより
あれだけセレブな設定の
主人公の虚無に
なんのセレブでもないこちらが
アジャストして
しまう作品の強さがすごい。



娘の完璧な可愛らしさと美しさも
すごいけど

主人公のスティーブンドーフの
足場のないたたづまいと
表情が素晴らしい。

役者と作品の幸運な結婚。



解説を読むとストーリーや
ラストの意味付けは
あるんだろうけど
あんまりそこは理解できなかった。


むしろ、虚無感の中で
なにかを、どこかを
誠実に探そうとするのが
見えるか見えないかというレベルの
上品なスティーブンドーフの
演技に、元気がでた。



カリフォルニアの病理でも
退廃でもない。
虚無とすら言い切ってしまうのも
乱暴な気がする。



ひとりの女の子が
雨の日に感じるような
おぼつかない気持ちを
自分の人生をニュートラルに
使用して作品にした。




あのホテルでギターをひいて
歌ってくれる年老いたボーイさん、
ソフィアが小さい頃から
ほんとにあのホテルでソフィアに
歌ってくれてたボーイさんだって。




ソフィアほどのセレブレティが
自分に素直になって
自分の時代感(われわれの時代感)で
かたよりなく、つくろいなく
作品を紡ぎ、
世界の隅の疲れた会社員に、
最小限のセリフと音楽で
元気を届けてしまう。

それゃヴネツィアで賞獲るよ。


スタイルを追い抜いて
形式を追い抜いて
きちんと個人がある。
きちんと迷える人間がある。

そして映像は美しい。
だから、映像は美しい。




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by ayu_cafe | 2012-05-22 08:45 | Trackback | Comments(2)