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好きなディズニーの背景画1  Mary Blair

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ウォルトディズニーが

バンビ
アリス
眠れる森の美女

と発表した映画の背景は、
まったく異なるアーティストが担当し、
高度な芸術性を発揮している。

異なるどころか
暴力的なくらい冒険をしている。

ウォルトの冒険心がいちばん感じられるのが
背景画の変遷かもしれない。

バンビのタイラス・ウォンの水墨画
アリスのメアリーブレアの北欧モダン
眠れる森のアイヴァンド・アールの「幻想絵画」



今回は、メアリーブレア。




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奥の世界のモノトーン感が、ものすごく怖い。

こんな悪い夢のような世界でトランプと一緒に
薔薇を赤く塗らなくてはならないなんて。。

この、世にも可愛く怖いファインアートの絵のようなシーンが
動いて、世界中の子供たちが見ているなんて。。






この薔薇の描き方のモダンさ。

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ピーターパンのオープニング。
このラグーン、ずっと止めて
ずっと物語を考えていたくなる。

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ちなみに、イッツアスモールワールドの

コンセプトデザイン画。


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かっこよすぎる。。
by ayu_cafe | 2012-11-18 07:31 | ウォルトディズニー | Trackback | Comments(0)

好きな色彩設計   Made in USA/Jean-Luc Godard

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水色の壁とセーターの強い色。






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とにかく壁の赤。
(そしてあたまをカットする構図)






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ストライプのアンナカリーナ

ブルーのジタン

グリーンのマリアンヌフェイスフル







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赤と緑と黄色








そして、このタイトルバック。

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ゴダールの映画は
色と構図とタイポグラフィーの終わらない授業。
by ayu_cafe | 2012-11-17 08:16 | ayuCafe 映画 Bar | Trackback | Comments(0)

好きなジョニーデップ。

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ジョニーデップでいちばん好きなのが
この、コープスブライド。
原作はロシアの昔の話。


(以下ストーリーの内容にやや触れます。)





彼は、資産家のひとり息子で
両親が段取った結婚をしようとしている。



花嫁の家にいくと使われていないピアノがあり、
ふと彼がそれを弾く。



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この時の右前方の青い光のゆらめきが
ブルーレイの実際の画面で見ると気絶するほどきれい。





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もろもろうまくいかないことがあって、
彼は夜の森で、かつて死んだ花嫁と結婚の約束をしてしまう。



死んだ花嫁は、素直ないい娘で、とてもよろこぶ。

でも、彼は、死んだ花嫁をだまして
現実の世界に戻り、もともと結婚するはずだった
花嫁のところに帰る。


すると、その花嫁には、次の婚約者が決まっていた。


そして、彼を追いかけてきた死んだ花嫁は、
彼にだまされたことを知る。





死んだ花嫁は、失望して、死者の世界に戻り
ピアノの前にうなだれている。


彼も失望し、そのピアノのところに戻ってくる。


彼は、だましたことを詫びる。

「ぼくもなにがなんだか、わからなくて。」



死んだ花嫁は、おこっているけど
すべてに失望し、疲労している。


彼女がポン、ポン、とピアノの音を出すと

彼がとなりに座り、彼女をなだめるように、
ピアノで続きを弾く。彼女は怒っている。


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やがて、会話のかわりに、
悲しくてきれいなメロディーの連弾がはじまり、

いつのまにか、二人でピアノを弾くのに夢中になる。

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すると死んだ花嫁の手がすっととれて
手だけが、うれしそうに、きれいなメロディーを弾く。


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※この鍵盤の質感!






彼女の手は、喜びいさむように、
彼の肩を美しい仕草でかけあがる。

まるであがらえない彼女の気持ちのように。

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つい吹き出して笑ってしまう彼女。



失望感と疲労感をたたえたまま、苦笑いを浮かべ
彼女が言う。



「つい夢中になって....」



彼がすまなさそうに言う。



「きみのいいところだよ...」







********************************






「つい夢中になって....」


「きみのいいところだよ...」



この会話の表情と声のトーンが
すごく疲れていて、落ち着いていて
あきらめていて、でも愛情にあふれていて
すぐさま、作品ごとしまっておきたくなるくらい
愛しくなる。




それにしても。。


「きみのいいところだよ...」

という以上の愛情表現の台詞なんて
あるんだろうか、という気になる。







結ばれない二人。
どこへもいくとができない。
でも、お互いのことはわかっている。

このシーンで二人が弾くピアノの
悲しくて美しい曲は、iTunesで150円で買える。



タイトルは、


「piano duet」。
by ayu_cafe | 2012-11-16 06:26 | ayuCafe 映画 Bar | Trackback | Comments(2)

好きな詩。  Don’t trust over thirty

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Don’t trust over thirty


昨日の朝 トーストを食べて
子供に言った パパは帰らないよ
外は寒く 吐く息は白いよ

いつか贈るよ 小さな手袋
きみはわがままをそれで包み込め
一生今のパパの気持ちが
わからなくてもいいから



昨日の夜 ちょっとしたバーで
彼女に言った
ぼくはいなくなるよ
そして冬は 瞳に流れた

彼女の夕暮れはいつでもブーツに
涙をあふれさせてやって来た
ぼくはけものみたいにやさしく
今まで抱きしめていたつもりさ


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に




おとといの夜 行為を終えて
女房に言った
きみを愛してる my love
だからぼくの好きにさせてくれ

冬の海まで車をとばして
24時間砂を食べていたい
長い線路をひとり歩いて
そっと枕木に腰をおろしたい


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に


Don’t trust anyone over thirty
憎むよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
悲しむよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
怒りよりも先に
Don’t trust anyone over thirty
嘆くよりも先に








******************************




中学生か、高校生の時に
文庫で新刊の「ムーンライダース詩集」を手に入れた。

ずっと読んでいて、ぼろぼろになっている。

ムーンライダースが好きなわけではない。

この詩を書いた鈴木博文さんの
「くれない埠頭」「駅は今、朝の中」
慶一さんの「青空のマリー」(素晴らしいタイトル)
やまだないとさんと慶一さんの「思い出なんかにならないで」という歌詞の曲、
あと、かしぶちさんの「リラのホテル」など
いくつかが好きなだけ。(←十分好きだけど)


この詩集には、チャプターごとに
解説がついていて

書いているのが、
糸井重里さん、矢野顕子さん、松本隆さん、山川健一さん



山川さんは、このDon’t trust over thirtyについて

この詩こそが、ブルースだ、

的なことを言っている。



だとすれば、ブルースという音楽は、
なんて無意味で、不道徳で、なんて自由な音楽なんだろう。



驚くべきは、この曲が
ミディアム調のファンクだという点。


かしぶちさんの重たいドラムで
慶一さんが絶品のボーカルを聞かせる。




外は寒く 吐く息は白いよ

いつか贈るよ 小さな手袋
きみはわがままをそれで包み込め




こんなファンクがあっただろうか。
こんなロックンロールがあっただろうか。




そして冬は 瞳に流れた




詩をファンクにのせたわけではない。


本来、ブルースが、ロックが、ファンクが、
すべての表現が、その中に孕んでいる
無意味と自由と美しさをこの曲は肉体的に体現している。

そういう意味では、本当にブルースやロックが好きなひとの
ピュアブルースな作品だと思う。





冬の海まで車をとばして
24時間砂を食べていたい
長い線路をひとり歩いて
そっと枕木に腰をおろしたい





なんてすごい詩なんだろう。

中学生くらいに、この詩にやられて
この詩からロックや表現、というものをたくさん学んだ。
いまも学んでいる。

それは、恋愛の成功や、仕事の成功への鼓舞ではなくて
静かに激しく、人間の精神の自由を謳っていた。

まるで、きみの価値は、きみが決めればいい
いや、価値なんて決めなくていい、

とでも言われてるようだった。






こういう巨大なモノリスのような傑作があると
自分の才能のようなものに絶望しながら
巨大な希望の木陰で希望のさざめきを聞いている
子供のような気持ちになる。




憎むよりも先に
悲しむよりも先に
怒りよりも先に
嘆くよりも先に

Don’t trust anyone over thirty
(三十代以上の人間なんて信じるな)


人間なんて信じるな
世の中の言うことなんて信じるな
ぼくのことなんて信じるな


その冬の海だけを信じろ。

外は寒く 吐く息は白い。



Don’t trust over thirty/moonriders
by ayu_cafe | 2012-11-15 07:29 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(4)

雲と波。

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by ayu_cafe | 2012-11-07 06:43 | 海辺の生活 | Trackback | Comments(0)