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スカートから零れるブルースが見つからないように。藤圭子。宇多田ヒカル。大森靖子。

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大森靖子さんを評するのに誰かが
ツィッターで

平成の藤圭子

といっていて
なるほどなあ、と少し感心した。





今朝たくさんテレビに
若いころのひたすら可愛い藤圭子さんが
ギターをもってうたう映像が流れ
また、なるほどなあ、と感心した。




以前アップした記事


宇多田ヒカル。祈り。願い。救済の予感。


の宇多田さんの発言の中に
藤圭子さんがちらちらと垣間見える。






藤圭子さんは

夢は夜ひらく

とうたい



宇多田ヒカルさんは

いつか結ばれるより
今夜1時間会いたい

とうたい




大森靖子さんは

スカートから零れるブルースが
見つからないように

とうたった。






音楽は、ダウンロードして消費する
着信音ではない。



焦燥とあきらめと希望が
ぶち込まれた
素晴らしいブルースのスープだ。



今夜もどこかで音楽がはじまる。
大森さんがカタポストをがりがりとずらす。
by ayu_cafe | 2013-08-23 10:31 | Trackback | Comments(0)

ファーストクラス。

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「肉か魚? あ、魚で。」
by ayu_cafe | 2013-08-22 23:15 | ayuCafeねこものまねshow | Trackback | Comments(2)

土から生まれる色。朝5時の朝顔。混沌のコントラスト。

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真ん中の白とブルーのコントラストと
境い目のグラデーションがすごい。




朝顔といえばこれ。
鈴木其一


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朝顔のつたがつたうものを
まったく描いてなくて
ひとつの生き物がうねっている
ように見える。

なんとグラフィカルなことか。








千利休は満開のアサガオを
一輪を残して全て摘み取り、
見物に来た豊臣秀吉を迎えた。
秀吉はいぶかしんだが、
茶席に生けられた一輪の朝顔に
感動したと伝えられる。






花言葉は
「明日もさわやかに」
「はかない恋」
「貴方に私は絡みつく」
「愛情」「平静」。



混沌としていて素敵だ。
by ayu_cafe | 2013-08-21 09:55 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(2)

土から生まれる色。

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叔母は京都の高価な絵の具を使う。

絵の具が高価なのではなく

現実の色合いが高価なのだ。



こんなピンクが暗い土の中から
生まれてくるなんて。


そこに成功も失敗も
勝ち負けもうらみつらみもない。


ただうっとりとするくらい
美しい。



ただの路傍の花が
土と雨と光と風だけで生きているただの花が、
うじうじぎすぎすとした人間の儚い存在より
遥かに誇らしく美しい。
by ayu_cafe | 2013-08-20 10:41 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)

素敵な和紙の提灯が欲しいな、とおもう。

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子供の頃、お盆は山梨のいなかで
忙しくしていた。


お仏壇からあらゆるものを出して
押入れから、掛け軸、提灯、燭台など出して
大きな祭壇をつくり、
なすやきゅうりに葦を刺して
馬にして飾り付け、
十万億土を越えてやってくるご一行用のお膳を並べ
おかずの盛り付け。



夕方、お墓に行って、灯篭に和紙を貼って
灯を入れる。

こわくてしかたないけど
夏の宵闇に揺れる和紙の向こうの灯篭の灯は
トラウマになるほどきれいだった。



夕飯後はいとこたちと花火。

花火の火薬の匂いと
蚊取り線香の匂い
りんりん虫が鳴き、うとうとしてくる。


おばあちゃんがアイスノンを出してくれて
ひんやりと頭を冷やされて
夏の匂いと音の中で子どもの眠りに落ちる。



お盆とは、宵闇の灯篭の灯と
アイスノンに冷やされながらのうとうと。




さて、いく年か過ぎ
東京、渋谷、
今日は、午後からずっといくつか会議。

終わって、いくつか書類をつくり
たくさんメールをうった。


気づいたらわたしが最後だったので
部屋の電気を消して、戸締りして
さっき帰宅の途に就いた。


いま、ミュージックアンリミテッドで
ナットキングコールを聞きながら
iPhoneでこの記事を書いてる。




うちには仏壇がないけど
祖父母がいい感じで写ってる写真を探して
飾り、水をお供えしてる。
母が、そのまわりに
庭の百合をたっぷり摘んできて活けた。



素敵な和紙の提灯が欲しいな、とおもう。
by ayu_cafe | 2013-08-14 22:44 | かぞくのこと | Trackback | Comments(4)

真夏の夜の精霊映画館

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草むした空き地のすみに
古い古い映画館
壊されもせず壊しもせずに
閉ざされたままそのまま

真夏の夜のある晩に
重たい鍵が解かれて
精霊たちがちょっとおめかし
集い笑い 席につくところ


明かりが落ちて緞帳があがり
リールがまわりタイトルバック


真夏の夜の精霊映画館
みんなの顔を映画が照らす 照らす




怖い場面でみんな怖がり
ドキドキの場面 みんなドキドキ
涙の場面 みんなホロホロ
暗がりの中で時を忘れ

観ている映画はそれぞれが
不器用に生きてきた人生
映画にはならなかった映画が
今宵一夜のロードショー


売店のコーヒー ロビーに香り
表の看板にたわむれる蛍


真夏の夜の精霊映画館
みんなの顔を映画が照らす 照らす










****************************




小さな頃、暮らしていた
山梨の山のふもとの家の前に大きな空き地があり、

その一角に、小さな映画館が本当にあった。

とっくに閉ざされていたけど。

入り口には石段があってちょっと洋風なつくりだった。

だけど、小さな時からあまりにも家の近くにありすぎて
映画館があることも、
洋風なことも、
閉ざされていることも
ぜんぶ日常で不思議に思わなかった。


昨日、ふいに思い出して
いなかの町に、洋風な映画館があったなんて
素敵だし、神秘的ですらあるような気がして
曲にしてみた。



夜になると真っ暗になるような
いなかの空き地の隅に映画館がある。

閉ざされ、朽ちて、誰も気にもしない。

だけど夏の一晩だけ
魔法がかかったように新品の映画館になり
いろいろな人がおめかしして集まってくる。


集まってくるのは、
かつてここにいて
ずいぶん遠くに行ってしまったひとたち。


みんな再会を祝ったあと、
楽しげに映画館の席につく。



かかる映画は、かつての
自分たちの不器用な人生。


映画にならなかった映画。


暗闇の中でその映画が
集った人たちの顔を照らし、輝かせる。




そういう曲をつくった。




映画館はいまはもうなくて更地。


そして、お盆にわざわざ帰ってきても
居場所のないひとたちもいるのではないかと思って


ここに、映画館を、もういちど、建てた。





みんな、ゆっくりしていってね。
by ayu_cafe | 2013-08-11 23:13 | Trackback | Comments(0)

ほたるバス

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ほたる祭りの
帰りの雨降り
雨宿りしてこ
バスの時間まで

胸の暗闇にひらめくほたる
消えても残る 光の香り



ゲンジボタルは
ほたるぶくろに
隠れたものほど
強く輝く

胸の暗闇にひらめくほたる
消えても残る 光の香り




遠く離れる
バスのランプは
深い夏の夜に
飲み込まれた

胸の暗闇にひらめくほたる
消えても残る 光の香り
by ayu_cafe | 2013-08-11 00:27 | Trackback | Comments(0)

世の中「わかりあえない」のが基本。じっとその場に座り込んでいると時が解決してくれる。

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わたしのこころの隠れ家
渋谷のbar bossa。

店長の林さんからは
勉強させられることばかり。


この前は、メニューどうぞ、
といって、
すましたペンギン(わたしの絵本)を
見せられた。。

※林さん、いつもお気遣い
ありがとうございます。




そして、林さんのFBの文章は
とても面白くて、毎朝の楽しみ。



こちらは、このところの
支えになっている記事。
ご了承いただいたので
紹介させていただきます。












Bar bossa
7月8日 17:23 ·
前の職場を人間関係が原因で辞めた人は、
次の職場でも人間関係で辞めるから雇うべきではない
という有名な言葉がありますよね。

確かにそうなんですよね。
人間関係でトラブルを起こす人は、どこに行っても
同じような人間関係のトラブルを起こします。

バーを17年間続けているとそういう方をよく見かけました。
一時期、あるサークルの中によく顔を出していて、
もうそのサークルの中心人物くらいまでになっていたのに、
恋愛のもつれや、誤解や行き違いがきっかけで、
いつの間にか消えてしまう人です。
そしてそのタイプの方はやっぱり次のサークルでも
似たようなことを繰り返します。

バーで色んな方のお話を聞いていると、
一番多いのは人間関係の悩み相談だったりします。
「うわー、大変ですね。そんなことがあるんですか。
そりゃ結構厳しいですね」と答えたりするのですが、
後でよくよく考えてみると
「うーん、人付き合いに重きを置きすぎでは」と思うことがよくあります。

人間関係で悩む方って、「人間関係が円満にいってるかどうか」
ということが日々の生活の全てになっているんですよね。

あのですね、世の中色んな人がいるから、「わかりあえない」のが基本ですよ。
「わかりあえる」方が奇跡です。なんとか修復しようと悩むよりも、
ギスギスしているのを全然気にしないという訓練をした方が良いように思います。

例えば僕もしょっちゅう人間関係でトラブルを抱え込むのですが
(ほとんどの原因が僕の浅はかさですが)、
逃げたりしないで、じっとその場で座り込んでいると
やがて時が解決してくれます。

まずは逃げないで、ずっと同じ場所でいつづけることを
オススメいたします。








この記事へ、コメントされた方へ
林さんのダメ押しのレス。




人間関係が全部上手くいく人は
世の中に存在しません! 本当に!











人間関係を、
夫婦関係と置き換えても
よいかもしれません。


bar bossa


落ち着いて親密で暗くて
よいbarです。
by ayu_cafe | 2013-08-09 10:09 | しごとのことば | Trackback | Comments(0)

庭の入り口にペンタスと貝殻。

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by ayu_cafe | 2013-08-08 09:30 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)

「トマトひとつはヒロちゃんへ」

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 八月九日 長崎の原子爆弾の日。
 我家に帰り着きたるは深更なり。
 
 「月の下ひっそり倒れかさなっている下か」

 
 十日 路傍に妻とニ児を発見す。
 重傷の妻より子の最後をきく(四歳と一歳)。

 「わらうことをおぼえちぶさにいまわもほほえみ」

 「すべなし地に置けば子にむらがる蝿」

 「臨終木の枝を口にうまかとばいさとうきびばい」

 
 長男ついに壕中に死す(中学一年)。

 「炎天、子のいまわの水をさがしにゆく」

 「母のそばまではうでてわろうてこときれて」

 「この世の一夜を母のそばに月がさしてる顔」

 「外には二つ、壕の中にも月さしてくるなきがら」

 
 十一日 みずから木を組みて子を焼く。

 「とんぼうとまらせて三つのなきがらがきょうだい」

 「ほのお、兄をなかによりそうて火になる」

 
 十二日 早暁骨を拾う。
 
 「あさぎり、兄弟よりそうた形の骨で」

 「あわれ七ヶ月の命の花びらのような骨かな」

 
 十三日 妻死す(三十六歳)。

 「ふところにしてトマト一つはヒロちゃんへこときれる」

 
 十五日 妻を焼く、終戦の詔下る。

 「なにもかもなくした手に四枚の爆死証明」

 「夏草身をおこしては妻をやく火を継ぐ」

 「降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾りつ」




 「原爆句抄」    松尾あつゆき





出典。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/81533/76405/13343774
by ayu_cafe | 2013-08-06 10:32 | Trackback | Comments(0)