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冷静にそれを大事にする。bar bossa 林さんの本

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bar bossa 林さんの本
「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?」


出てすぐ買って、
わりとキツイ時期だったので
いつもお守りのように
鞄に入れていた。


必要なのは、
平静を保つことではなく
冷静になることなんだ、
とつくづく思う。


林さんはいつもFBで
人間にはある法則があり
それはなんでだろう、
と考えているけど、

この本からは、
そういう思考の作法を
あびるように体験できる。


その習性は、構造は、
原因は、なにか、
冷静に考え、冷静に行動する。


その結果、BARは
二十年近く繁盛している。



一度読むと、
手にとるだけで
冷静になろうとおもう。



冷静、というのは
平静ではなれない。

憧れと、悔しさと、
嬉しさがないとなれない。



帯に、バーをはじめたくなる
と書かれているけど

ハウツウが、
気持ちいいほど冷静に
書かれているので
ついついそんな気になるし
バーをはじめなくても
なにかはじめたくなる。



そして、根っこのところは、

失敗しても、
トラブっても、
ただ好き、とか、ただうれしい
を小さく燃やして
それを大事にすれば
いいんだとわかる。


冷静にそれを大事にすれば
いいんだ、とわかる。


安易に落ち込むのではなく
安易に憤るのではなく
安易に悲しむのではなく、
冷静に。



ちなみにこの本は
バーテンダーさんは
こんなことを考えていたんだ、
バーにはこんなひとたちが
いるんだ、という
覗き見的な楽しさがある。


文学の楽しさは、覗き見かもしれない。

そして、覗かれている対象は、
実は自分なのだとおもう。

だから楽しいし、
だからなにかはじめたくなる。








by ayu_cafe | 2014-01-29 20:34 | ayuCafe Book Bar | Trackback | Comments(0)

崇高なおだやかさ。「キューティー&ボクサー」

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「キューティー&ボクサー」観た。


ニューヨークの
ボロボロのアパートの屋上で
夫婦で日向ぼっこするとこ。


旦那さんが地下鉄の階段を
重たいスーツケースを
もってひとりで降りてゆくとこ。


奥さんが帰ってきた旦那さんを
走って迎えにいくとこ。


桜の木陰で目を閉じているとこ。





表現で生きてゆく様。



このひとたちは、死ぬとき
後悔しないだろうな。



状況はいろいろ大変なのに
映画から浴びれたものは、
崇高なおだやかさだった。



観終わって
こころと身体が軽くなった。









by ayu_cafe | 2014-01-27 10:46 | ayuCafe 映画 Bar | Trackback | Comments(2)

引き出しに隠した血のついた鳩の羽

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こんな話しを思いついた。
場所は、南米ブエノスアイレス。
ひなびたアンティーク屋で
女の子がつまらなそうに
店番をしている。


女の子は
アンティーク屋の二階の
自分の部屋に、親に内緒で
傷ついた鳩をかくまっている。


女の子は、店番のときも
学校にいるときも、いつも
傷ついた鳩のことを考えている。


ある日、鳩はいなくなってた。

血のついた羽が部屋に残っていた。

女の子は、それを
引き出しにしまった。



それから、ずっとその羽を
もっていた。


結婚しても、子供ができても。




やがて女の子は歳をとって
亡くなった。



雲のきれいな土曜日、
女の子が眠る白いお墓に
一羽の鳩が舞い降りて
小さな花をそっと添えた。









引き出しに隠した血のついた鳩の羽



傷ついた鳩を
引き出しに隠した
女の子は日曜日
家族とお茶を飲む

ブエノスアイレス
パレルモのアンティーク屋
日曜日の午後は
女の子が店番


血のついた羽を
ふいて消毒して
タオルでくるんで
バンと水をそばに

学校から帰って
まっさきに引き出しへ
鳩は目を閉じて
ゆっくり息をしてる


引き出しに隠した
傷ついた鳩の羽
引き出しに隠した
傷ついた鳩の羽





金曜日帰ると
鳩はいなくなってた
乾いた血のついた
羽がひとつ残ってた

それから女の子は
それを大事に持ってた
誰と付き合っても
結婚して子ができても


やがて年をとって
女の子は亡くなって
アロカリアの樹のそば
白いお墓に眠る

雲のきれいな土曜日
一羽の鳩が舞い降りて
女の子のお墓に
小さな花を添えた


引き出しに隠した
血のついた鳩の羽
引き出しに隠した
血のついた鳩の羽












by ayu_cafe | 2014-01-24 10:21 | Trackback | Comments(6)

本を書くなら

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こんな話しを思いついた。
ある主人公が急に本を書きたくなる。

どうやればいいかわからないし、
たいしたものができる気なんてしない、
だけど無性に書きたくなる。


パソコンか、
iPhoneか
紙とペンか、わからないけど
無性に欲しくなる。


短めの行を一行づつ
重ねていって
その文字たちのすきまから
情景が鳴るようなものを
書きたくなる。



なにを書こうかは
考える前にもう決まっている。

「荒れる木枯らし」と
「友達」のこと。



主人公が本を書き終えるかどうかは
わからない。

ただその晩、表現は
衝動の単なる道具になる。
















本を書くなら


本を書くなら
木枯らしの
悲鳴に似ている夜を書く

不幸せと幸せを
同時に感じる夜を書く

荒々しく
静かな夜を
荒々しく
静かな夜を





本を書くなら
木枯らしを
遠くで聞いてる
友を書く

離れ離れで
今はもう
顔さえ忘れた
友を書く

どこか遠くで
闘う友を
どこか遠くで
闘うきみを











by ayu_cafe | 2014-01-23 07:42 | Trackback | Comments(0)

かぐや姫の物語。悲しくてもいとおしい。

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かぐや姫の物語。

すごいものが公開されていた。
早く観ればよかった。


※以下内容に触れます。





「姫の要求した宝物の多くは中国の古典やインドの経典に出てくるし、姫が前世の罪を犯したために地上に落とされるという発想は、前世の行いが現世での運命を決めるという仏教思想に基づいています。」

http://a.excite.co.jp/News/review/20131128/E1385454073824.html
から。


終盤「KYな音楽」とともに
月からやってくる彼らを
見ても一目瞭然。

仏様。

つまり、月へ行くことは
死ぬこと。


姫の犯した罪とは
前世の罪で
罰とは
このけがれた地上に
落とされること。



宇多丸さんもポッドキャストで
言っていたけど
けがれの部分は
前半から巧妙にあらわれている。

夫婦で子供をとりあう。
うりを盗む。
物欲、出世欲。
娘の幸せのために。。



最後、あ、ここで終わるのか
と愕然とした。

解決と救いがない。



けがれた世の中で
けがれて
ここではないどこかを
夢みて死ぬ。


ああ、まるで
自分たちと同じだ。。



ただ、この
見終わったあとの
狂おしい感動は
なんだろう。






それは、あの
生命力に満ちた線。
あのアニメーション。


あの、線が
あのアニメーションが、

物語の全編に渡って


「解決も救いもないかもしれない。
悲しい結末にしか辿りつかないの
かもしれない。

だけど、

生きることは
この世は
価値のないものではない、
無ではない。
悲しくてもいとおしい。」


と言い続けている。



たとえば
バッタの重みで
たわむ草が。


たとえば
縁側から落ちて
でんぐり返る子供が。




解決のないところにある
激しく動的ななにか。


解決と救いと理想ではない
この場所の、
この生の、
悲しさといとおしさ。


アニメーションという
道具を使いきった
78歳の仕事。



観れてよかった。



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by ayu_cafe | 2014-01-20 22:51 | ayuCafeジブリ詩集 | Trackback | Comments(0)

「でも、幸せなんて、何を持ってるかじゃない、何を欲しがるかだぜ」

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松本隆さんの作品で 好きな詞ベスト3



第三位

「あんなに激しい潮騒があなたの後ろで黙り込む」
(探偵物語)
松本隆×大瀧詠一


こんな出だしの歌があって、
大瀧詠一さんが狂おしいメロディをつけて
こんな出だしの歌がガンガンヒットしていたなんて。





第二位。

「未来は過去になる」
1969年のドラッグレース)
松本隆×大瀧詠一



アルバムの中で
この曲の熱と前のめりさと
完成度は異常だ。
サウンドも詩も転調も歌も
ドライブしまくっている。

ジャングルビートで
ドライブする狂騒のサウンドの中、
歌詞の終盤は、こんな風に進む。


君が言うほど 時間が無限に
無かったことも 今ではよく知ってる
だけどレースはまだ 終わりじゃないさ
ゴールは霧の向うさ

DRAG RACE 1969
DRAG RACE 1969
まぶたの裏側を 夢が走り去るよ
アクセル深く ふみこんでみる」



そして、最後にこう締めくくられる。


「景色だけが変わり 未来は過去になる」



曲の中で鈴木茂さんは
サンダーバードというギターを
火を吹くように弾き、
松本隆さんは、
「未来は過去になる」
と言い放つ。


すごいアンサンブル。




そして、大瀧さんは、
ラストアルバムで、
ふくよかな抑揚でこう歌って、
この世界からいなくなった。


「だけどレースはまだ 終わりじゃないさ
ゴールは霧の向うさ」







第一位。


「おとぎ話のようにハッピーエンド、ハッピーエンドならいいさ

でも、幸せなんて、どう終わるかじゃない、どう始めるかだぜ

でも、幸せなんて、何を持ってるかじゃない、何を欲しがるかだぜ」

(はっぴいえんど)
松本隆×細野晴臣







音楽と言葉は
豊かに、激しく
生きていて、

いちいち弱気なわたしたちを
叱咤する。














by ayu_cafe | 2014-01-15 00:56 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

冬の土を掘り、春の花を植える。

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年末から、このところ、
週末は、冬の土を掘って
春の花を植える準備をしている。


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たった、これだけ掘るだけ、手が限界になる。。

そして、父が仕上げるとこんなに違う。↓


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枯れ葉を入れる。

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今年は少ないので近くの公園で集めて来たとのこと。

以来、通勤途中、渋谷の公園で、この枯葉もって帰りたい
と思うようになった。

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踏み固める。


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コンポストでつくったEM菌の堆肥を入れる。

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菜種油粕を入れる。

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市販の堆肥を入れる。

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掘った土に培養土と石灰をかける。

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チューリップの球根を置く。

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その間に、ムスカリの球根を置く。

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この作業は11月末だった。
ムスカリが芽を出すのは、3月だから、
4ヶ月の先の準備をしていることになる。

土の上で先のことのために
作業するのってとても気持ちがいい。




うねをふさぐ。

このふさぐ作業のしまつの付け方が
とてもきれい。

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最後に、培養土に、スノーボールの種をまぜ
うねの上に蒔く。


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この作業とほぼ同時に、鉢植えも植え替えたけど、
ずべての鉢の中には、
これと同じ作業をして重層に土や堆肥を詰めてゆく。










半年後の予定。


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by ayu_cafe | 2014-01-13 21:51 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)

逗子マリで考え事。

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by ayu_cafe | 2014-01-12 19:24 | 海辺の生活 | Trackback | Comments(0)

小学6年生の本田圭佑 「今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。」

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本田圭佑さん
小学校の卒業文集から。





将来の夢

本田圭佑

ぼくは大人になったら 
世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。

世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。
だから 今ぼくはガンバっている。
今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。

そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。

Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて 
ヨーロッパのセリエAに入団します。
そして レギュラーになって 10番で活躍します。
一年間の給料は40億円はほしいです。
プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り 
世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを
買って行ってくれることを夢みている。

一方 世界中のみんなが注目し 
世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。
セリエAで活躍しているぼくは 日本に帰り 
ミーティングをし 10番をもらってチームの看板です。
ブラジルと決勝戦をし 2対1でブラジルを破りたいです。
この得点も兄と力を合わせ 世界の競ごうをうまくかわし 
いいパスをだし合って得点を入れることがぼくの夢です。









2014年1月8日
本田圭佑
イタリア セリエA
ACミラン入団。
by ayu_cafe | 2014-01-10 23:15 | Trackback | Comments(0)

「世間でマイナスと 判断されるものには、 実は人間を潤している部分が いっぱいあると思います。」

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山田太一さん 朝日新聞から。



「世間でマイナスと
判断されるものには、
実は人間を潤している部分が
いっぱいあると思います。

人生でも悲しかったり、
つらかったりする思い出の方を
ずっと細かく覚えているものです。

リストラに直面している
サラリーマンたちは宿命や限界に
鍛えられている側面もある。

災害や病気を経験している人と
そうでない人とでは、
人間の差が生じていると思います。

急行電車に乗っていると、
止まらない駅のホームに
ぽつんと男がいて、
「あれは自分だと思った」
という内容の詩がありましたが、
ぼくは、各駅停車の駅にいる人が、
豊かでかっこよく見える。
そうやって、時間の遅さを
あえて拾っていくべきではないかと。

マイナスと一緒に生きることを
自然に受け入れている人の
新しい魅力を
書いてみたいと思っています。」
by ayu_cafe | 2014-01-10 10:38 | Trackback | Comments(0)