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美術館。

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ルーシー・リーの陶器には価格がついている。

セザンヌの絵にも。
ファンゴッホの絵にも、

イサムノグチの彫刻にも。

カルティエブレッソンの写真にも。
リサ・ラーソンの陶器にも。

長谷川等伯の絵にも。
宮沢賢治の物語にも。
コルビジェのデザインにも。


ならば、この朝の透き通る光は、
いったい、いくらくらいの価値があるんだろう。

雨をやりすごし、つめたい夜にねむり、
朝の斜光に目覚める豊かな花と葉の造形は、
この自然の手作りの作品は、
どのくらいの価値があるんだろう。


この光と色彩と造形が、美術館に展示されているものに、
おとっているとはとても思えない。


優れた造形の陶器も、
わたしの手元にあって、
わたしの足もとにある朝の斜光と花と緑も、
現世と言う美術館の中のひとつの作品かもしれない。
by ayu_cafe | 2009-10-18 07:50 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)