「バレエのお稽古は、バレエらしいステップをこなすことじゃなくて、バレエが踊れる体を育てること」
YURIエコール・ド・バレエ・コンテンポラ主催、
アンシャンテ原宿バレエ&ダンス講師の田中ゆりさんの
ブログ Dansons ensemble ! の
教える上で大切にしてることという記事から
ご快諾いただき、引用させていただきます。
YURIさん、ありがとうございますね。
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明日はジュニアちゃんの特別講習会! 個人面談の準備もあるのに
それなのにblog更新なんてしてるのは
私が教える上で大切にしていることは
間違ってなかった(涙)
という確信が 生徒をみながら実感ができて
それで内心ちょっと興奮しているから
私は
バレエのお稽古は バレエらしいステップをこなすことじゃなくて
「バレエが踊れる体を育てること」だと考えています
「バレエが踊れる体を教育する」ために
ステップを使っているのです
ステップをこなすことに目的を置きすぎると
動かす脚のために軸足を犠牲にするような使い方をしはじめます
下っ腹やウエストを使って体を引き上げることや
脚を外旋(アン・ドゥオール)することは
「状態(形)」 ではなく
「使い方(運動)」 なんです!
大人からバレエの人もここの所が
体の感覚を伴って理解できてない間は
努力がなかなか実を結ばない時間が過ぎてゆきます
「体の感覚を伴って理解」という点が時間がかかるのです
でもここを越えるとそれまでの努力は次々と開花するんですよ~!
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「バレエのお稽古は、
バレエらしいステップをこなすことじゃなくて、
バレエが踊れる体を育てること」
これは、なんていい言葉、真理なんだろう。
デザイナーは、コピーライターは、
デザインらしいデザインを
コピーらしいコピーをこなすことが目的ではなく、
デザインやコピーがつくれる体を育てることが重要。
これ、すべての仕事に言えるし、
ひととしてのあり方にも言える。
やさしいそぶりが上手になることではなく、
やさしくなれる体を育てること。
つまり、結局は、体が資本。
体とは、こころの姿勢も含めて。
その人の中に、人間が、良いものを目指す精神が
育っていなければ、
けっきょくある程度のものしか生み出せない。
就職の面接とかで、経歴、趣味、知識、なんかを
聞かれるけど、結局聞きたいのは、人間力みたいなこと。
スペックではない。
逆に言うと、ひととして、ひとらしく育ち、
さらに育とうという思いがあれば、
それが、なにかをなしとげる一番の近道になるし、
たいがいのことでも、気安くへこんだりしない、はず。
バレエダンサーと書くだけで、
背筋がのびるのに、
この言葉は、さらに背筋がのびる。
(もともとすごい猫背でして。。)
ここも凄い。
“「状態(形)」 ではなく
「使い方(運動)」 なんです! ”
つまり、形だけをつくろうするのではなく、
ある意志にもとづく運動が、美しい形になる。
う〜〜ん、やっぱり体というものには、
あるいは、体をつかうダンス、スポーツというものには、
現実的に機能する真理がものすごくつまってる。
ごめんなさい、今日の記事もすごくよかったので。。
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ものすごく想像力があっても 細やかな感情や
知的なアイディアがあっても
それを伝えるのには 体や言葉を駆使しないと
他の人には伝わらないですよね
表情や 話す書くという行為をひとつとっても
ぜんぶ必要なのは 体ですよね
自分の体にコンプレックスが全く無い
という人は少ないと思いますが
ジュニアちゃんが 自分の体に興味をもって
大好きになって
進化させる努力ができるようになりますように!
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わたしは、ジュニアちゃんではないけど、
自分の体に興味をもって 大好きになって
進化させる努力をしたい。
わたしは、人間性を重ねて、書きすぎたけど、
たんじゅんに、肉体というものの健康が、
あらゆる打破の鍵になると思う。
体に耳をすませ、学ぶことはたくさんあるし、
体の進化は、生活や精神の進化にもなると思う。
落ち込むときって、体の調子悪いとき多いしなあ。。
体や、自然、ってつくづく興味深い。
年を重ねて、庭の植物を四季の間ながめていて
じんじん感じるし、体や自然への興味深さは、
ハワイという場所にいって決定的になった。
ちなみに、この写真は、会社の前で撮った。
こういうものが、いちばん、
デザインや、コピーを育てる気がする。
ちなみにわたしは、いまだに、こういう花に、
緑に、祖母に祖父に、妻に、両親に、ボブディランに、
シスレーに、アントニオーニに、ゲンズブールに、
ストーンズに、カルティエブレッソンに育てられ続けてる。
ある意味、幸せ、ある意味、ゴージャス☆
それにしても、
「体を育てる」
っていい言葉だなあ。