「静かな水が流れるように、言葉が流れている」
ひんやり晴れた、嵐明けの朝、
つばきさんの文章を読み返していたら、
この文章が、とてもきもちよかったので、
おかりしてしまいます。
****************************
『それで、元気にしてる?』
たった一行、そう書かれたメールが送られてきた。
「それで」なんていう接続詞が使われているのだから、
これ以前に、何らかの前ふりがあったとか、
私との会話が発生していたのではないかと想像されるかもしれないが、
全くない。
私はしばらく、このメールの送り主と連絡を取っていなかったのだ。
こんないきなりな会話の始め方も、
彼が外国人だということでユーモアを感じる。
『私のこと、覚えていたの?
ほどよく元気よ。
もうすぐパパになる、あなた。
あなたは元気かしら?
私はもうすぐブラジルに行くの。
今夜のサッカー、
日本VSコートジボアール戦はあなたの国を応援します。』
と送ったメールに対する彼の返事はこうだ。
『今のメール、
なんか静かな水が流れるように
言葉が流れていると感じる。
きれい。』
褒められて悪い気はしないわね。
時々、ビックリするわ。
あなたの日本語を感じる力。
そして、「ほほぉー、日本人も顔負けじゃん!」って思う程の
正確な日本語を使うかと思えば、日本人には思いつかない、
ダイナミックな日本語の活用を生み出す。
この人から発する言葉に動きがあり、表情がある。
さて、コートジボアールは勝ったかしら?
つばき
****************************
「ほどよく元気よ」
ってところがつばきさんらしくて、いいなあ。
さらりと綺麗な文章が書ける人、素直に羨ましいです☆
言葉でなにが言える、なんてたまに思いますけど、
それが、すべて言いえたかどうかではなく、
言葉が、その連なりが、それ自体として
美しいときってありますね。
きれいさというのは、意味を見出す必要のない
ときがありますけど、文章にも、
そういうことがあるのかもしれません。
「ほどよく元気よ」なんて書かれたらノックダウンです。
うちの小学校一年生の子猿ちゃん。
漢字のテストで
「父母会」の読みを 「かぞく」と書いてました。
フボカイっていう言葉をしらなかったのね。。
(先生は×つけないで、「ざんねん!」って書いてくれたの。
外国の小学校っていいなー)
言葉って、使い方の正誤や、語彙の知識だけじゃないところが
素敵で、おもしろくて、持ち味がでたりするよね。
なんだか素敵なやりとりを教えてくれてありがとう。
うん、やさしくて、前向き。
言葉ってほんとうに使い用。
メールおくるときにも、
ちょっとしたひとことでだいぶ変る。
だから、逆に怖い。
たしかに、上手さや知識だけでない
持ち味、が言葉に出るよね、
それって、人間の資質とか育ちの問題だよね。。