危機の認識と覚悟。*昨日、海外のTMさんとエリコさんからいただいたコメント*
昨日、アメリカにお住まいのTMさんから
以前の記事に
コメントをいただきました。
そのコメントをご覧になり、
フランスにお住まいのエリコさんからもコメントいただきました。
ご紹介させてください。
****************************
TMさんのコメントです。
****************************
私はアメリカで働いていますが、アメリカ人スタッフたちは、
東京エリアの放射線量について話す時少し声を落とします。
私たち日本人スタッフに気を使ってのことだと思います。
そして地球の反対側にいれば大丈夫という安心感からか、
テンションが上がったように「状況悪化してるみたいだね!」。
あぁこれからは日本といえばまず、
原発事故を起こして放射線物質をまき散らした国
というイメージが先行するようになるんだなと思い知りました。
日本の高い技術力と高品質の製品、健康食ブームでヨイショされている
日本食など、日本人であることがどこか誇らしく思えていたこれまでとは、
周りの目に映る自分が違ってくるのかもしれない。
そう考えると、卑屈になってしまいそうな気さえします。
でもたぶん、どんな状況でも相手と対等で平等という態度で接することが、
日本という国をより強くするのだろうと思います。
負の遺産を埋め合わせていける、より強い国にならないといけない。
どんな現実も直視してそれに対応していく。それはきっと強くないとやり通せない。
顔を上げて胸を張るべき時なのでしょうね。
****************************
エリコさんのコメントです。
****************************
TMさんのコメント、まさに!私もそのこと、最近考えています。
あの大災害のあと、日本人の冷静さをなにか神聖なもののように祭り上げて
いたフランス人たちが、こちらにもわずかな放射能が降って来た先日、
子供たちは学校で体育の時間がやすみになり、
大人たちはなるべく室内で過ごし、海のナマモノはもう口にしないと聞いて
ドキッとしました。
チェルノブイリの影響がたくさんあった地域なので
そのせいもあるのでしょうが被爆はうつるのか、なんて発言をする人も
いるそうです。
今まで海外で仕事をするうえで、とくに最近の日本ブームに乗っかって
日本人のまじめなイメージはただただプラスになっていたと思いますが
これからは差別があるかもしれない、と覚悟しています。
そうかと思うと募金活動に参加したいと言う人たちもたくさんいて
私も1日に何度も気持ちが変わって整理がつけられず‥
地震もないのにぐらぐら揺れています。
ただ、どんな結果になっても
これからも海外にいる私たちは日本人として評価された良い意味での
冷静な態度をくずさないこと、そして
個人個人がそれぞれ誠実にまたべつの個人個人に接していくしかないと
思っています。
****************************
もしかすると、日本は、
地続きの国との戦争や、移民問題など、
異なる価値感や危機意識にうといのかもしれません。
毎晩、停電のため、本数の減らされた
電車をきれいに整列して待ちながら、
静かで閉塞した怖い全体意識を感じます。
こういうとき、
海外のかたの意見は
風通しをよくして、
多角的な思考をうながしてくれます。
そして、その方達が、日常から持たざるおえない
危機意識と覚悟を学ばせてくれます。
貴重なご尽力だと思います。
私が気に入っているNYのお寿司屋さんは
震災後三陸からの海産物は入らなくなったものの
日本海や九州のものは今まで通り仕入れることができているそうです。
そして2週間先まで、カウンターは予約でいっぱいだそうです!
ニューヨーカーはただやみくもに「日本の魚介類は危険」という
偏見を持ったりしないとわかり、とてもうれしかったです。
私も近いうちにまた行こうと思います:)
よかった。
今後も続いてもらいたいですね、
こういう状況が。
わたしね、いま組織やお取り引きの渦中で、風評と偏見と
どう対峙していくか
苦闘中です。こういうこと、
難しいですよね。小さな
組織ですら。
海外で食べる日本食
おいしいですよねー。
その御寿司さんいってみたい。
相反する利害関係をすり合わせることでしょうか。
危なそうだから買いたくない
vs
危なくないから買ってください
とか。
今はみんなナーバスだから、厳しそうですね…。
誰が安全だと保証してくれるんだろう、ていう不安だらけ。
将来の見通しがあって、何とかなりそう、て思えないと
安心して行動に移りにくい。
具体的な数字とか、具体案とか、
そういうものをみんなほしがってる。
預言者みたいな人は、こういう時出てきてくれないですね…。
そのお寿司屋さんは、べらぼうにおいしいです(笑)
NYに来られることがありましたらお連れしますよー。
美味しいお寿司屋さんなんてぜんぜんないんです。
NYやパリなどの大都市のちゃんとしたレストランなら
きっと大丈夫なのですね。むしろこんなときだからこそ
ちゃんとしたところだけがちゃんと残って行く
分かれ目になるのかも知れませんね。
私もだいぶナーバスになっているようです。安心しました。
利害関係ってなんなのでしょうね。
自分の利がめぐりめぐって害になることも
あるでしょうし。。
っていうか、今か、それ。
ナーバスでイライラしてますね、みんな。
わたしもかも。でも、震災前からかも。
そして大きなことが起こった。
こいうときってなにかが生まれるとき
かもしれませんね。
べらぼうに美味しいNYのお寿司、
いまから未来の予約させてください。
うれしいです。ありがとう。
田舎で美味しいお寿司屋さんが
ぜんぜんないのも素敵かと思います。
どこにでも美味しいお寿司屋さんが
あっては困りますし。
厳しい分かれ目になるのかもしれませんね。
試練の時。
ナーバスにはなりますよね。
ナーバスをほどいてくれるものが
人間に必要だと思います。音楽みたいな。
そちらのチャリティーの数、すごいですね。
ちょっとほどけました。。
どうもありがとうございます。
私の周りのフランス人は日本は立ち直るだろう、
少々時間がかかっても、これが他の国だったら
もっと何倍も時間がかかった、というくらいに
皆をびっくりさせるスピードで立ち直るだろうって
言っています。そうだといいなあと思います。