左利きのソングライター
少し前にポールマッカートニーの
ことを考えながらつくったんだけど、
ポールは、ソングライター、とか
そんなこじんまりしたひとじゃなくて
シャウトが好きで、オッス、って
挨拶するおもろい隣のアニキで、
ピアノの上に頬杖ついてたと思ったら
おもむろにレリビーとかを弾き出す
人間の可能性みたいなひとなんだよなあ。
左ききのソングライター
左ききのソングライター
夜の森を雨がつつむ
やわらかい霧のように
カンテラの灯りたよりに
森の奥の家につき
暖炉に火をおこす
大きなタオルで
犬とあたまふいて
スープに火を入れ
一緒に食べる
朝になれば雨は
雪になるだろう
古い木のギター
暖炉が照らす
左ききのソングライター
窓についた雪をはらう
やわらかい粉雪を
暗い朝のろうそくの灯り
森の奥の家を照らし
あたたく冬をすごす
大事なともだちに
次に会うときに
聞かせたい曲を
仕上げておこう
草笛 ヤドリギ
雪をすべる風
金色の朝日に
手伝ってもらう