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2016年 06月 21日 ( 3 )

夏至の日のノラネコキャフェ。

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「ノラネコキャフェは知ってる?
夏至の日だけあらわれる天井の高いカフェ。
マスターは本物の野良猫。
行ける条件は、とてもまいってること。
オーダーを聞くとマスターは黙ってうなずく。
すると気づく、
だれかに黙ってうなずいて欲しかったって。」





by ayu_cafe | 2016-06-21 22:56 | Trackback | Comments(0)

暗い駅の夜風。

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私は暗がりにぽつんと開いているカフェに入った。
男が静かにうたっていた。
いつのまにか列車の中にいた。
夢を見ていた。
暗い駅で降りた。
気持ちのいい夜風が吹いて、
ホームのまわりの暗がりにいる
無数の紫陽花がそよいだ。
ギターの音が続いていた。




by ayu_cafe | 2016-06-21 09:02 | Trackback | Comments(0)

瓶が割れ、香る。

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男には、なんの価値もなくて、
なんの未来もなかったが、
男は価値にも未来にも興味はなかった。
男はラベンダーを庭で摘み部屋で乾かし、
瓶に入れた。
ある日男は突然部屋で倒れ亡くなった。
手に持った瓶が床で割れ、
部屋中がとてもいい匂いがした。






by ayu_cafe | 2016-06-21 00:07 | Trackback | Comments(0)