ちがやさんのところでの展示とライブのポストカードできた。今回の展示の名前は「魔女のステンドグラス」。ライブのタイトルは大西けいさんのことばをお借りして「大切なことが静かに積み重なっていく」。カードは明日からちがやカフェで無料でお持ち帰りいただけます。
アビーロードは、私達との共通点がある。仲が良かったものだけがなれる険悪な関係。せめて素敵な最後のアルバムをつくろう。高度なコーラスの美しいメドレー。もう美しいものをつくるしか、方法がない。ここが共通点。このこんな毎日で、もう美しいものを愛するしか、生きる方法がない私達との。
大阪ではライブの反響がとても大きくて嬉しかった。けいさんが書いてくださったご感想、宝物。こんな表現できるなんて凄い。いろいろなひとりのひとにライブ体感してもらいたい。次は12月15日16時から。chigaya bake shopにて。
キツネは、「痛い目」に遭って道端に倒れていた。名前の知らない冬の星座が遠くから見ていた。キツネは、さてと、と思った。おれはくたばらないんだよ。少し休めば治る。悲しいとか疲れてるだけなんだ。幸いにしておれの幻想は無傷だ。待っててくれよ、治ったらまたりんごの薫る庭でうたを歌おうぜ。
キツネは涙でできていた。そんな自分を保つために何重も武装した。毒を吐きひとと目をそらし、すぐ泣くような人間を蔑み、本当の自分を見せずに生きた。キツネには涙でいられる場所があった。その場所で涙の輪郭は月明かりにふちどられ、ささやくうたが冬の湖面のように涙の表面をさざめかせた。