ayuCafe

very best of ayuCafe 07

今年も、very best of〜でおしまいです。
コメントいただいた方、
ちょいとのぞいていただいた方、
ねこだけ好きな方(笑)
ありがとうございました。

よろしければ来年もこじんまりしたカフェに
ひと息つきにいらしてください。

今年は、いい出会いにあふれた年で、
びっくりしました(笑)

来年も光と花と発見に満ちた
一年でありますように。











1月10日
トンネルを抜けると、あの方がいる。
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1月15日
フランス大統領の席で、さわらの塩焼きを。
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1月24日
ひとに会うために線路は続いている。
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1月28日
散歩して帰ろう(京都を)
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2月3日
如月・青空から舞い降りる紅梅
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2月11日
ミモザの黄色が降り掛かる
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2月24日
ただ春へ向かう途中
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3月4日
颯爽とした女性に会う。気持ちの間取りが広くなる。
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3月22日
ねこものまね act.11
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3月28日
蒼い月の明かりを閉じ込める
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3月29日
さくらシャワー
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4月9日
海辺の庭に春がこぼれる。
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4月17日
朝の光をそそぐ一輪のティーカップ
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4月22日
ねこものまね act.12
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5月13日
指と指の間をすりぬける緑の日々。
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5月23日
皐月・スイトピーのカーテンの向こう
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6月5日
ブラックパール号デート
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6月11日
68歳のサンタルチア
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6月21日
不良娘は家に帰って来た。
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7月14日
ひとはひとによって生かされている。
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7月16日
朝食前に、逗子マリへ。
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7月23日
澄んだガラスが、空気を洗う。
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8月8日
夏の命の甘み
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8月13日
葉月・8月のめじるし
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8月23日
さらさらと水が流れるように、みちびかれる途中。
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9月10日
9月の箱根路
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9月19日
ねこものまね act.15
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9月28日
星の9月がよせてはかえす。
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9月29日
最後の頼みの綱、最初の勇気
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10月19日
フランスの1週間 はじめに
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11月12日
ずっと見上げながら育った階段をのぼる。
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12月15日
波の音にとけこむラストクリスマス
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12月24日
ブログで編んだクリスマスリース2007
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# by ayu_cafe | 2007-12-31 10:40 | very best of... | Trackback | Comments(0)

腹をくくって、折り目正しく。

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渋谷のセルリアンタワー39階で、
会社の納会パーティがあった。

私は、祖父が絵を描き、
祖母が縫った大島紬を着ていった。


きっかけは、クリスマスに放送していた
中村勘三郎のドキュメンタリーだった。
内容は、圧巻だった。
渡辺えり子を演出にむかえた創作劇と
古典歌舞伎を同じ日に演じる勘三郎は、
稽古ももちろん、同時進行。
彼は、その古典の稽古の時に、
先輩の老歌舞伎俳優を呼んで、
レクチャーを受ける。
その時の彼の目つきが凄かった。

緊張と、重圧に対峙する
強い意志と、そして、
大御所とは思えない謙虚な精神。

腹をくくって、折り目正しく
現状に立ち向かう。

その目つきを見て、
そうだ、うちに、おじいちゃんの
着物があった。
それを今年最後に着ていこう、と思った。


中村勘三郎は、平成16年に最初の
ニューヨーク公演を行った。
世界の舞台芸術のメッカ、
リンカーンセンターの敷地内に、
平成中村座を建設し、あたり一帯には、
漢字ののぼりをはためかせた。

彼は、オリエンタリズムとしての
伝統芸能というショーではなく、
ドラマを持ってニューヨークに来た。
通し狂言を一本、演出は現代劇の串田和美。
当初、関係者はほとんど反対した。
「やめとけ」「失敗したらどうする」と言われると、
彼は、「失敗したら腹を切る」と答えた。

彼は著書の中で、こんな風に書いてる。
「絶賛か拒絶かどちらかになるような
気がしてしかたがない。」
そして、こう続ける。
「私はだからこそやりたい、と強く思った。」



着物を着て、びしっと帯をしめ、
扇子を帯に差す。
草履をはき、姿勢を正す。
気持ちがひきしまる。

祖父の描いた絵は、内側の
着物に描かれていて、外からは見えない。
祖父の色彩の繊細な濃淡と、
祖母の縫いの強さを感じる。

人間ってどうしても今を
気にしてしまって、
年月を俯瞰して見れない。
祖父母に対しても、どうしても
晩年の印象が強い。

ところが、この着物に生きている
祖父母の鋼のように、植物のように、
精鋭な精神性は、いったいなんだ。

はじめは、久しぶりに、
祖父母と、外出しょうか、
なんて甘いことをちょっと思った。

でも、その着物を通して、
全身に感じられたのは、
人間の意志によって紡がれた文化だった。
そして、その文化からは、勇気を感じ、
その文化に対する畏怖から
謙虚にならざるをえなかった。

それは、パリに生きた芸術家や、
イタリアの建築の曲線や、
アルファロメオの加速感や、
京都の旅館で、一品づつ運ばれる料理に
触れた時と同じ感情だった。


中村勘三郎のニューヨーク公演を
ニューヨーク・デイリーニースは
こんな風に評した。

「彼は伝統に甘んじていない」


そういえば、と思った。
会社に甘んじていないだろうか。
家族に甘んじていないだろうか。
現状に甘んじていないだろうか。


セルリアンタワー39階からの
夜景はきらびやかで、
コンボのジャズバンドが演奏し、
ビュッフェでは、分厚い
ローストビーフが切り分けられていた。

最後に、ベストドレッサー賞が
4組発表され、その中に私も選ばれた。
そういうつもりではなかったので、
びっくりした。
賞品は、一万円分の商品券だった。

ざわついた会場で、ずっと、
色彩の濃淡と、縫いの強さを
静かに謙虚に感じていた。
# by ayu_cafe | 2007-12-30 07:56 | 中村勘三郎 | Trackback | Comments(4)

ブログで編んだクリスマスリース2007

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はじめに。

私の敬愛するみなさんのブログとmixiの日記から、
素敵な記事を編んで、世界にひとつだけの、
大きな大きなことばのクリスマスリースを
つくってみました。
昨年にひきつづき、第二回目です。

今回は、偶然ですが、フランス、イタリア、スペイン、
アメリカ、そして、日本と、
地球をするり、と一周するリースです。
ちょっと長いですが、まあのんびり
読んでみてください。


大事な記事の掲載許可をいただいたみなさん、
ありがとうございました。

※ご連絡が直前になってしまい、
許可のお返事をいただいていない、とろそれさん、
もし、不都合であった場合、すぐ
対応いたしますので、お手数ですが、ご連絡ください。

ちなみに、途中でアップされている写真は、
最後の一枚をのぞき、すべて私の写真です。



いつか200年後くらいの冬に、
どこかの小さな女の子が、
偶然ネットで、このリースを見つけて、
お茶でも飲みながら、読んで、
あ、人間って、悪くないかも、
なんて、思ってくれたらいいな。



それでは、はじまりです。↓

ブログで編んだクリスマスリース2007
# by ayu_cafe | 2007-12-24 01:16 | ブログで編んだクリスマスリース | Trackback | Comments(16)

ねこものまね act.16

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さなぎ。
# by ayu_cafe | 2007-12-22 10:32 | ayuCafeねこものまねshow | Trackback | Comments(10)

生きた。

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今年の最後の競合プレが終わった。
毎年、競合プレは0〜1、2個なんだけど、
今年は11個やった。
結果は現時点で、
11戦 5勝利 5惨敗 1結果待ち。

イチローは結果じゃなくて、
次のヒットのことだけ考える、
って言ってたけど、
すいません、もう、なにも考えられません。。(疲)

その中の一個は、もう世に出ていて、
おとといぐらいの朝日新聞のコラムで
取り上げられていた。
これで新聞の記事に私たちの広告が
取り上げられたのは、3回目。
授業でも取り上げられたって聞いた。

そういうの、ちょっとうれしいかな。。
広告とか、そんなちいさなもの
別にもともと好きじゃなくて、
現代の空気の中で、現代の問題の中で、
機能するロックや建築や映画が
ずっと好きだったから。


毎回仕事はじめる時は、
恐怖しかない。
自信とかまったくない。
はたしてかたちになるんだろうか
と途方にくれる。

最近毎晩、忘年会帰りで混み合う
深夜の駅のホームで、
くそー、絶対くたばらない、
なーんて思って、
案の続きを考えながら歩いてた。

恐怖や困難って大事だ。
精度や、技術や、人間を向上させる。
恐怖や困難に立ち向かっている時、
生きてる、って感じる。
今年は、申し訳ないけど、
かなり、生きた。
# by ayu_cafe | 2007-12-21 01:26 | Trackback | Comments(6)

コトバとキモチのお届けものを。

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もうすぐとても忙しくなる彼に
コトバと、感謝のキモチの
お届けものを頼みました。
いま、こんな風に出かけたので、
パリに着くのはちょっと遅れるかも。

赤い服の彼、
「普段はさ、朝とか飛ばないんだよね。
でも、特別だよ」って言って、
朝日が差し込む針葉樹林の空を、
軽々と飛んでいきました。

トナカイなので、飛行機よりは、
はやいと思います。
受け取ってください。

お誕生日おめでとう。
(H.B.D.T.Y)
# by ayu_cafe | 2007-12-19 00:58 | 友人・同僚のこと | Trackback | Comments(4)

波の音にとけこむラストクリスマス

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12月の夕方。
海辺の断崖のレストランヘ
ふらりとお茶を飲みに。

夕暮れの金色が冬の海面を
コーティングしていて
信じられないほどきれいでした。

断崖のテラスは寒かったけど
きもちよかった。
ひさしぶりに波の音をたくさん聞きました。

お店は、ちいさく音楽を流していて、
波の音にとけこむように、
ワムのひとたちが、
ラストクリスマスを歌っていました。




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# by ayu_cafe | 2007-12-15 23:20 | 海辺の生活 | Trackback | Comments(6)

rolling stonesのwinterとパリと始発帰り

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久しぶりに始発帰り。
最近は家にデータを持って帰ってきて
朝までチクチク、企画書、書いたりしてたけど、
今日は、会社にあるスキャナーをフル活用してたので、
モクモクと残って作業してた。

駅から自転車で帰りながら、
rolling stonesのwinterという曲を聴いてた。
東の空は、赤みをおびはじめていたけど、
上空には冬の夜の星が煌々と光っていた。

ほほはキンと冷えているんだけど、
大気にまだ、冬のぬくもりが感じられた。
容赦のない寒さではなかった。

ちょうどこんな冬の朝早く、
パリのセーヌ沿いを、
オルセーの時計の下を、
意味もなくとぼとぼ歩いていた時のことを
思い出した。

シテ島の方から、ルーブルの上空から
明けてくる空も、赤く色づく川面も、
コンコルド広場に白くそびえる観覧車も、
ほほをつつむ冷気も、早朝のクルマの往来も
なにもかもが気持ちよかった。

rolling stonesは夏に4枚組のDVDが出た。
ディスク2は、リオデジャネイロのコパカパーナビーチでの
フリーコンサートが収録されていた。
集まった観客は150万人。
PA(音響)システムは、海岸の砂浜に
2キロにわたって設置された。

コパカパーナビーチの2キロのPAシステムと
150万人の観客のことを考えてると、
ちょっと気持ちが楽になる。

そのDVDの中で、ドラムのチャーリーワッツが
インタビューで、
あなたは名刺をもってますか?
と聞かれていた。

チャーリーワッツは、
名刺なんて、一度ももったことないよ、
顔が名刺かな、
って答えてた。

顔が、肩書き。。
ギラリとした目が、肩書き。。
あとは必要なし、と。。

winterという曲のストリングスアレンジは、
ほんとうにきれい。
誰が編曲したんだろう。
たしかプロデュースは、ジミーミラーだったかな。。

東の空の雲は生きてるみたいに
赤々と広がっていて、
winterのストリングスは、
無垢な雪のようにきれいで、

だから、きょうは、きちんと冷静に
いくつかの会議の進むべき道すじが
見いだせるといいんだけど。。








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# by ayu_cafe | 2007-12-12 07:59 | 仕事もしてます | Trackback | Comments(0)

4s(整理・整頓・清潔・清掃)

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今、企画のつめをしている仕事のひとつが、
ある会社さん自体を魅力的にアピールする仕事。

この会社さん、やっていることと言えば、
飛行機づくり、船づくり、部品づくり、
原子力発電所づくり、そして、宇宙開発。。
あと、国家プロジェクトとか、よくやる、
とのこと。。

さて、ではスタッフでまず調べましょう、
この会社さんのこと。
同じ人間がやってんだから、
共感の入り口がきっとあるはず。

そして、調べていくうちに、
出て来た発言にびっくりした。


造船部門の社員さんの発言

『ブロックの加工や組立がうまくいかないと、
船台に積んだ時に形が崩れて前後左右の
バランスがとれなくなるので、
ひとつ一つのブロックの精度誤差を調整しながら、
全体的に整合性をもたせるように
組み立てることが大事です。』

『完成したときの「喜び」を味わうために
苦労してモノをつくるんですよ。
積み木でも基本原則を守って積み上げていかないと
形が崩れるように、船も同じなんです。
だからこそ、基準や精度を守りながら
全体のバランスを取りつつ組み立てるのが楽しいし、
完成すれば自然と「喜び」が湧いてきます。』

↑ちょっと待って、
「ひとつ一つのブロックの精度誤差を調整しながら、
全体的に整合性をもたせるように」
「全体のバランスを取りつつ組み立てる〜」
って、これ、毎日私がやってる広告づくりの
スタッフとかクライアントとかの関係性の
目指すべき進行の仕方だよ。。


さらに、同じ方の発言。

『若い技術者には、
「幅広くモノを覚えるよりも、
ある程度モノを覚えたら、
一つずつ掘り下げて追求していきなさい」
が口癖ですね。』

↑まさにっ。そうなんですよ。
こんなつまんないこと、ってやってる
人間ほど、なってないし、
ひとつの作業の中には、きちんと
宇宙と秩序と応用できるノウハウが
つまっているんですよね。
(いつの間にか敬語。。)


さらに、同じ方の発言。

『若いひとには、組織の横のつながりを大切にして、
他人が失敗しても協力できるような
技術者になってほしい』

↑はいっ。ありがとうございました。
まいりました。
(敬礼)


機械加工と部品試作部門の社員さんの発言

『お客様の要求や条件に合わせて、
毎回オリジナルなものをつくり出すのが試作の仕事。
これまでの経験に基づいた
工夫とアイディアが勝負ですね。
飛び込みの仕事が多いうえ、3日後には納品したい、
明日の朝までになんとかならないか、
といった相談も少なくはないですが、
原則的にどんな仕事でも断らない。
どうしたら最短の時間でできるかを
考えてベストを尽くします。』

↑う〜む、そうだよ。どんな仕事も
飛び込みってあるはず。
工夫とアイディアが勝負って、
耳が痛いなあ。。
しかし、まったく自分の仕事に
あてはまるな。。


原子力関連製品部門の社員さんの発言

『どんな人も、必ずいいところをもっている。
それを見つけ、見習おうと心がけながら、
39年がたちました。職場で掲げる方針は、
「明るく、楽しく、厳しく」。
部下を目一杯、腹一杯叱ることもあります。
勝手な感情を爆発させて怒るのとは違います。
若い人達に「自分はこの技で、
この腕を磨くことでメシを食っていくんだ」
という意欲とプライドをもって欲しいんです。』

この方、よく叱り、自称「うるさい存在」。
でも、周囲には「不言実行の人」と評されていて、
工場の清掃や敷地の除草を率先垂範する。

『4s(整理・整頓・清潔・清掃)こそ、
より高い品質や安全性への礎ですから。』

『「知識・見識・たん識」を自らに課しています。
「たん識」とは、どんな場面にも
平常心で対処できる精神力や人間性です。』



えっと。。。
原子力発電には賛否があります。
知らなければならないことは
おそらくたくさんあるはず。
今年の猛暑の夏、TVに、
「今日の電力は確保されました」
というテロップが入ったらしいです。
石油の高騰する中、日本の
自給電力のために、来年の夏の
電力のために、国内供給率20%の
原子力発電の品質を毎日、
管理しているひとがいる。
こまめに掃除をしたり、
黙々と雑草をむしりながら。。


自分は同じ社会人として、
恥ずかしくなく仕事してるかな。
大事でない仕事なんてない。
お金もらっときながら、
また勉強させていただきました。

取り急ぎ、机の周り
かたづけはじめます。。。




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# by ayu_cafe | 2007-12-09 23:14 | 仕事もしてます | Trackback | Comments(4)

年間売り上げとアルザスの村

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ある金曜日。

年間売り上げ1千億円(だったかな)の
ケータイ電話会社のみなさんと、
新プロジェクトのアピールについて、
朝イチから3時間、ぶっとおしで打ち合わせ。
(しかも、しゃべりっぱなし)

スタッフとお昼食べて、
本屋さんで、次の競合プレの資料探して、
会社に戻って、夕方から、
社内で年間売り上げ3兆円(たしか)の
重工業会社様の競合プレの準備を
またまたぶっとおしで4時間。
(またまた、しゃべりっぱなし)

来週月曜日は、年間売り上げ11兆円(たぶん)の
企業様の新商品確認会で出張。
この前、参加した、
年間売り上げ3千億円(だったかな)の
電車会社様のブランディングの競合プレは、
まだ、結果待ち。
火曜日は、未だ血気盛んな
ベンチャー企業の社長様と定例ミーティング。

雑貨屋さんで、クリスマスのいい感じの
オーナメントがあったので購入。
妻と、母にひとセットづつ。

こういうのを見ると、
いまごろ、クリスマスマーケットが
きらびやかに並んでいるはずの
フランス、アルザスの村の空気や、
焼き菓子の匂いや、お店の看板の
凝ったデザインや、木組みの家々を
思い出さずにはいられない。

額がデカ過ぎで、1兆でも2兆でも
どっちでもいいレベルの年間売り上げに、
「へえ〜そ〜なんだ」とちらっと思いながら、
こんどは、あのアルザスの
エーギスハイムか、リクヴィールという村で、
年越しとかするのもいいな、
なんて想いをめぐらす。


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# by ayu_cafe | 2007-12-08 10:59 | 仕事もしてます | Trackback | Comments(6)

守りに入っていると、守るべきものすら守れない。

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ちょっと眠れなくて
明け方にBSを見てたら
京都の和菓子屋のおじいちゃんが、
スーツにネクタイで、
町屋みたいなところで、正座して、
しゃべっていた。

おじいちゃんの和菓子屋さんは、
歴史ある老舗。
でも、おじいちゃんは、海外に行くのが好き。
フィンランドとインドで見つけた
素敵な模様の“型”を持ち帰り、
自分のお店の和菓子の模様に
組み込んだ。

その和菓子、
ほんとに、すばらしい造形だった。

そんで、おじいちゃん、
シメにニッコリと一言。

「伝統というのは、挑戦の歴史です。」


うむ。かっこいい。。

守りに入っていると、
守るべきものすら守れない、

ってことか。。


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# by ayu_cafe | 2007-12-03 02:46 | 一生勉強。 | Trackback | Comments(4)

12月のひきだしを開けてゆく。

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さ、12月。
スターバックスコーヒーの
クリスマスツリーカレンダーのひきだしを
一日づつあけられます。

ひきだしの中には、毎回ひとつづつ
小さなチョコが、いかすカタチと
パッケージで入ってます。

一日づつひきだしを開けて、
反対にして、しまってゆくと、
24日には、これまたイカス絵ができあがります。


そういえば、ターシャ・チューダーの
クリスマスの絵本にもこういうのがあったな。
12月に入ってから一日づつ
絵の中にある小さな扉をめくっていく
っていうのが。


パリのおしゃれ総本山コレット
が編集した新作CDも手に入れたし、
(毎回すぐ完売になるらしく。。)
これで、準備よし。


さ、泣いても笑っても
もうすぐクリスマスです。





ayuCafeこの一品 No.9


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# by ayu_cafe | 2007-12-01 13:46 | ayuCafeこの一品 | Trackback | Comments(8)

霜月・「冬の日の幻想」

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ある金曜日。
山梨の叔母から携帯に連絡があり、
祖母の体調がかなり悪いとのこと。

施設に往診に来た医師からは、
できることはすべてしました、
と言われたらしい。
部屋も亡くなりそうなひとが
移される看護部屋に移されたそう。

かなりせっぱつまっている叔母に、
「じゃ、今日なるべく早く行くから。」
と言って電話を切る。

クライアント先に出かけて打ち合わせをひとつ。
大詰めの競合プレの社内打ち合わせをひとつ
終えて、家に電話をいれると、
すこしだけ容態が持ち直したらしいとのこと。

いま、すぐどうの、という状態ではなさそうなので、
日曜日に一緒に作業しようと思っていた
デザイナーに、目安となるデザインラフと
コピーをざっくり仕上げて、トス。
最悪、月曜も休んでもいいように
各仕事の段取りをつけてから、電車に乗ったら、
終電だった。(う〜ん、現実はシビア)

なぜか、このところ絶え間なく押し寄せる
社長様からの競合プレ参加の要請に、
かなり体調を崩し、歯もいたくなってきていた。

ともあれ、家でちょいと仮眠して、
キンと冷えた早朝、
ブラックパール号で出発。
喪服を持ってこうか、一瞬迷ったけど、
やめた。


祖母は、かなり咳き込んで苦しそうだったが、
それでも、だいぶ落ち着いたらしい。
点滴も無事血管に入ったらしいし、
ハチミツのお湯も飲めるようになった。
施設は風邪がはやっていて、
スタッフは、みんなマスクをしていた。

どこまで、見えて、どこまで、
認識してるかわからないので、
ベッドの隣にすわって、
祖母の手を握っていると、
なんとも、うれしそうに笑ってくれた。

昔から祖母は感情表現が豊かで、
こんなふうに喜んでくれるなら、
こんどはなにをしてあげようか、とよく思った。
多分、ものすごく影響を受けているんだけど、
自分は、こんな風に
とろけるように笑えないな、と思う。

お昼すぎ、叔母、母の看護の甲斐あってか、
だいぶ回復した。

実は、この日、母の誕生日を前倒しで
するはずだった。
父母と妻と4人で、新宿で
ベルト・モリゾ展を見てから、
クラッシックのコンサートに行く予定だった。

演目は、チャイコフスキーの
「冬の日の幻想」。
パリでさきさんと行ったコンサートが
あまりにもよかったので、
クラッシックのコンサートにみんなで
行きたくてしかたなかった。

券はわりと直前に電話でとったので、
会場で、支払い、受け取るはずだった。

ま、でも事情が事情なので、
キャンセルの電話を窓口に入れる。
計4万近く、まだ払ってないけど、
しかたない、行けないけど、払おう、
と思って、電話で受付のひとに
事情を説明する。

受付の人は、「しばらくおまちください」
と言って、しばし、保留。
そして、「お待たせしました」と戻って来て、
こう言ってくれた。


「そういったご事情であれば、
今回は特別にお支払いは結構です。
どうか、お大事になさってください。」


最後の言葉にびっくりして、
慌てて丁寧にお礼を言ってから
電話を切った。

仕事は右往左往で、体は疲れていて、
目に見える確かな進歩や充実なんて
よくわからなくて、
施設の空気は重くて、祖母はぜいぜい
いっていて、母も叔母も疲れていて。。
だけど、こんな一言って
すごくうれしい。

ああ、こんな一言のような仕事が
いつかできればな、と思う。
そして、こんな一言のように、
生活できれば。

もちろん、いつでもこんな風に支払いまで
キャンセルできるわけではないだろうし、
たまたまやさしい受付の人だったの
かもしれない。

でも、わりと単純にいいことは
信じる性格なので、
きっとこういう受付のひとがいる
コンサートは、いいコンサートなんだろうな、
と思った。

ほんの少しだけ、優雅に弦がたゆとう
澄んだ響きの「冬の日の幻想」が聞こえた気がした。




というわけで、
母の誕生日には、芸もなく、エルメと、
ロクジュウペケ歳らしく、
ワイルドかつ情熱みなぎる花束をあげた。



霜月



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# by ayu_cafe | 2007-11-29 00:04 | | Trackback | Comments(6)

美しく編まれたレースを指でなぞるような音楽。 ジェーン・バーキン オーチャードホール

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フランスから帰ってきてから、
ちょいと嵐のような日々が続いた。
電通、博報堂、というサッカーで言うなら
ブラジル、アルゼンチンクラスの
競合相手と戦い、ソニーや
マガジンハウスがラインアップされていた
競合プレゼンを戦い、いくつかの
ルーティンワークの企画を練り上げ、
別チームのプロジェクトに生じていた
問題が深刻化したので、
まるごとスタッフが入れ替えになり、
それを引き継いだ。

ソニーなどと戦った競合プレは
勝ってしまったので、
これはこれで奮闘しないと。。

いずれも有能なスタッフと
仕事ができたので頼もしかった。


そんな嵐の合間、ふっと風がやんだような
タイミングで、かけこむように、
渋谷のオーチャードホールの席についた。


ジェーン・バーキンを見るのは
はじめて。


会場の照明が落ち、彼女と
最小限のバンドのメンバーが出てくる。
彼女の服装は、かっこいいんだか、
そっけなさすぎるんだか、わからないほど、
かっこいい。


曲がはじまる。声を聞く。
鳥肌がたつ。

次々に曲が続く。
旧型のiPodのハードディスクが
焼けこげるほど、なんども聞いた曲たちが。

はじめて声を聞いてよくわかった。
この声は、伴奏の上に乗っかっている
ウイスパーではない。
この声の中には、生命の濃厚な鼓動が
宿っていて、おおらかで、確かな
タイム感がある。つまりグルーブがある。

そして、高音をひっぱっている間の
声の豊穣な魅力。

終盤、ピアノだけでやった「マノン」は、
作ったセルジュのよりも、カヴァーした
誰のバージョンよりもよかった。

ほんとうにセルジュの書くメロディは
きれいだな、と思った。
間に合った、と思った。
書いてもらった本人の声で聞けたんだから。

それは、
無垢で、危うくて、ほのかで、
香り高く、繊細で、

まるで、
美しく編まれたレースを
指でなぞるような音楽、だった。


そして、音楽にひきこまれ、
いろいろなものがよみがえり、
いろいろな場所に連れ戻された。

パリの冬の空気、人いきれ、
車の往来、排気ガスの匂い、香水の匂い、
地下鉄の匂い、カフェの匂い、
セーヌの川沿いの並木をゆさぶる
風の冷たさ。暖房の効いた室内の暖かさ。


最初に自分でパリに行ったとき、
まっさきに行った、
モンパルナスのセルジュのお墓。
あの時の冷えた空気、お墓につくまでの
並木道、お墓のまわりにぽつぽつといた
フランス人。
埋葬の日、ここにジェーンとシャルロットと
カトリーヌ・ドヌーブとイザベル・アジャーニ
なんかがいたんだな、と思った。


凱旋門の屋上。
放射状にひろがる景色の中で、
ホテル・ラファエルを探した。
セルジュとジェーンの行きつけの老舗ホテル。
セルジュが、娘のシャルロット・ゲンズブールの
誕生日に、家具から、食事、
従業員の服装まですべて白で統一させた、
白のパーティを開いたホテル。


こんなようなことは、
いくらでもよみがえってくる。


夜のモンパルナスタワー。
今、歌っている「手ぎれ」という曲が
流れていた。
あと、5分でエッフェル塔の
イルミが激しくまたたくから、って、
友人のぽさんと妻とわくわくしながら待った。


年末に出かけたギャラリージェフロアの
おもちゃ屋さん。
ショーウインドウにセルジュのフィギアが
飾られてた。
斜め向かいの、有名な映画関連のお店では、
ショーウインドウに、発売されたばかりの
ジェーンの写真集が飾られてた。


冬の朝のヴェルヌイユ通り。
セルジュとジェーンとシャルロットが
暮らしていた家を見に行った。
壁一面に落書きされたセルジュの詩の
数々が、音もなくささやき合っていて、
家の前には、無造作に
高級車デイムラー・スーパーV8が
縦列駐車されていて、ボンネットの上に
プラタナスの枯れ葉が落ちていた。


そういえば、パリで会ったさきさんは
このあたりで、シャルロット本人を見たって
言ってた。とんでもなく細かったって。
さきさんと行ったコンサートはよかったなあ。


さきさんと同じ日に会った、ちはるさんは、
ジェーンとパーティで話した、って言ってた。
「ジェーン・バーキンさんですよね」
って声かけたらしい。
ちはるさん、奮闘してるかな。


ムフタールのサバンナカフェでは、
coCoさんと、ぽさんと
アコーディオンのライブを見た。
日本人のtakaさんが、セルジュの
「ジャヴァネーゼ」をやってくれた。
パリで「ジャヴァネーゼ」が聞けるなんてっ、
と感動した。店主のリシャールさんも
気持ちよさそうにメロディをハミングしてた。


「ジャヴァネーゼ」は、セルジュと
ジェーンの曲の中で、いちばん好きな曲。
今日のコンサートでは、結局、歌わなかった。
でも、よかった。
歌ってたら、きっと感極まって
号泣してたよ。危ない、危ない。


彼女が去り、客電がついてから
しばらく、
なんていいものを見てしまったんだろうと
内心ニヤニヤしてしまった。

人間ってスゲー魅力的じゃん、と思った。

彼女が60歳でも70歳でも80歳でも
聞きに来たいな、と思った。


そういえば、彼女、NHKのフランス語会話に
ふらりと出演して、日本のファンへメッセージを
と言われて、
「(キスの音。) 日本語でキスをするって何て言うの??」
って答えてたらしい。


ロビーでは、ジェーンとコラボした
香水が売られていて、テスターが配られていた。

みんながその場で試しているので、
コートにほのかにいい香りがついた。

きもちのいい冬の街を、駅まで、
ずっとその香りと一緒に歩いた。


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# by ayu_cafe | 2007-11-24 11:01 | ayuCafe Music Bar | Trackback | Comments(2)

残像。モンマルトル。

フランスの1週間 月曜日2


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モンマルトル、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの前で、
ムフタールに住むcoCoさんに携帯で電話する。
「いま、モンマルトルバス待ってんの。
 なかなか来ないんだよ」
「会えるの土曜日になっちゃうけど
 なにとぞよろしくー。パリ、そんなに
 寒くないね。」
暖かい午後の日差しの降り注ぐバス停の前。
会話も、光も、風車も、空気の冷たさも、
なにもかもが、その場で、強い残像になる。




フランスの1週間 月曜日2


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# by ayu_cafe | 2007-11-18 23:47 | フランスの1週間 | Trackback | Comments(4)