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ひんやりした朝、城壁の上を歩く。+

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いろいろ気が滅入ることがあると
わたしは、城壁の上をとぼとぼ歩くことにしています。
(頭の中で。。)


そこは、田舎の小さくて無口な町。
ぐるりと取り囲む城壁は、一周しても
一時間かからないくらいかな。


朝早いと、街はさらに無口で、
城壁の上では、ひんやりした風だけが
耳のそばをびゅうびゅう吹き抜けます。


あたりには、これまた無口な丘陵がひろがります。
遠く向こうに青く見えるのは海なのか、海ではないのか。。


城壁は、いままで町を守ってきたのでしょう。
時には、ここから弓矢を放ったり、
鉄砲をうったりしたのかな。


ところどころ、片側に、まったく壁がないので、
ちょっとひやりとします。


城壁の上を吹く風の冷たさは、
このひやり、とちょうど同じくらいの冷たさ。


緊張感と、冷たい風と、気持ちよさ。
無口な町と重なる歴史、青い蒼い朝。


城壁をあるいていくと、
無口な町は、いろいろな表情を見せてくれます。
時には、家の裏庭がのぞけたり。。



無口で蒼い町を見下ろす、高い城壁を
ひやりとしながら歩いたり、
城壁の間から、無口な丘陵を眺めていると、
気持ちもひんやり、しんとしてきます。



思えば、町をとりかこむ高い城壁の上というのは、
独特な高さ。独特な場所。
町の生活に、日常に、細部に、どっぶりと近くない。
けれども、俯瞰しすぎている訳ではない。
神の目線というほどでもない。

壁は時に命をまもり、町を守った場所でもありながら、
命を失った場所でもある。

なにか独特な霊的なものすら感じる独特な場所。

だから気持ちもしんとするのかな。。



ひとしきり歩いて、
そろそろ妻は起きたかな、
ホテルの朝食は、なにかな、
まずは、あったかい紅茶を頼もう、
なんて考えながら、城壁をおります。
# by ayu_cafe | 2009-09-03 01:50 | ポル/パリ | Trackback | Comments(4)

なぜならいつも言葉は嘘をはらんでいる。

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もしも君が彼らの言葉に嘆いたとして
それはつまらないことだよ
なみだ流すまでもない筈
なぜならいつも言葉は嘘をはらんでいる





もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもない筈
何故なら価値は生命に従って付いている


ほらね君には富が溢れている





ありあまる富/椎名林檎
# by ayu_cafe | 2009-08-31 08:32 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

本日8月30日(日)丸善さんの丸の内本店さんにて、「すましたペンギン」おはなし会!!

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本日8月30日(日)
東京駅のすぐそば、丸善さんの丸の内本店さんにて
「すましたペンギンさんきょうだい」の
おはなし会をさせていただきます。

時間は14時から。
国政をジャッジした後にでも、
ぜひ、お出掛けください。


8月25日(火)〜9月7日(月)まで、
東京、大阪、名古屋と旅した原画君たちも
丸善本店さんに飾っていただいています。



*******************



では、ここで、
東京、大阪、名古屋の原画展にいらしてくださった方に、
書いていただいた大事なメッセージの一部を
ご紹介させてください。




*******************


ふてぶてしいカオのペンギン達が
愛くるしくて、とってもかわいいです♡♡
思わず素が出て泣いちゃうところもキュートです。
こちらまで目がうるっとしました。
遊園地の乗り物の絵も深い味わいを感じました。


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すましてるのにかわいい。
かわいいけどすなおになれよ、
って感じがかわいいー、やっぱりかわいい。
「ないちゃった」ところが好き!


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いっしょーけんめいすましてる様子がすごくいーですね。
お話を一回読んだ後、もういちど最初から読むと
あー、がんばっちゃって!るのがすっごくよくわかって
いとしく感じます。


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いつもおすまししてしまう私も
読むとホッとゆるくなりました。
ありがとうございます。


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読み返せば読み返すほどに、ステキで味のある絵本ですね。
なつかしい気持ちがよみがえってきました。
ありがとうございました。


*******************


すごく愛らしくて、ステキです。
いとおしい。
原画はもっと愛らしい!


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神戸からどうしても見たくて来ました。
次の作品を楽しみにしています。


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並んで歩いてる様子がとてもかわいいなあと
思って拝見しました。


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目つきの悪さがかわいすぎます。


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たまたま入ったお店で偶然絵本と出会いました。
とってもかわいいくて素敵です。
とくに風船のとこと、夕方おじさんに
会うところとかすごくかわいい!
大好きです!これからも応援してます。


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色使いはもちろん線がとてもステキです。
動物たちの性格が見えてくるようでした。


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すまペンが家に欲しい。


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初めて原画みました。
色が鮮やかでgoodです。
原画ならではのぬくもりもいいですね。


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好きな作品なので、心がなごみました。
親子でよいひとときがおくれました。


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ツーンとしたペンギンさんが好きです。
でも、お母さんの前では甘えたかな?
と思ってます。
本にサインをいただきました。
ありがとうございました。
親友への最高のプレゼントになります。


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実は今、妊婦の私です。
すましたさんきょうだいの心の奥が見れて、
私の胸もギュッ♡としました。


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3人で眠るペンギンの絵を見て素敵だな、と思い、
絵本を読んでみました。
内容はかわいらしく、読みながら微笑んでしまいました。
こんなやさしい笑顔にさせてくれる作品に
出会えてよかったです。
一冊買って帰りますね。


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絵本=「かわいい」っていうのが多い中、
すましたペンギンさんきょうだいは、
すました顔がこわいのに、読んでるうちに、
それがみりょくですてきです。
シリーズ化してもおもしろそうです。


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とってもかわいらしい作品ですね。
今日は大人だけで来たのですが、
4才の娘にも見せてあげたいです。


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すましぐあいが
たまんなくよかったです。
このペンギンは、
キット
心のやさしい
ペンギンです。


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メッセージ、ありがとうございました。

丸善本店さんでの
おはなし会&原画展でも
素敵な出会いが生まれることを願って。
# by ayu_cafe | 2009-08-30 01:41 | すましたペンギン通信 | Trackback | Comments(0)

土をくだいてやってくるsound of summer

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この季節の庭の地面の風景。


この土、そうとうかたいはずなんだけど。。

sound of summerは、この土をくだいて
地上にあらわれ、なきさけんで、姿を消す。

やつら、激しく生きてて素敵だなあ。


わたしは、土をくだいて、這い出たこともないし、
ろくになきさけんだこともない。。



sound of summerがもうすぐ鳴り止む。
# by ayu_cafe | 2009-08-29 16:49 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)

ダブル直角。

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よく晴れた日、
チュイルリーにて。
# by ayu_cafe | 2009-08-28 03:34 | フランスのアヴェック | Trackback | Comments(2)

叔母の新作。

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クソッ、ぬるいことしたくないな。
# by ayu_cafe | 2009-08-27 02:50 | かぞくのこと | Trackback | Comments(2)

今日も生きてる、コレでひとつ勝ち

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まずは、目覚めて、ひとりガッツポーズ。
今日も生きてる、コレでひとつ勝ちだぜ。


生きてるだけでオッケー。
ま、いろいろあるけど。
生きてるだけでオッケー。
他になにがいるのさ。






全人類肯定曲/怒髪天






※賛美歌かと思いました。。
「ひとつ勝ち」って思想が好き。
増子さんのMCってサイコーなんだよなあ。。
# by ayu_cafe | 2009-08-26 03:14 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

みょうがが好き。

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庭でとれたみょうが。


この前、maVieさんとmaururuさんが、
パリはみょうががなくて。。みたいなことを
おっしゃっていた。

ふ〜む、そうなんだ、と思いながら
食べるとまたいとおかし。。


だしをとっただけのすましのお吸い物に、
さあっといれるだけでも
おいしいですよね。。
# by ayu_cafe | 2009-08-25 10:04 | ayuCafe 食の道 | Trackback | Comments(8)

リサ・ラーソンさんが好き。

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リサ・ラーソンさん。


なにはともあれ、このひとのいちばんの作品は、
このひと自身。



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この本は作品の撮り方が、
リサさんの生活感や制作感があふれていて
とても素敵。



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わけもなく、なにかつくりたくなってくる。
(自分でも、できるんじゃないか、って思う作品って
ほんとに素敵な作品だと思う。ビートルズとか。。)



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↑このあたまからつっこんでいて、
あしだけでてる作品見て、妻が、
「スケキヨだ(←犬神家の)」って言って
クククと笑ってたけど、
そんくらい不謹慎でやんちゃな楽しみ方の方が、
リサさん、よろこんでくれそう。。




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本の隣にストラップがあったので、
妻にプレゼント。

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ああ、スエーデンに行って
リサさんに会いたい。。



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# by ayu_cafe | 2009-08-23 19:23 | ayuCafe ART Bar | Trackback | Comments(2)

京都の刃先 2 水温よりも冷たい、くちびるの感触。

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ビール、冷酒、お茶といった、きんと冷えた飲み物を注ぐ。
手の入った豊かな凹凸が、サアっと曇り
見た目にも冷たさが増す。

驚くのは、くちびるに触れた瞬間。

飲み物の冷たさが、口の中に入った時よりも
喉を通る時よりも、確実に冷たく感じる。

この前、うちのおばさんに冷たいお茶を入れて出したら、
飲もうとした時、声を出して驚いていた(笑)

このくちびるにひやりとくる瞬間がたまらない。


感覚的にくちびるが冷えると全身が冷える
感じがする。喉より、胃より。


暑い夏に涼を堪能する贅沢。



泣く子も黙る(←ふるいたとえ方)京都の老舗、
「有次」の職方として経験を積んだ
寺地茂さんの作。



京都のつくりものは、
丹念につくられたものは、
暑いとか、寒いとか、つらいとか、いらつくつか、かなしいとか、
現状に愚痴を言ったりしない。

ちょいと楽しみませんか、と
日常を、季節を、雅へ誘う。
# by ayu_cafe | 2009-08-22 22:12 | 京都の刃先 | Trackback | Comments(0)

「毎日、雷雨が続いていますが、お便りを書くには最高です。」

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山形の深い緑の中で、素敵な珈琲の焙煎&カフェのお店を
はじめたのんさん。

お店の名前は、狸森焙煎所

ムジナモリ・ロステリエ。

なんだか、世の中の素敵な出来事みたいな名前。




岡村さんのカードや本にお問い合わせいただき、
岡村さんに送ってもらいました。


到着したらすぐに、のんさんからお礼のメールを
いただきました。


『届いたカードは、さっそく暑中見舞いに活躍しそうです。
毎日、雷雨が続いていますが、お便りを書くには最高です。』


いい文だなあ、と思って
ブログへの掲載許可をもらいました。



夏のしばしの嵐の間。
こりこりと書かれるお便り。


のんさんのお店のまわりの山の深い緑。


『毎日、雷雨が続いていますが、お便りを書くには最高です。』


短い文でそう言い切る、のんさんの心象。


激しい夏の雨の音と、
ひんやりとして暗くなった室内。
手紙を書くこと、
手紙を書くひとがいること。
充足。





※写真はポルトガルのナザレという海辺の街の犬君。
あがりはじめた夕立の様子を見ています。
# by ayu_cafe | 2009-08-22 15:43 | 友人・同僚のこと | Trackback | Comments(2)

「わたしのしっぽにキスしないで、コバルトブルーのこころの奴以外」

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「わたしのしっぽにキスしないで、

コバルトブルーのこころの奴以外」




Don't Kiss My Tail/Blankey Jet City
# by ayu_cafe | 2009-08-21 06:42 | ayuCafe 詩のBar | Trackback | Comments(0)

いただいたのは、彼女が寄り道したカフェの時間。

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この前、会社の女の子に、
絵本やブログのURLの入った名刺をつくってもらった。

この女の子、かなりの数のラフと
最終的に4種類もデザインパターンを
つくってもらったのに、
制作費はいいです、なんて言ってくれて、
えーっ、ほんとにーっ、と、かなり恐縮した。

じゃ、せめておいしいご飯ごちそうしますよ、
と言ったんだけど、
まだ、実現できてない。。(ごめん)


完成直後には、取り急ぎ、お礼のお手紙と
山梨のさくらんぼをお渡ししたんだけど。。


そのお手紙をお渡しした時、こんなメールをもらった。
(掲載許可ありがとね。)




*********************


(抜粋)

印刷屋さんですりあがった名刺を受け取って、
緊張しながら隅々まで確かめて、
そのあと、やっと安心して手にする事ができました。

「ありがとうございました。」と
お礼を言って印刷屋さんを出た時、
なんかこのまま会社にもどっては
いけない気がしたんですよね。
(※↑休み時間中に印刷屋さんに行ってくれてました)

カフェで一人、
この刷りあがった名刺をならべてお茶をのみました。

会社にもどったら
しっかりこの子たちをみることもできないし、
夜には相澤さんに渡すので
今しか、しっかり向き合う時間が
ないと思ったんだと思います。

ひとつのラフから、
良くココまで広がってくれたねとか。
これからたくさんの人のとこに行けるといいね、
みんなが、君たちのお話を読んで、
楽しんで、笑顔になってくれるといいね、とか。
とにかく「がんばれよ!」って
なんか伝えたかったんですね。

私にできる事なんて、ココまでだから、
あとは、君たちが頑張って笑顔をうみだすんだよって。
ほんと、子供を見送る親でした。


「デザインするっていいな」って心から思いました。

今までずっと、忙しいというのを言い訳に、
ついおろそかになってしまっていた気がしたんです。
こういう事を、ちゃんと感じるという事に。

ちゃんと作っているものや、人に関わって、考えて、
大変だけど、苦しいけど、悩みながら形にしていく。
そうしてできたものは、
こんなにもかけがえのない物になるんだと。

きっと私のやりたいことは、
こういう事が根本にないといけないと感じました。

だからといって、どうすればいいのか
まったくわからないんですけど、
なんか少し、前に進んだ気がしたんですね。


だから、私からもお礼なんです。


今は「じゃあ、これからどうするの?」って
あの名刺達が私に問いかけてます。
形勢逆転です。


是非またご飯とか行きましょう。





*********************




一時だけの盛り上がり。言葉にすればすごくきれい。
ふだんの仕事とのギャップ。現実はこんなもんじゃない。
甘い。青い。夢見がち。内輪受け。きれいごと。

と言われて笑われるのなら、
まったく笑ってもらってかまわない。

人生になにかを見出したくて、ちょいと忙しいので。





*********************



そんなに賞をとったりするようなすごいものが
できたのか、そんなに優れたクリエイターと
そんなに充実した仕事の日々なのか、
と言われたら、よくわからない。

でも、凄く高名なデザイナーの
あんまりおいしいもの食べてなさそうな、
あんまり植物を大事にしてなさそうな、
あんまり家族を大事にしてなさそうな、
ただかっこいいだけのデザインって、
今、私、特に必要としていませんし。。


できあがったら、カフェに寄り道して、
できあがったものと話をしてくれる。

そういう風なひとが
そういう風につくったもの。


そういうものって
手のひらのうえで涼やかに息をする。


できればそういうものを
持っていたい。


*********************



それにしても、
社会って、職場って、
こんなに青くて、まじめなやりとりができる
ところだったのか。。(びっくり)


この女の子が最後に書いてるように、
形勢は逆転して、つくりものや
うれしいやりとりが、復讐してくる。

ハードルがあがる。


自分のきれいな言葉やきれいな事実は、
凡庸な日々に、怠惰な自分に復讐してくる。


それに向かい合わなければ平穏に過ごせるけど
それもなんかつまんないので、
あえて書き留めておく。

ハードルをあげる。



*********************



しかし、転職はいくつかしたけど、
この会社でもいろいろな目にあったけど、
このようなものをいただいて、
このようなメールをいただけるなんて、
生きてみるもんだなあ。。。(びっくり←2度目)



たぶん、いただいたのは、
彼女が寄り道したカフェの時間。

ものづくりのおもいと
ひとのありよう。

それをいただいた。
# by ayu_cafe | 2009-08-21 03:32 | 仕事もしてます | Trackback | Comments(6)

Ravello

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ビア・ルーフォロの音楽会で演奏するのは好きだ。
われわれオーケストラは、断崖からせり出すようにしてつくられたステージで
ワーグナーを演奏する。
眼の前には、かつてワーグナーが所有していた別荘と庭園、
背後には、夕闇のアマルフィ海岸がひろがる。

わたしの住むナポリからラベッロへは、
娘の運転するゾエ・イエローのAlfa Romeoで来た。
会話は少なかったがとても快適な時間だった。
わたしは、今日演奏する曲のタッチを頭の中で確認し、
娘は、よく晴れた海岸線のワインディングで、正確にシフトを上下させた。

午後九時に演奏が終わると、すぐ近くのアマルフィの港で花火があがるのが見えた。
乾いた夏のいい匂いがした。

アマルフィの街までおりて、教会の近くのリストランテで食事をした。
ミラノの音楽大学でセロを教えている娘と
二人だけで食事をするのはひさしぶりだった。

せっかくなので、ムール貝といっしょに
シチリア産の白ワインをデキャンタで頼んだが
娘も私も相変わらず酒に弱く、水ばかり飲んでいて
お互いに笑ってしまった。

店を出ると小雨が降り出していて、
夏の夜の喧噪が、すっかり落ち着いていた。

海岸沿いの駐車場に停車しているAlfa Romeoまでゆっくりと歩きながら
街灯に照らされ、しっとりと発光しているようなゾエ・イエローのボディを眺め、
「きれいな色だな」と思った。

娘は、帰りも行きと同じように、ワインディングに合わせて
正確にシフトを上下させ、ナポリを目指した。

娘の生活について何も聞こうとは思わなかった。
わたしも行きと同じように、今日演奏した曲のタッチを頭の中で確認していた。
いつまでも瑞々しいワーグナーの旋律を。



Ravello
# by ayu_cafe | 2009-08-20 20:08 | ayuCafe 創作 Bar | Trackback | Comments(2)

夏の庭ヴァカンス

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かぼちゃの蔦ヴァカンス。






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かぼちゃの花ヴァカンス。






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すべすべの樹の幹ヴァカンス。






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風にふくらむシーツヴァカンス。






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木陰のペンタスヴァカンス。






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木陰のペンタスヴァカンス2。






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てっぽうゆりヴァカンス。






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百日草ヴァカンス。










夏の庭ヴァカンス。
# by ayu_cafe | 2009-08-19 06:41 | 花と樹と庭のこと | Trackback | Comments(0)